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寄付金の使いみち

300年守られてきた故郷の風景を未来へ。寄附が支える都井岬と御崎馬の未来。

地域が誇る銘菓やブランド牛、旬の農産物や水産物、店舗や旅行で便利に使用できる電子ポイントなど、ふるさと納税には、バラエティに富んだ返礼品が揃っています。

ふるさと納税の楽しみは、返礼品を選び、受け取ることだけではありません。

縁(ゆかり)のある地方自治体や、お世話になった思い入れのある自治体などへの寄附金の使い道を選ぶことで、自身の寄附金が町や村に与える影響を知ることも一つの醍醐味となるでしょう。

ふるさと納税バイブルでは、返礼品が目的の寄附だけではない選択肢を知ってもらうために、全国の自治体に寄附金の使い道を伺い、その想いを発信していきます。

今回ご紹介するのは、宮崎県串間市の「都井岬振興に関する事業」です。宮崎県最南端の都井岬に生息する国の天然記念物・御崎馬(みさきうま)を守り、次の世代へつなぐために、寄附金がどのように使われているのかをお伝えします。

都井岬だけで出会える特別な存在「御崎馬」

都井岬の草原に生きる「御崎馬(岬馬:みさきうま)」は、この地の顔ともいえる存在です。

江戸時代初期、高鍋藩秋月家によって現在の串間市に設置された藩営牧場「御崎牧」が起源で、開設以来300余年のあいだ、極めて粗放な周年放牧で飼育され、繁殖は全く自然にまかされてきました。

時代が移り、軍馬としての役割を失った後も、馬たちはこの岬で生き続けました。

御崎馬の最大の特徴は、約300年以上にわたり自然繁殖を続けながら生息している点です。このような姿で現代まで受け継がれている日本在来馬は全国的にも極めて珍しく、都井岬ならではの貴重な存在です。

昭和28年(1953年)に自然に生きる貴重な日本在来馬として国の天然記念物に指定され、現在は100頭前後が半野生状態で生息しています。

在来馬が草原を歩き、海を背景にたたずむ風景は全国的にも珍しく、都井岬を訪れる大きな魅力となっています。御崎馬は、宮崎県串間市を象徴する観光資源であり、この土地でしか出会えない特別な存在です。

体高は130cm前後と競走馬と比べると小柄で、背中には「鰻線」と呼ばれる黒い筋が走るのが特徴です。

ハーレム単位で群れをつくり、草原をゆったりと移動しながら暮らす姿は、動物園では決して見られない、生きた自然そのものです。青い海と広い空、緑の草原、そして御崎馬が重なる景色は、写真に収めたくなる都井岬ならではの絶景です。

春(3月〜8月)には出産シーズンを迎え、特に4〜5月は「春駒」と呼ばれる生まれたばかりの子馬に出会えることもあります。人を怖がらないため間近で観察できますが、野生の馬であることを忘れずに、静かに見守るようにしましょう。

岬の入り口にある「駒止の門」で野生馬保護協力金(車1台500円)を支払い、制限速度30kmで進みます。道路を歩く馬に出会うこともあるかもしれません。車窓の先に広がる草原や、ふいに現れる御崎馬の姿もまた、都井岬を訪れる楽しみの一つです。


春駒

九州本土で唯一の登れる灯台から望む太平洋の大パノラマ

御崎馬と並ぶ都井岬のもう一つのシンボルが、昭和4年(1929年)に開設された「都井岬灯台」です。

標高240mを超える断崖の上に立つ高さ15mの白亜の灯台で、全国に16基しかない参観できる灯台のうちの一つ。九州本土ではここだけです。

灯台に登ると、眼下には東の日向灘をはじめ、三方向に広がる黒潮の海を一望できます。晴れた日には種子島や屋久島まで遠望できることもあるといいます。展望スペースに立てば、視界いっぱいに青い海と空が広がり、都井岬が宮崎県を代表する観光資源であることを肌で感じることができます。

都井岬には、国の特別天然記念物でもあるソテツが約3000本自生しており、その北限の自生地としても知られています。また、春の風物詩として知られる絶滅危惧種のオキナグサや、フナバラソウといった希少な草花も岬に息づいています。

海、草原、灯台、そして希少な植生が一体となった景観は、都井岬ならではです。人の手が入りにくい環境だからこそ守られてきた自然が、訪れる人に特別な時間をもたらします。

「都井岬は、串間市にとってかけがえのない観光資源です。この故郷の風景をしっかりと次世代につなげていけるよう、大切に守っていきたい。」と自治体担当者は語ります。

ふるさと納税で串間市を応援することは、こうした風景を守る取り組みに参加することでもあります。


都井岬灯台

管理組合員の高齢化と、寄附金が支える次世代への継承。

都井岬の自然は、ほとんど人の手を借りずに成り立っています。しかし「ほとんど」であって、「すべて」ではありません。

野焼きや、御崎馬が道路に飛び出さないための柵の修繕など、自然を維持するために欠かせない作業があります。それを長年担ってきたのが都井御崎牧組合の方々です。

また、都井御崎牧組合が担う重要な役割の一つに、毎年秋に行われる伝統行事「都井岬馬追い」があります。

馬追いは、広大な草原に放牧されている御崎馬を追い集め、健康状態の確認や個体管理を行うための行事で、江戸時代から300年以上受け継がれてきました。御崎馬を守るために欠かせない活動であると同時に、人と馬が共に生きてきた歴史を今に伝える貴重な文化でもあります。


馬追い(人海戦術で追い込む)

しかし近年、組合員の高齢化が進み、これまで当たり前のように続けられてきた管理や保全活動の継続が難しくなってきています。

野焼きや牧柵の修繕、環境整備には人手も費用も必要です。だからこそ、都井岬を守り続けるためには、地域の努力だけでなく、外からの応援も欠かせません。

ふるさと納税の寄附金は、都井御崎牧組合への補助として活用され、都井岬の景観と御崎馬の暮らしを守るための費用に充てられています。

寄附金は、御崎馬が安心して暮らせる環境を守ることはもちろん、草原や道路沿いの整備、観光地としての受け入れ環境づくりにもつながっています。

観光地としての認知向上も課題の一つです。コロナ禍で落ち込んだ来訪者数をいかに回復させるか。美しい自然を広く発信し、多くの人に訪れてもらうことが、この場所を未来につなぐ力にもなります。

「私たちが子供の頃から当たり前のように見てきたこの故郷の風景を、未来の子供たちにも変わらず残していくこと。それが私たちの使命だと考えています。」と自治体担当者は語ります。


ダニ駆除のため頭数確認を行う行政職員

この美しい場所を、次の世代へ

都井岬では、300年以上にわたって受け継がれてきた御崎馬の保護から、絶滅危惧種の草花が息づく自然の維持まで、この地ならではの取り組みが、今日も静かに続けられています。

こうした取り組みを力強く支えているのが、ふるさと納税の寄附金です。

返礼品をお楽しみいただいたそのあとに、ぜひ一度、都井岬を訪れてみてください。海を望む草原で御崎馬に出会い、灯台から太平洋を見渡す体験は、写真や文章だけでは伝えきれない特別な時間になるはずです。

あなたの寄附がどのようにこの地の自然と暮らしに生かされているのか。その答えを、きっと目で見て、心で感じていただけるはずです。

串間市が誇る3つの返礼品

海と山の恵みに溢れる串間市には、ふるさと納税の返礼品として選ばれ続ける逸品があります。

黒瀬ぶり

黒潮が流れる豊かな海で育てられたブランドブリです。独自の飼育管理によって脂のりと旨味成分が見事に引き出された、高評価の一品。「活じめ」で新鮮なままお届けする生鮮ロインは、刺身はもちろん、ぶりしゃぶや海鮮丼にもおすすめです。

マンゴー

太陽の光をたっぷり浴びた宮崎完熟マンゴー。ひとつひとつ丁寧に育てられたマンゴーは、芳醇な香り、とろけるような果肉、濃厚な甘みが魅力です。口に入れた瞬間に南国ならではの贅沢な味を楽しむことができます。

せとか

「柑橘の女王」と呼ばれる品種です。生産者が丹精込めて育てた、どこに出しても恥ずかしくない自慢の逸品。糖度が高く、濃厚な甘みとジューシーな果肉が特徴で、一度食べると忘れられない美味しさです。

自治体情報

宮崎県の最南端に位置する串間市は、東に日向灘、南に志布志湾を望む、黒潮息づく海と緑豊かな丘陵地帯が共存するまちです。県都・宮崎市から南南西へ約70km、面積は295㎢にわたります。

気候は温暖で、黒潮の影響により年間を通じて穏やかな日が多く、積雪はほとんどありません。平均気温は約17度と温暖です。夏は力強い陽光が降り注ぎ、秋には台風の通り道になることもありますが、その分、海と山からの恵みが豊かで、農業・漁業ともに盛んなまちです。

農産物は早場米やサツマイモ(ヤマダイかんしょ)、キンカン、マンゴー、キュウリなどが知られています。特にサツマイモのブランド品「ヤマダイかんしょ」は、2018年に農林水産省の地理的表示保護制度に登録された逸品です。

漁業ではアジ、サバ、カツオ、マグロ、トビウオなどが水揚げされ、秋にはイセエビ漁も行われます。黒瀬ぶりをはじめとしたブランド水産品も、この豊かな海が育てたものです。

海岸沿いは日南海岸国定公園に指定され、国の天然記念物・御崎馬が暮らす都井岬や、野生猿で知られる幸島など、自然の観光資源に恵まれています。一方で、人口減少や少子高齢化という課題にも真剣に向き合いながら、子育て世代が暮らしやすいまちづくりを進めています。

黒潮の恵みと温暖な気候、ありのままの大自然が広がる串間市は、訪れる人の心をゆったりとほどく、南九州らしい開放感に満ちたまちです。

串間市のふるさと納税

宮崎県串間市の基礎情報や返礼品をまとめてご覧いただくことができます。

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