
投稿日:2026年10月5日
地域が誇る銘菓やブランド牛、旬の農産物や水産物、店舗や旅行で便利に使用できる電子クーポンなど、ふるさと納税には、バラエティに富んだ返礼品が揃っています。
ふるさと納税の楽しみは、返礼品を選び、受け取ることだけではありません。
縁(ゆかり)のある地方自治体や、お世話になった思い入れのある自治体などへの寄附金の使い道を選ぶことで、自身の寄附金が地域に与える影響を知ることも一つの醍醐味となるでしょう。
ふるさと納税バイブルでは、返礼品が目的の寄附だけではない選択肢を知ってもらうために、全国の自治体に寄附金の使い道を伺い、その想いを発信していきます。
今回ご紹介するのは、岩手山の麓に広がる雄大な自然と、日本最大級の民間総合農場・小岩井農場を有する岩手県雫石町です。
岩手山の麓に広がる、「虹の似合うまち」雫石町の魅力
岩手県中西部に位置する雫石町は、秋田県との県境にある、岩手山をはじめとする奥羽山系の山々に囲まれたまちです。
豊かな自然の中で農業と観光を基幹産業として発展してきた「虹の似合うまち」として知られています。
意外なほど便利なアクセス
山あいのまちながら、アクセスの良さが雫石町の大きな魅力の一つです。雫石駅には秋田新幹線「こまち」が停車し、東京からは乗り換えなしで約2時間30分でアクセスできます。
(※雫石駅への停車本数は限られるため、事前の時刻表確認がおすすめです。)
岩手県の県庁所在地・盛岡市へは車で約25分、電車で約20分と、都市部へのアクセスも良好で、ほど良い便利さがあります。
岩手山の恵みと9か所の温泉
岩手山の伏流水にはぐくまれた清らかな水は、お米や野菜を豊かにし、雫石のものづくりや食の礎となっています。
また、泉質の異なる9か所の温泉が点在しており、鶯宿温泉をはじめとする個性豊かな湯処は、四季を通じて多くの観光客が訪れます。スキー場も3か所あり、冬はウィンタースポーツのまちとしても賑わいます。
日本最大級の民間総合農場「小岩井農場」
「北海道じゃないの?」と驚かれることもあるほど壮大な小岩井農場は、実はここ雫石町にあります。
小岩井農場は、明治24年(1891年)に開設された日本最大級の民間総合農場で、農場内の歴史的建造物21棟は国の重要文化財にも指定されています。
四季折々の農場の風景と、農場産の食材にこだわった食事や農業体験が楽しめる、雫石を代表する観光スポットです。
四季折々のイベントが盛んなまち
雫石町では一年を通じてさまざまなイベントが開催されています。
5月から11月の毎月第一日曜日に開催される「元祖しずくいし軽トラ市」では、軽トラック自体がお店になる独特のスタイルで賑わいます。
夏には「雫石よしゃれ祭」や後ほどご紹介する「御明神夏まつり」、秋には「産業まつり」、冬は小岩井農場での「冬フェスタ」など、まちの各地でイベントが絶えません。
子育てしやすいまちを目指して
雫石町は子育て支援にも力を入れています。国の制度に先行して保育料の完全無償化を実現し、学校給食費の負担軽減にも独自に取り組んでいます。
さらに医療費の助成や出産時の祝金など、子育て世帯が安心して暮らせる環境づくりを進めており、大東建託の「住み続けたい街ランキング2025(岩手県版)」でも2位にランクインするなど高い評価を受けています。
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雫石川園地の桜並木
寄附金の使い道の事業について
雫石町御明神夏まつり開催事業——戦後から続く、雫石町唯一の花火大会
神剣の伝説と、地域の繁栄を今に伝える「御明神」の由来
お祭りの舞台となる「御明神(おみょうじん)」という地名には、鎌倉時代まで遡(さかのぼ)る神秘的な歴史があります。
『雫石町史』によると、その昔、近江の国(現在の滋賀県)から修行に旅立った木村太郎三郎という者が、この地を流れる竜川(りゅうがわ)で、誤って大切な神剣を川に落としてしまいました。
太郎三郎は地元の住人に助けを求め、神剣の行方を探します。すると、竜川の深い淵が不思議な光を放っているのを発見し、その川底から見事に神剣を捜し出すことができたのです。
太郎三郎はこの奇跡を神の導きであると確信し、その地に祠(ほこら)を建てて神剣を納め、「明神」として祀(まつ)りました。
その後、この一帯が大きく繁栄したことから、いつしか「近江明神」と呼ばれるようになり、それが現在の「御明神」という地名の由来になったと伝えられています。
戦後から続く、雫石町唯一の花火大会
そんな神聖な歴史を持ち、古くから人々の助け合いによって拓(ひら)かれてきた御明神地区で、毎年8月16日の送り盆に行われてきたのが「御明神夏まつり」です。
祖先の霊を祀り、住民の無病息災と地域の明るい未来を祈るこのお祭りは、戦後まもなく始まったとされています。
起源は、戦後まもなく戦没者の霊を慰めるために、当時の消防青年団春木場班が盛岡で行われていた「舟っこ流し」を雫石町で始めたことでした。
その後、昭和54年に御明神夏まつり実行委員会が発足し、現在に至る組織的な形でお祭りが継承されてきました。
現在では、地区内はもちろん町内の業者や有志からも協賛をいただき、約1,000発の花火を打ち上げる雫石町唯一の花火大会として定着しています。
三つのプログラムが彩る、夏の夜
お祭りのプログラムは大きく三つです。
一つ目が「盆踊り大会」。地域の団体が盆踊りを披露し、来場者もその輪に加わることができます。盆踊りに参加した方にはうちわがプレゼントされ、そこに書かれた抽選番号で景品が当たる抽選会も行われる、楽しい催しです。
二つ目が「とうろう流しと舟っこ流し」。御明神大橋付近の河川敷で、送り盆の伝統行事であるとうろう流しと舟っこ流しが行われます。先祖を敬い、霊を慰めるこの厳かな儀式は、長年にわたって受け継がれてきた地域の魂そのものです。
三つ目がメインイベントの「花火大会」。約1,000発の花火が夜空を彩り、御明神地区はもちろん盛岡市や滝沢市など周辺地域からも多くの来場者が訪れます。
帰省シーズンでもある8月16日に、世代を超えた人々が集い、再会を喜び、地域の絆を確かめ合う場となっています。
存続の危機と、ガバメントクラウドファンディングへの挑戦
しかし近年、このお祭りは存続の危機に直面しています。人口減少や若者の流出、担い手不足、運営資金の確保など、地域を取り巻く環境は厳しさを増しています。
そこで雫石町は、御明神夏まつり実行委員会が統合した「御明神みらいづくり協議会」と連携し、令和8年(2026年)に初めてガバメントクラウドファンディング(GCF)に挑戦しました。
目標金額100万円に対し、54人の支援者からサイト上で1,815,000円(達成率181.5%)の寄附が集まったほか、サイト外からの寄附も合わせると約1,820,000円にのぼり、目標を大きく上回る結果となりました。
このプロジェクトは単なる資金調達を目的としたものではありません。
「離れていても、ふるさとを『寄附』という形で応援できる」という新しい絆の形を生み出し、地域外に暮らす出身者や雫石に想いを寄せる方々にも、祭りの担い手として関わってもらう仕組みづくりを目指したものです。
寄附で集まった資金は、花火の打ち上げ費用や会場の設営・運営費用に活用されます。
「遠くにいても、あなたの言葉が夜空に咲く」——メッセージ花火という返礼品
今回のGCFの返礼品として設けられたのが「メッセージ花火」です。寄附者の「ふるさとへのエール」や「親族へのメッセージ」、「記念のお祝い」などが、お祭り当日に会場内でアナウンスされ、その直後に花火が打ち上がるという特別なプログラムです。
実際に寄附してくださった方の中には、関東在住でありながら「御明神のお祭りが続くように願っています」というメッセージを添えて、ふるさとへの想いを花火に乗せた方もいたといいます。
現地には行けなくても、ふるさとへの想いを音と光の形にして届けられるこの仕組みは、祭りと人とを結ぶ新しいつながりとなっています。
令和8年8月16日、御明神の夜空に
第48回 雫石町御明神夏まつり
開催日:令和8年8月16日(日)
開催場所:御明神公民館駐車場・御明神大橋付近河川敷
今回は、ポスターに二次元バーコードを設けてデジタルによる情報発信にも挑戦し、外部団体との連携によって子どもたちが楽しめる企画も加わるなど、お祭りをより多くの人に開かれた場にしていく取組が進んでいます。
「5年後も50年後もふるさとで再会できる」——その願いが、今年も夏の夜空に打ち上がります。

雫石町の地域づくりを支える、ふるさと納税の力
雫石町では、戦後から受け継がれてきた御明神夏まつりを次の世代へつなぐため、ふるさと納税の仕組みを活用した新しい取り組みが始まっています。
こうした取組を力強く支えているのが、ふるさと納税の寄附金です。
返礼品をお楽しみいただいたそのあとに、ぜひ一度、雫石町の風景を現地で感じてみてください。
あなたの寄附がどのようにまちの文化や暮らしに生かされているのか。その答えを、きっと目で見て、心で感じていただけるはずです。
橋場街道 舟原(ふなら)の紅葉
返礼品の紹介
小岩井農場ののむヨーグルト
とにかく濃いのむヨーグルトにこだわった一品です。小岩井農場酪農発祥の地、上丸牛舎の生乳を使用し、その他乳原料もすべて小岩井製。
加糖バターミルクによるミルキー感と、クリーム由来のコクから生まれる濃厚な味わいが一番の特徴で、甘みがあり、子供から大人までスイーツ感覚でお楽しみいただけます。
とろっとした口当たりで少量でも満足感が得られ、ちょっとした間食での飲用がオススメです。

ベアレンビール
雫石町内に工場を構える「株式会社ベアレン醸造所」が製造するクラフトビールです。ドイツの伝統製法を忠実に受け継いだ本格的な味わいで、「ファイネスト・ビア・セレクション2023」では「シュバルツ」が国際ビール部門第1位を受賞しました。
直近でも「ファイネスト・ビア・セレクション2026」で「べアレン クラシック」、「べアレンビール ザ・デイ TGピルスナー」が国際ビール部門最高級ビールセレクションを受賞するなど、国際的にも高い評価を得ています。
岩手の自然と職人の技が生み出した、地域の誇りをぜひご賞味ください。


セイコー プロスペックス メカニカル(SEIKO PROSPEX Mechanical SBEJ029)
セイコーウオッチ株式会社の生産拠点として、1970年に盛岡セイコー工業株式会社が雫石町内に設立されました。その高い技術力は世界的に知られており、高級機械式腕時計の部品製造から、匠(職人)による完成品の組み立てまでを一貫して生産しています。
セイコー プロスペックス メカニカル(SBEJ029)は、大谷翔平選手が着用モデルを務めたことでも注目を集め、品質・信頼性ともに折り紙付きの一品です。その品質と注目度から人気を集める返礼品となっています。

自治体情報
岩手県岩手郡に位置する雫石町は、昭和30年4月に4町村が合併して誕生したまちです。岩手山(県内最高峰)をはじめ秋田駒ヶ岳など1,000m以上の山々に囲まれた雄大な自然と、岩手山の伏流水が育む豊かな農業・観光が基幹産業です。
秋田新幹線「こまち」が停車する雫石駅から東京まで乗り換えなしで約2時間30分、盛岡市へは車で約25分と、自然豊かな環境ながら便利なアクセスを誇ります。
日本最大級の民間総合農場「小岩井農場」、泉質の異なる9か所の温泉、3か所のスキー場など観光資源が充実しており、四季を通じて県内外から多くの観光客が訪れます。
農業では岩手山の伏流水を生かした良質なお米や野菜が生産され、畜産も盛んです。町内には、ベアレン醸造所やセイコーの時計工場など特色ある企業も立地しており、農業・観光・ものづくりが共存するまちとなっています。
子育て支援にも積極的で、保育料の完全無償化や学校給食費の負担軽減など独自の政策を展開。宮澤賢治の作品にも登場した「イーハトーブの風景地 七ツ森」が国指定名勝になるなど、歴史と文化の厚みも持ち合わせています。
雄大な岩手山と清らかな伏流水、豊かな温泉と四季折々のイベント——雫石町はこれからも次の世代へその豊かさをつないでいくまちです。
雫石町のふるさと納税
岩手県雫石町の基礎情報や返礼品をまとめてご覧いただくことができます。
