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寄付金の使いみち

錦帯橋と獺祭のその先へ。伝統と革新が交差するまちが紡ぐ「新たなファン」の輪と、未来を育む新たな挑戦

地域が誇る銘菓やブランド牛、旬の農産物や水産物、店舗や旅行で便利に使用できる電子ポイントなど、ふるさと納税には、バラエティに富んだ返礼品が揃っています。

ふるさと納税の楽しみは、返礼品を選び、受け取ることだけではありません。

縁(ゆかり)のある地方自治体や、お世話になった思い入れのある自治体などへの寄附金の使い道を選ぶことで、自身の寄附金が町や村に与える影響を知ることも一つの醍醐味となるでしょう。

ふるさと納税バイブルでは、返礼品が目的の寄附だけではない選択肢を知ってもらうために、全国の自治体に寄附金の使い道を伺い、その想いを発信していきます。

今回ご紹介するのは、日本三名橋・錦帯橋と世界的な日本酒「獺祭」で知られる、山口県岩国市です。

錦帯橋と清流、山と海と城下町が融合する、岩国市の魅力

山口県の東部、広島県との県境に位置する岩国市は、自然豊かな山と、川底が見えるほどに澄んでいる川、瀬戸内海の海を市域に持つ、山口県で二番目に面積の広いまちです。


街全体

日本三名橋・錦帯橋

岩国市の象徴といえば、なんといっても「錦帯橋(きんたいきょう)」です。

1673年(延宝元年)に岩国領主・吉川広嘉によって建造されたこの橋は、清流・錦川に架かる5連の木造アーチ橋で、日本三名橋および日本三奇橋の一つに数えられています。

主要構造部が継手や仕口といった木組みの技術で組み上げられた独創的な構造は、現代の橋梁工学からみても驚異的なものです。

錦帯橋の周辺は桜の名所としても知られ、春は花見、夏は鵜飼、秋は紅葉、冬は雪景色と四季折々の表情で多くの観光客を魅了し続けています。


錦帯橋ライトアップ

錦帯橋のう飼——約400年の伝統

錦帯橋の架かる錦川では、毎年夏の時期に「錦帯橋のう飼」が開催されます。その歴史は約400年前にさかのぼるとされています。

一時中断の時期もありましたが、昭和27年(1952年)に復活して以来、現在も受け継がれている岩国の夏の風物詩です。

烏帽子(えぼし)と腰蓑(こしみの)に身を包んだ鵜匠が手縄を使って鵜を操り、かがり火の光の中で鮎を獲る姿は、幻想的そのもの。遊覧船に乗ってすぐそばから観賞することもできます。


錦帯橋のう飼

アクセスの良さと国際色

岩国市には市街地から車で約7分の場所に「岩国錦帯橋空港」があり、羽田空港からは約1時間30分でアクセスできます。
その立地の良さもあり、近年、首都圏のIT関連企業がサテライトオフィスを設ける動きも増えており、平成30年度以降の企業誘致件数は県内一となっています。


岩国錦帯橋空港

また、米海兵隊岩国航空基地が市内にあることから多くの外国人が暮らしており、英語が日常的に飛び交う国際色豊かなまちでもあります。こうした環境を生かして岩国市では体験型英語交流センター「PLAT ABC」を設置する等、英語教育にも力を入れています。


国際交流カフェ

日本酒のくに、いわくに

岩国市には5つの酒蔵があります。世界的な知名度を持つ「獺祭(だっさい)」(獺祭)をはじめ、「雁木(がんぎ)」(八百新酒造)、「五橋(ごきょう)」(酒井酒造)、「金冠黒松(きんかんくろまつ)」(村重酒造)、「金雀(きんすずめ)」(堀江酒場)と、個性豊かな銘酒が揃っており、それぞれが独自の技術と味わいを持っています。

このような特性を生かし、岩国市では現在「世界で一番、外国人が日本酒を学べるまち」というブランドイメージの構築を目指し、「日本酒のくに、いわくに」として市を挙げたプロジェクトを進めています。


日本酒

子育てしやすいまち

岩国市は子育て支援にも力を入れています。出産時の補助金や小・中学校の給食費の無償化、中学校卒業までの保険適用分医療費の全額無料、独自の予防接種の助成など、経済的なサポートが充実しています。

また令和8年(2026年)4月には、リニューアルした岩国市科学センターを含む公共複合施設「いこいと学びの交流テラス」が開館。親子で楽しめる施設として、幅広い世代の市民が交流する場となっています。


寄附金の使い道の事業について

①いわくにmade(メイド)販売促進支援事業——首都圏へ岩国の特産品やまちの魅力を届け、ファンをつくる

岩国市のシティプロモーション課では、市外の方に向けて岩国市の魅力を発信し、関係人口を創出することを目的にさまざまな事業を展開しています。その一つが「いわくにmade販売促進支援事業」です。

令和5年度(2023年度)から始まったこの事業では、首都圏でのイベント開催を通じて岩国市の特産品のPRや販売、まちの魅力発信を行い、岩国市のファンを増やすことを目指しています。

初年度は白金台で実施し、その後も麻布十番や新宿など首都圏の各所で開催してきました。イベントでは特産品を使った飲食メニューの提供や地元特産品の販売を行い、「食べて岩国に行きたくなった」「特産品をリピートしたくなった」という声も寄せられています。


令和7年度新宿イベント

毎年秋に開催しているため、岩国市美和町産の和栗で、最大級の大きさを誇る「岸根栗(がんねぐり)」や岩国れんこんのチップスなど、旬の食材を使った商品が特に人気を集めています。寄附金はイベントの運営費やPR費用として活用されています。

今年度(2026年)は、JR東京駅目前のKITTE地下1階「東京シティアイ」パフォーマンスゾーンにて、2026年11月1日〜3日にイベントを開催予定です。


令和6年度麻布十番イベント

② 岩国市公式ファンクラブ推進事業——「岩国のファン」が、まちを支える担い手になる

若い世代の流出や担い手不足が続く岩国市にとって、関係人口の創出は重要な課題です。その課題を解決する取り組みの一つが「岩国市公式ファンクラブ推進事業」です。

令和6年度(2024年度)から始まったこの事業には、令和7年度(2025年度)からふるさと納税の寄附金が充てられています。


ジャズコンサート

ファンクラブに入会すると、希望された方に、オリジナル名刺(入会者の名前やメールアドレス入り)や錦帯橋や鵜飼などのイラストのステッカー、会員証が贈られます。会員証を提示すれば市内の店舗で割引やサービスが受けられるほか、市が行うイベントでの優先予約なども用意されています。

関係人口ポータルサイト「ちかくにいわくに」から申し込みができ、現在(2026年6月30日時点)の会員数は1,000人弱にのぼります。

寄附金は会員特典の発送配送費、名刺の準備費、公式LINEの運営費、アンバサダー活動への謝礼などに活用されています。

このファンクラブのアンバサダーを務めているのが、岩国市出身のダンサー・タレント・振付師の川本アレクサンダーさんです。ももいろクローバーZ、藤井風、きゃりーぱみゅぱみゅ、渡辺直美など数多くの著名アーティストのバックダンサー・振付師として活躍し、令和6年6月にアンバサダーに就任しました。

現在は首都圏を拠点に活動しながらも、このファンクラブを通じてまちの魅力を発信し続けています。また、11月1日〜3日の首都圏イベントにも川本アレクサンダーさんが参加し、岩国の魅力を発信する予定です。


福田市長と川本アレクサンダー氏

③ 豊かな心をはぐくむ音楽鑑賞事業——プロのオーケストラが、岩国の小学6年生に届ける「本物の音楽」

岩国市は「日本三名橋のまち」である一方、大都市圏からは離れた地方都市でもあります。

本物のオーケストラの生演奏に触れる機会が少ない子どもたちに、その体験を届けようと、平成29年度(2017年度)から続けているのが「豊かな心をはぐくむ音楽鑑賞事業」です。


音楽鑑賞

対象は岩国市立の小学校6年生全員(現在約1,000人弱)。毎年、広島交響楽団に来岩いただき、「山口県民文化ホールいわくに(愛称:シンフォニア岩国)」で本格的なコンサートを開催しています。

子どもたちが聞いたことのある曲目に加え、毎年プログラムに必ず組み込まれているのが岩国市歌の演奏です。広島交響楽団の演奏に合わせて客席の子どもたち全員が岩国市歌を歌うというプログラムは、音楽の感動と郷土愛を同時に育む時間となっています。

参加した児童からは毎年「楽しかった」「すごく新鮮な体験だった」という前向きな感想が多く寄せられており、先生方からも「貴重な体験」との声が届いています。

寄附金は、シンフォニア岩国のホール使用料、コンサート開催の業務委託費(広島交響楽団への出演費含む)、市内全ての小学校から一か所に児童を集めるためのバスの委託費などに充てられています。

④ 科学体験事業——令和8年4月に生まれ変わった科学センターで、子どもたちの知的好奇心を育む

岩国市には昭和35年(1960年)に開館した科学センターがあります。老朽化や手狭さが課題となっていましたが、令和元年(2019年)に移転が決定し、令和8年4月19日、岩国市内の黒磯地区に新たにリニューアルオープンしました。
瀬戸内海を望む風光明媚な場所に建つ福祉施設との複合施設で、展示も建物も全面的に一新されています。

移転に伴い、新しい科学センターでは、土日や学校の長期休みに合わせて、サイエンスショーや科学教室などを開催する「科学体験事業」に力を入れています。外部から講師を招いたサイエンスショーや、プログラミング、ドローンの操縦体験など最先端の技術を体験できる科学教室を積極的に行っており、毎回定員いっぱいの申し込みが入るほどの人気です。

参加した子どもたちは「目をキラキラさせて楽しかったという感想を聞かせてくれる」と担当者は話します。

科学センターでは市内全校の小学4年生と中学1年生全員が科学センターを訪れて理科の授業を受ける「学校連携事業」も実施しています。

寄附金は今年度からサイエンスショーや科学教室などのソフト面の運営費に充当されており、外部講師の旅費、実験に使う材料・実験機材の準備費などに活用されています。


いこいと学びの交流テラス(科学センター)

岩国市の地域づくりを支える、ふるさと納税の力

岩国市では、首都圏での特産品PRイベントから、公式ファンクラブの運営、小学生へのオーケストラコンサート、生まれ変わった科学センターでの体験学習まで、このまちならではの取組が今日も続けられています。

こうした取組を力強く支えているのが、ふるさと納税の寄附金です。

返礼品をお楽しみいただいたそのあとに、ぜひ一度、岩国市の風景を現地で感じてみてください。あなたの寄附がどのようにまちの文化や子どもたちの未来に生かされているのか。

その答えを、きっと目で見て、心で感じていただけるはずです。

返礼品の紹介

岩国の地酒×「つまんでちょんまげ」セット

岩国市には5つの酒蔵が揃い、獺祭をはじめとする個性豊かな銘酒が揃っています。そのお酒に合わせて楽しみたいのが、岩国市が市内事業者とともに企画開発したお土産統一ブランド「つまんでちょんまげ」です。
岩国市の日本酒に合う、岩国市の特産品を使ったさまざまなおつまみのシリーズで、地酒とのセットは返礼品の中でも特に人気を集めています。岩国の味を自宅でじっくり楽しめる、おすすめの一品です。

高森牛

岩国市の特産品として知られる「高森牛(たかもりぎゅう)」は、ふるさと納税の返礼品の中でも人気の高いお肉です。豊かな自然環境の中で育まれた牛の甘みとコクのある肉質が特徴で、ご家庭での特別な食卓を彩ります。


錦帯橋のう飼乗船券(体験型返礼品)

約400年の歴史を持つ錦帯橋のう飼を、遊覧船からすぐそばで観賞できる体験型の返礼品です。かがり火に照らされた鵜匠と鵜が織りなす幻想的な光景は、テレビや写真では伝わりきらない臨場感があります。

岩国市に直接足を運んでいただき、まちの魅力を体感していただけるこの体験型返礼品は、物ではなく「思い出」をお届けする一品です。

※本返礼品の寄附受付期間は、鵜飼遊覧期間の関係上、例年6月~8月末までとなります。

自治体情報

山口県の東部に位置する岩国市は、広島県からもアクセスしやすい山陽地方の交通の要衝です。「岩国錦帯橋空港」から羽田空港まで約1時間30分でアクセスでき、市内には1673年創建の日本三名橋・錦帯橋がそびえています。山・川・海の自然が揃い、清流錦川では約400年の歴史を持つ鵜飼が毎夏行われます。

産業面では5つの酒蔵が並ぶ日本酒のまちとして知られ、世界的ブランドの獺祭を筆頭に個性豊かな銘酒を産出しています。岩国れんこん(穴が9つあることが多い、粘りが強いレンコン)、岸根栗(がんねぐり・和栗最大級の大きさ)、高森牛など特産品も豊富です。米海兵隊岩国航空基地があることから多くの外国人が暮らす国際色豊かなまちで、英語教育にも注力しています。

子育て支援では小・中学校の給食費無償化・中学校卒業までの保険適用分医療費全額無料などの独自政策を展開。令和8年にリニューアルオープンした科学センターや、プロのオーケストラが訪れる音楽鑑賞事業など、教育面での取り組みも充実しています。

錦帯橋と岩国城が織りなす城下町の風情、瀬戸内海の豊かな自然、そして新しい文化や産業が交差する岩国市は、これからも次の世代へその豊かさをつないでいくまちです。

岩国市のふるさと納税

山口県岩国市の基礎情報や返礼品をまとめてご覧いただくことができます。

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