
投稿日:2026年1月23日
地域が誇る銘菓やブランド牛、旬の農産物や水産物、店舗や旅行で便利に使用できる電子ポイントなど、ふるさと納税には、バラエティに富んだ返礼品が揃っています。
ふるさと納税の楽しみは、返礼品を選び、受け取ることだけではありません。
縁(ゆかり)のある地方自治体や、お世話になった思い入れのある自治体などへの寄附金の使い道を選ぶことで、自身の寄附金が町や村に与える影響を知ることも一つの醍醐味となるでしょう。
ふるさと納税バイブルでは、返礼品が目的の寄附だけではない選択肢を知ってもらうために、全国の自治体に寄附金の使い道を伺い、その想いを発信していきます。
今回ご紹介するのは、町内での起業支援、農業・漁業といった地域産業の振興、高齢者向けの給食宅配事業などを展開する鹿児島県東串良町の取組です。
海と大地の恵みと人の温もりが息づくまち・東串良町
鹿児島県大隅半島の東部、志布志湾に面して広がる東串良町は、豊かな自然に包まれた穏やかなまちです。
温暖な気候と肥沃な大地に恵まれ、町を歩けばのどかな田園風景が続き、自然の風が心地よく吹き抜けます。海と平野が調和するこの地域では、農業と漁業が暮らしと深く結びつき、地域の営みを支えてきました。
町内には古墳をはじめとする歴史遺産が点在し、古くから人々がこの地で暮らしを紡いできた暮らしの歴史が静かに息づいています。自然の豊かさだけでなく、文化の深みも感じられるエリアとして、訪れる人に豊かな時間をもたらしています。
東串良町の魅力を語るうえで欠かせないのが、海と大地が育む多彩な食の恵みです。ピーマンやきゅうりなどの新鮮な野菜、鹿児島黒牛や鹿児島黒豚といった上質な畜産物、肥沃な土壌で育つ良質米、そして志布志湾で水揚げされる豊富な海産物。町の食卓には、自然の恵みがそのまま息づいた“東串良のおいしさ”が並びます。
また、人口約6,000人というコンパクトな規模も、この町ならではの魅力です。小学校が2校、中学校が1校あり、子どもたち一人ひとりの顔が見える教育環境が整っています。地域の人々が互いに声をかけ合い、日々の暮らしを支え合う温かな関係性が息づいています。
自然の恵みと歴史の深み、そして人の温もりが息づく東串良町には、都会では出会えないゆったりとした時間と、心豊かな暮らしが広がっています。
ふるさと納税で育む「東串良町の未来」―寄附金の使い道
東串良町は、農業・漁業の振興事業や起業支援、高齢者向けの給食事業など、多方面から新たな価値の創出に取り組んでいます。
こうした取組を支えているのが、ふるさと納税による寄附金です。寄附金は、東串良町ならではの資源や強みを生かした施策に活用され、持続可能な地域づくりを推進する力となっています。
具体的には、以下のような事業に充てられています。
小さな町での起業を支援―新しい挑戦が芽生える環境づくり
東串良町は人口規模が小さく、これまで町内で新たに起業する人が多いとはいえない状況でした。補助金制度がなかったことから、事業を始める際に町外で開業するケースも少なくなく、地域経済の活力をどう育てていくかが課題となっていました。
こうした背景を受け、町では2023年12月から「東串良町商工新規事業創出支援補助金」を創設しました。
この制度は、町内で創業する個人事業主を対象に、店舗の開店費用やリノベーション費用などを補助するもので、補助金の上限は100万円です。小さな町でも安心して新しい挑戦ができる環境を整え、地域に新たな産業の芽を育てることを目的としています。
実際の支援事例としては、2023年度に駄菓子店の創業を支援したほか、2024年度には実家を改装してエステサロンを開業した事例も生まれました。さらに2025年度には、食品製造業やサービス業・石灰消毒事業など、複数の創業が予定されており、町内に多様な産業が育ち始めています。

補助金活用による店舗改装・着工前の様子

補助金活用による店舗改装・着工後の様子
この事業の取組の効果について、自治体関係者の方は次のように話しています。
「利用者からは、“生まれ育った東串良で仕事ができるのが嬉しい”といった声が寄せられています。若者やUターンで戻ってきた方からの評価も高く、地域に新しい働き方や暮らし方を生み出す取組として、少しずつ広がりを見せています」(東串良町自治体関係者・以下同)
ふるさと納税の寄附金は、こうした創業支援の大切な財源となり、東串良町の未来を担う新しい事業者を後押ししています。
小さな町だからこそ生まれる温かいつながりと挑戦を支えながら、地域経済の新たな一歩を着実に育てています。
地域の恵みを育む一次産業支援事業
東串良町では、町の基盤である第一次産業を将来へ引き継ぐため、農業および漁業の振興に力を注いでいます。
近年は就農者の減少が進み、地域産業の持続が大きな課題となっています。こうした状況を踏まえ、町では生産者の自立促進やスマート化の推進、さらに資材高騰への対策など、多角的な支援に取り組んでいます。
このような背景のもと、町では「東串良町農林漁業振興支援事業」を展開しています。
2024年度には、「スマート産業化推進事業」を実施し、ICT機器やロボット技術の導入を支援しました。農業用ドローンの購入補助など、7件・総額220万2,000円の支援を行い、生産現場の省力化と効率化を後押ししています。
また、「新規担い手支援事業」では、新たに就農する方の機械購入やハウス整備を支援し、2件・32万5,000円を助成しました。これは、地域の未来を担う人材を育てるための重要な取組です。

本事業で購入した農業用ドローン
さらに、物価高騰により農業資材の負担が増していることを受け、「資材高騰対策支援事業」も実施しました。生産者一人あたり最大5万円を補助し、211件・総額約1,055万円の支援を行うことで、現場の負担軽減に努めています。
これらの取組を合わせた2024年度の支援総額は1,528万4,000円となり、ふるさと納税の寄附金が東串良町の第一次産業を支える大きな財源となっています。
町の農林漁業がこれからも持続的に発展していくために、こうした取組は、生産者の営みに寄り添いながら、地域の未来づくりに確かな力として活かされています。

整備が行き届いた水田
高齢者の安心を支える訪問給食支援
東串良町は自然豊かで暮らしやすい地域ですが、近年は高齢化が進み、ひとり暮らしの高齢者も増えています。2025年11月30日時点では、人口約6,000人のうち1,773人が70歳以上を占めており、高齢者が町の大きな割合を占めています。
日々の食事づくりが負担になる方や、地域とのつながりが薄れがちな方にとって、安心して食事や生活を続けられる環境づくりは欠かせません。
こうした状況を受け、町では「高齢者訪問給食支援事業」を実施しています。
「栄養バランスの取れた食事を、昼・夕から選んで定期的に自宅へ届ける取組で、単に食事を配達するだけではなく、配達員が声をかけて安否確認を行う“見守り”の役割も担っています。食事と安心を同時に届けるこの仕組みは、地域の支え合いを形にした大切な福祉事業です」
利用者からは、「配達員が手渡しで声をかけてもらえるので安心できる」といった声が寄せられています。食事が届くという利便性だけでなく、日常の中で人とつながる機会を生む心の支えとなる存在として、多くの高齢者にとって欠かせないサービスになっています。

本事業は東串良町社会福祉協議会に委託して運営されています。
2024年度の委託料は2,095万7,456円でした。利用食数は年々増加しています。2022年度の27,383食、2023年度には32,017食、そして2024年度には33,788食と着実に伸びており、町にとって欠かせない事業として定着しています。その重要性は、今後さらに高まっていくことが見込まれます。
ふるさと納税の寄附金は、この事業の継続と拡充を支える大きな力となっています。地域の高齢者が安心して暮らし続けられる環境づくりに直結し、町の未来を支える確かな支援となっています。
このように東串良町は、誰もが安心して暮らせるまちを目指し、着実に歩みを進めています。
東串良町の地域づくりを支える、ふるさと納税の力
東串良町では、農業・漁業の振興事業や起業支援、高齢者向けの給食事業など、未来につながる多様な取組を進めています。こうした取組を力強く支えているのが、ふるさと納税の寄附金です。
返礼品をお楽しみいただいたそのあとに、ぜひ一度、東串良町の魅力を現地で感じてみてください。
あなたの寄附がどのようにまちの暮らしに生かされているのか。その答えを、きっと目で見て、心で感じていただけるはずです。
ふるさと納税返礼品
東串良町では、地域の未来につながる取組と並行して、地域の魅力や技術を知っていただけるよう、個性豊かな返礼品をご用意しています。ここからは、その中でも特に人気の3品をご紹介します。
どれも東串良町ならではのこだわりが詰まった逸品ばかりです。
1.うなぎの蒲焼き
まずご紹介するのは、東串良町が誇る自慢の味、ふっくら肉厚に育ったうなぎの蒲焼です。
一口頬ばれば、香ばしい香りとともに、うなぎ本来の旨みがじんわり広がり、毎日の食卓を少し特別な時間へと変えてくれます。丁寧に焼き上げられた身はふわりと柔らかく、箸を入れるとほろりとほどけるような食感。
秘伝のタレがしっかり絡み、甘みとコクが絶妙に調和した味わいは、思わず笑みがこぼれるおいしさです。炊きたてのご飯にのせれば、香り立つ湯気とともに食欲をそそり、家族の食卓を華やかに彩ります。
2. 伊勢海老

続いてご紹介するのは、志布志湾の恵みを受けて育った、東串良町自慢の伊勢エビです。透き通る身はぷりっと弾力があり、ひと口で濃厚な甘みが広がります。
水揚げ後すぐに丁寧に選別しているため、刺身でも焼き物でも素材の力強い旨みをしっかりと味わえます。凝縮した味噌は、味噌汁や甲羅焼きにすると香り高く、食卓に贅沢なひとときを添えてくれます。
特別なひとときを華やかに、日々の食卓を豊かにしてくれる、東串良町ならではの逸品です。志布志湾の海の恵みを存分にご堪能ください。
3. メロン

最後にご紹介するのは、東串良町の豊かな大地が育んだ、みずみずしいメロンです。
丸みのある美しいフォルムに、果皮の網目がくっきりと浮かび上がり、箱を開けた瞬間から品質の高さを感じられます。包丁を入れた瞬間、あふれる果汁と甘い香りが広がり、口に運べば、とろける食感と濃厚な甘みがゆっくりとほどけていきます。
自然の恵みを大切に受け止めて育った果肉は、上品さの中にもしっかりとした甘みの存在感があります。東串良町の農家が心を込めて育てたこのメロンは、日々の暮らしを少し豊かにしてくれる一品です。
ふるさと納税の返礼品としても人気が高く、贈り物にも自分へのご褒美にも選ばれる、上質な味わいをお楽しみいただけます。
自治体情報
鹿児島県大隅半島の東部に位置する東串良町は、志布志湾(しぶしわん)に面した穏やかな平野に広がる、温暖な気候と豊かな農業が息づく地域です。
肝属川(きもつきがわ)の清らかな水の恵みと黒潮由来の穏やかな風は、古くから人々の暮らしを支え、今日までこの地の文化と産業を育んできました。町内を歩けば、広大な畑や温室が連なり、季節ごとに表情を変える農地の風景が静かに広がります。
かつては肝属川河口の良港を活かした交易が盛んであり、海とともに歩んできた歴史が今も地域に息づいています。志布志湾沖に位置する国家石油備蓄基地は、現代の産業を象徴する町の新たなシンボルになっています。
町の基幹産業を支えるのは、温暖な気候を活かした農業です。ピーマンやきゅうりの施設園芸、そして早場米は全国的にも知られ、志布志湾ではしらす漁が行われるなど、海と大地の恵みが豊かに揃っています。直売所には新鮮な野菜や加工品が並び、素朴で力強い“東串良の味”が訪れる人々を迎えています。
池之原、川西、川東といった地域には、昔ながらの集落と新しい住宅地が穏やかに共存しています。夜には満天の星が広がり、時にはロケットの打ち上げを遠望できることもあり、都市部では得難い静けさと驚きが同居する景観が広がります。
海と平野が寄り添うこの地域には、自然の息づかいと人々の暮らしが調和し、どこか懐かしさを感じさせる時間が流れています。東串良町は、海と大地、歴史と暮らしが穏やかに重なり合う地域として、その独自の魅力を今に伝え続けています。
東串良町のふるさと納税
鹿児島県東串良町の基礎情報や返礼品をまとめてご覧いただくことができます。
