
投稿日:2026年6月8日
地域が誇る銘菓やブランド牛、旬の農産物や水産物、店舗や旅行で便利に使用できる電子ポイントなど、ふるさと納税には、バラエティに富んだ返礼品が揃っています。
ふるさと納税の楽しみは、返礼品を選び、受け取ることだけではありません。
縁(ゆかり)のある地方自治体や、お世話になった思い入れのある自治体などへの寄附金の使い道を選ぶことで、自身の寄附金が町や村に与える影響を知ることも一つの醍醐味となるでしょう。
ふるさと納税バイブルでは、返礼品が目的の寄附だけではない選択肢を知ってもらうために、全国の自治体に寄附金の使い道を伺い、その想いを発信していきます。
今回ご紹介するのは、海女文化や真珠養殖など海とともに歩んできたまち・三重県鳥羽市。駅前再生やインクルーシブ公園の整備、離島の子どもたちの挑戦支援など、多方面から未来づくりを進める取組です。
海の恵みと文化が重なるまち・鳥羽市
三重県南東部、穏やかな湾と太平洋の風が行き交う鳥羽市は、海とともに歩んできた歴史が息づくまちです。市内を歩けば、漁港に並ぶ船や潮風に揺れる網が目に入り、古くから「漁業と観光のまち」として発展してきた鳥羽の営みが静かに伝わってきます。
鳥羽市の海は、さまざまな種類の魚がとれることで知られています。入り組んだリアス海岸と栄養豊かな海流が交わることで、多彩な海産物が育まれ、地域の食文化を長く支えてきました。
また、鳥羽市は伊勢神宮の宿泊地として栄えた歴史を持ち、古くから旅人を迎えてきました。海辺に立つ宿や旅館には、その名残が今も息づき、訪れる人にやすらぎの時間を届けています。
鳥羽は「海女(あま)発祥の地」としても知られています。素潜りで海の恵みを採る海女の姿は、この地域を象徴する営みです。また、世界で初めて真珠養殖を成功させたミキモトの挑戦も、鳥羽の海と人々が育んできた誇りある物語として語り継がれています。
加えて、暮らしやすさも鳥羽市の大きな魅力です。名古屋や大阪へ日帰りできるアクセスの良さがありながら、海と島々に囲まれた穏やかな環境が広がっています。
さらに子育て支援にも力を入れており、ミジュマル公園をはじめとした遊び場や各種支援制度が整い、若い世代にも開かれたまちづくりが進んでいます。
このように海の恵み、歴史、文化が重なり合う鳥羽市には、静かで豊かな暮らしと未来への可能性が確かに息づいています。

海女
ふるさと納税で育む「鳥羽市の未来」―寄附金の使い道
鳥羽市では、玄関口となる駅前再生やインクルーシブ公園の整備、離島の子どもたちの挑戦支援など、地域の未来を切り拓く多様な取組が進められています。
こうした挑戦を支えているのが、ふるさと納税による寄附金です。寄附金は、鳥羽市ならではの地域資源や強みを生かした施策に活用され、将来を見据えた持続可能な地域づくりを後押しする大きな力となっています。
具体的には、以下のような事業に充てられています。
2040年を見据えた駅前再生―鳥羽駅周辺エリア再生ビジョン―
鳥羽市は、伊勢神宮を訪れる参拝者が行き来する位置にあり、古くから旅人を迎える“海の玄関口”として栄えてきました。しかし、バブル期に整備された駅周辺は老朽化が進み、人口約1.5万人のまちに対して年間約450万人もの観光客が訪れる現在、その受け皿としての機能が追いつかなくなりつつあります。
こうした状況を踏まえ、市では「鳥羽の顔」を再生する取組が重要な課題となっています。鳥羽市では、ふるさと納税の寄附金を活用し、駅周辺の再編に着手しています。
老朽化した建物の撤去や土地の再配置を進めるとともに、リアス海岸の景観を活かした駅前空間の整備が構想されています。海を望む広場や歩行者空間の整備など、新たなにぎわいの拠点創出に向けた検討が進められています。
こうした取組には、市民の声が大きな力となっています。市民アンケートでは「海の景観を活かしたい」という意見が多く寄せられ、高校生をはじめとした若い世代もワークショップに参加し、未来の鳥羽の姿をともに描いています。
一方で、計画を“夢物語”で終わらせないためには、現実的な財源確保やプロセスの可視化が欠かせません。市では、段階的な整備と丁寧な情報発信を重ねながら、2040年に鳥羽を訪れた人が「ここに来てよかった」と感じられる場所を目指しています。
「鳥羽市は小さなまちですが、多くの観光客の皆さまにお越しいただいています。まちは、観光をはじめ、関係人口や交流人口の皆さまに大きく支えられていると感じています。これからも、そうした皆さんとともに鳥羽のまちをつくっていきたいと考えています」(鳥羽市自治体関係者・以下同)
このように、ふるさと納税による支援は、鳥羽市の玄関口を再生し、次の世代へ誇れるまちを引き継ぐための確かな一歩となっています。
誰もが楽しめる“鳥羽で一番大きな公園”へ
― 市民の森(ガリバー公園)のインクルーシブ公園化計画 ―

鳥羽市では、子育て世代から「安心して遊べる場所が少ない」という声が寄せられてきました。こうした課題を受け、市内の鳥羽市民の森公園(ガリバー公園)をモデルに、誰もが楽しめる“インクルーシブな公園”づくりが進められています。
この取組では、障がいの有無や国籍、年齢にかかわらず利用できる設計を基本とし、見守りやすい動線や日差しを避けられる工夫など、安全で快適に過ごせる環境づくりを重視しています。乳幼児から幅広い年齢層が遊べる遊具の整備も計画されており、単なるバリアフリーを超えた“誰もが遊べる公園”を目指しています。
こうした環境が整うことで、子どもたちは自然の中でのびのびと遊び、外遊びを通して健やかに成長することが期待されています。木々の香りや風の音に触れる体験は、郷土への愛着を育むきっかけにもなります。
現在は基本設計が進行しており、2027年度の一部完成を目標に事業が進められています。整備費用にはふるさと納税の寄附金を活用し、市民とともに未来の公園づくりを進める方針です。また「ガリバー」をモチーフにした物語の世界観を体験できる空間づくりも構想されています。
「鳥羽は人口の多いまちではありませんが、多くの観光客にお越しいただいています。だからこそ、多様性を大切にしていきたいと考えています。外国人観光客の増加や高齢化が進む中で、インクルーシブの視点はますます重要になっています。そうした思いを、公園づくりの中でも形にしていきたいのです」
多様化が進む社会において、誰もが安心して過ごせる場所を整えることは、これからのまちづくりに欠かせません。市民の森の整備をきっかけに、インクルーシブの考え方を大切にしながら、世代や背景を越えて支え合えるまちを鳥羽市は目指しています。
離島の子どもたちに、島の外へ踏み出す経験を
―離島甲子園への挑戦―
鳥羽市には、答志島(とうしじま)・菅島(すがしま)・坂手島(さかてじま)・神島(かみしま)の4つの離島があります。これらの離島は、豊かな自然と地域のつながりに恵まれた一方で、生徒数が少ないために部活動が成立しにくいという課題が長く続いてきました。
こうした状況の中で、子どもたちが島の外へ踏み出し、全国の仲間と交流できる機会として、国土交通大臣杯全国離島交流中学生野球大会(通称: 離島甲子園)へ参加しています。
「離島甲子園」とは、全国の離島に暮らす中学生が集まり、野球を通じて交流する全国大会です。離島同士のつながりを深め、子どもたちが島の外の世界に触れる機会をつくることを目的に、2008年から開催されています。
鳥羽市では、ふるさと納税の寄附金を活用し、離島甲子園に参加するための交通費や宿泊費を支援しています。中学生を対象に野球チームを編成し、2008年の開催当初から継続して取り組んできたこの活動は、離島の子どもたちにとって貴重な挑戦の場となっています。

「この事業の目的は、離島地域の子どもたちが、夢や希望を持てる環境を整えることです。スポーツを通して自分の可能性を広げ、将来の選択肢を増やしてほしいと願っています。また、地域の部活動や指導体制の充実にもつながり、離島の教育環境をより良くしていく循環が生まれることを期待しています」
参加した子どもたちからは、「貴重な経験ができてありがたい」「さらに技術を磨きたい」という声が寄せられています。勝敗以上に、全国の仲間と出会い、島を出て挑戦する経験そのものが、子どもたちの成長につながっていることを実感させる取組です。
一方で、引率者となる教員や指導者の負担、参加条件や体制の継続性、少人数で約1週間に及ぶ遠征運営など、課題も少なくありません。こうした課題に向き合いながら、鳥羽市は離島の子どもたちが安心して挑戦できる環境を整えるための仕組みづくりを進めています。
このようにふるさと納税の寄附金は、離島の未来を担う子どもたちに、島の外の世界へ踏み出す力を届ける大切な後押しとなっています。小さな島から大きな夢へ——その一歩を支える取組が、静かに、しかし確かな広がりを見せています。

鳥羽市の地域づくりを支える、ふるさと納税の力
鳥羽市では、玄関口となる駅前再生やインクルーシブ公園の整備、離島の子どもたちの挑戦支援など、地域の未来を切り拓く多様な取組が進められています。こうした取組を力強く支えているのが、ふるさと納税の寄附金です。
返礼品をお楽しみいただいたそのあとに、ぜひ一度、鳥羽市の魅力を現地で感じてみてください。
あなたの寄附がどのようにまちの暮らしに生かされているのか。海とともに生きる鳥羽のまちで、その答えをきっと目で見て、心で感じていただけるはずです。
ふるさと納税返礼品
鳥羽市では、地域の未来につながる取組と並行して、地域の魅力や技術を知っていただけるよう、個性豊かな返礼品をご用意しています。ここからは、その中でも特に人気の3品をご紹介します。
どれも鳥羽市ならではのこだわりが詰まった逸品ばかりです。
1.宿泊観光周遊券
まずご紹介するのは、鳥羽市の魅力をお得に楽しめる「宿泊観光周遊券」です。
この周遊券は、市内の宿泊施設や飲食店、観光施設、土産店などで利用できる便利なチケット。新鮮な海の幸を味わう食事や、真珠店でのショッピング、観光体験など、鳥羽ならではの多彩な楽しみを満喫できます。
旅館やホテルでの滞在とあわせて利用することで、鳥羽の食・文化・おもてなしをより深く体感できるのも魅力のひとつ。旅の思い出をより豊かに彩ってくれます。
ふるさと納税の返礼品としても人気の宿泊観光周遊券。鳥羽のまちを巡りながら、心に残るひとときをぜひお楽しみください。
2. シェルレーヌ

次にご紹介するのは、鳥羽市で長く愛され続けている焼き菓子「シェルレーヌ」です。
真珠のまち鳥羽に本店を構える洋菓子店「ブランカ」が手がけるシェルレーヌは、しっとりとした口当たりとやさしい甘さが特長。バターの豊かな香りがふんわりと広がり、ひと口ごとに上品な味わいを楽しめます。
貝殻の形をした愛らしい見た目は、海とともに生きる鳥羽の風土を感じさせるもの。丁寧に焼き上げられた生地はきめ細かく、コクがありながらも軽やかな後味が魅力です。
ご家庭でのおやつにはもちろん、大切な方への贈り物にも喜ばれる、鳥羽市を代表する銘菓。まちの想いが込められたやさしい美味しさを、ぜひご堪能ください。
3. チーズケーキ

最後にご紹介するのは、鳥羽観光ホテルが手がける、上品な味わいのチーズケーキです。
美しい鳥羽湾を望むホテルで丁寧に作られるチーズケーキは、なめらかな口どけと濃厚でありながらやさしい味わいが特長。厳選されたチーズのコクとほどよい甘みが調和し、ひと口で豊かな風味が広がります。
しっとりとした食感と軽やかな後味は、素材と製法へのこだわりの証。口に運ぶたびに上質な余韻が続き、特別なひとときを演出してくれます。
ティータイムのお供にはもちろん、大切な方への贈り物にもふさわしい逸品。鳥羽市を代表するホテルが届けるこだわりの美味しさを、ぜひ心ゆくまでお楽しみください。
自治体情報
三重県東部、志摩半島の北東部に位置する鳥羽市は、伊勢湾と熊野灘(太平洋)に面し、海と島々が織りなす豊かな自然と、古くから海とともに生きてきた人々の営みが息づく、穏やかな気配に包まれた地域です。入り組んだリアス海岸には澄んだ海が広がり、朝夕の光が水面に揺れるたび、鳥羽ならではの静かな美しさが広がります。
市内を歩けば、漁港に並ぶ船や海女小屋の素朴な佇まい、潮風に揺れる網が目に入り、海とともに暮らしてきた歴史を身近に感じることができます。海女文化はこの地を象徴する営みのひとつであり、素潜りで海の恵みを採る姿は、今も地域の誇りとして受け継がれています。豊かな海が育む伊勢海老やあわびなどの海産物は、食卓に季節の恵みを届け、市の食文化を支えています。
沖合には鳥羽湾に浮かぶ答志島や菅島、神島、坂手島などの離島が点在し、島ごとに異なる風景と暮らしが息づいています。また、鳥羽湾に浮かぶミキモト真珠島は、御木本幸吉による真珠養殖の歴史を伝える場所として知られています。島々を結ぶ定期船は、地域の暮らしと観光を支える大切な交通手段となっています。
また、市内には鳥羽水族館をはじめとする観光施設があり、海辺の遊歩道や展望地からは、湾を渡る風ときらめく水面が広がります。さらに、市内各地に温泉地が点在し、それらを総称して鳥羽温泉郷と呼ばれています。海を望む湯に浸かりながら、ゆったりとした時間を過ごすことができます。
鳥羽市は全域が伊勢志摩国立公園に含まれており、リアス海岸と森林が織りなす風景が四季折々の表情を見せます。自然と調和した景観は、訪れる人に深い癒しと安らぎをもたらします。
海の恵みを基盤としながら、文化や伝統が今も大切に受け継がれている鳥羽市。自然、歴史、暮らしがゆるやかに重なり合うこのまちは、海とともに歩んできた物語を今に伝え続けています。
鳥羽市のふるさと納税
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