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寄付金の使いみち

自然と文化が織りなす富士吉田市。富士山と共に歩む地域活性化

地域が誇る銘菓やブランド牛、旬の農産物や水産物、店舗や旅行で便利に使用できる優待券など、ふるさと納税には、バラエティに富んだ返礼品が揃っています。

ふるさと納税の楽しみは、返礼品を選び、受け取ることだけではありません。

縁(ゆかり)のある地方自治体や、お世話になった思い入れのある自治体などへの寄附金の使いみちを選ぶことで、自身の寄附金が町や村に与える影響を知ることも一つの醍醐味となるでしょう。

ふるさと納税バイブルでは、返礼品が目的の寄附だけではない選択肢を知ってもらうために、全国の自治体に寄附金の使いみちを伺い、その想いを発信していきます。

今回取り上げるのは、「ジビエ加工センター」や「まちづくりファンドプロジェクト」など、ふるさと納税型クラウドファンディングを上手に活用する富士吉田市の取り組みです。

新倉山浅間公園展望デッキプロジェクト

富士吉田市を代表する観光地といえば、やはり富士山を抜きに語れません。その富士山を一望できる公園が「新倉山浅間公園」です。

「富士山が最も美しく見える公園」として知られ、春には「桜と五重塔(忠霊塔)、そして富士山」という日本を象徴する3つの景観が一体となった絶景を楽しむことができます。

この公園は、以前は主に地元住民の方々を中心とした来園者で賑わっていましたが、平成25年の富士山世界文化遺産登録を契機に、国内外から多くの観光客が訪れる人気スポットになりました。

ー桜と五重塔(忠霊塔)、そして富士山ー

しかし、観光客の増加に伴い、特に桜の季節には展望デッキ周辺が大変混雑するようになり、訪れる方々が身動きが取れなくなることもしばしば見られるようになりました。

「混雑のため、展望デッキからの絶景を諦めざるを得ない方々も増えており、来園者が本来の目的である素晴らしい眺望を、十分に楽しんでいただくことが難しい状況になっています。このような課題を解決するために、富士吉田市では展望デッキの拡張工事や遊歩道の整備を行い、来園者の滞留を解消する対策を実施しました。また、障害者や歩行が難しい方々も安心して訪れることができるよう、スロープの設置や園内通路の改善・整備を行い、ユニバーサルデザインを取り入れた整備を進めています。すべての方々が快適にこの素晴らしい景観を楽しむことができる環境を整えています」
(富士吉田市自治体担当者・以下同)

寄附金は、こうした観光施設の整備に大きく寄与しており、富士吉田市の観光価値を高めるための重要な財源となっています。

ー改修後の展望デッキー

ジビエ加工センター「DEAR DEER(ディアディア)」

富士山の麓では、長年にわたり野生鳥獣による食害が深刻な社会問題となってきました。この課題に対する解決策として、2024年7月、ふるさと納税の寄附金を活用し、ジビエ加工センター「DEAR DEER(ディアディア)」がオープンしました。

ーDEAR DEERの景観ー

DEAR DEERは「富士山を食害から守れ!野生鳥獣を『マイナス』から『プラス』に変えていく」という理念のもと、尊い命を無駄にせず活用することで、持続可能な良い循環を生み出すことを目指しています。

これまで富士山の麓では、年間約500頭の鹿が捕獲され、その多くが食肉として活用されることもなく埋却処理されていました。DEAR DEERでは、この現状を改善すべく、野生の鹿の解体から加工、そして販売までを一貫して行い、鹿肉の有効活用を推進しています。

特筆すべき点として、一般的なジビエ施設が提供する塊肉での販売にとどまらず、DEAR DEERでは、より多くの方に親しんでいただけるよう、ソーセージやハムの加工品の製造にも力を入れています。この取り組みを通じて、ジビエを身近な食材として感じてもらうことを目指しています。

ージビエの詰め合わせー

ー鹿ソーセージのホットドックセットー

「ジビエの加工施設は、屠殺や処理というイメージから市民に嫌悪感を抱かれることも少なくありません。しかし、当施設は環境保全と持続可能な社会の実現に向けた重要な役割を担っています」

さらに、DEAR DEERは、地産地消の推進やジビエ文化の理解を深めるための学習施設としての機能も持ち、ジビエ製品の販売を通じた観光施設としても注目されています。全国的にも稀な複合施設として、今後も地域活性化の一翼を担っていくことでしょう。

まちづくりファンドプロジェクト

本プロジェクトの特徴は、支援対象を富士吉田市内在住者に限定せず、全国から意欲ある事業者を受け入れている点です。補助金額も手厚く、最大500万円、改修費の4分の3まで補助を受けることができます。

この制度を活用し、すでに18件の新規出店が決定しており、着実に成果を上げています。新規出店の業種は、主に飲食店が多くを占めていますが、宿泊施設やお土産・物販などを取り扱うお店も増えてきています。これにより、地域の多様なニーズに応える観光・商業インフラが整備されつつあります。


ー本町通りから望む富士山ー

また、地域活性化の取り組みは、新規出店支援にとどまりません。当市は古くから織物の街として知られており、その伝統を活かした、「ハタオリマチフィスティバル」を開催しています。

さらに、伝統的な織物技術と現代のアートやデザインを融合させた「フジテキスタイルウィーク」など、独自性の高いイベントも展開しており、観光客数は着実に増加しています。

そのうえ、当市では観光振興のさらなる向上を目指すため、観光DX(※1)を積極的に推進。観光客の行動データを収集・分析することで、より効果的な施策の立案し、観光地としての魅力を一層高めています。

本プロジェクトの運営資金は、富士吉田市を応援してくださる方々からの支援により支えられています。これからも伝統と革新が調和した、魅力ある街づくりを推進し、地域の活力をさらに高めていく予定です。

(※1) 「観光DX」とは、業務のデジタル化により効率化を図るだけではなく、デジタル化によって収集されるデータの分析・利活用により、ビジネス戦略の再検討や、新たなビジネスモデルの創出といった変革を行うものと位置付けられます。(引用:国土交通省環境庁HPより)

富士吉田市では、観光振興と地域活性化に向けた重要なプロジェクトを推進しています。
特にオーバーツーリズムにならないための環境整備や、自然と共存しながらその自然を観光資源として最大限に活用する取り組みを進めています。

また、長年にわたり地域文化として育まれてきた産業との調和も図りながら、持続可能な街づくりを目指しています。

これらのプロジェクトをさらに発展させるため、ふるさと納税による皆様のお力添えをどうぞよろしくお願いいたします。

自治体情報

山梨県東南部に位置する富士吉田市。冬には最低気温がマイナス15℃前後になる地域もあり、非常に寒冷な気候です。富士山が一望できる新倉山浅間公園や、年間200万人以上が訪れる道の駅など、観光地としても有名です。富士吉田市といえば、日本一の山「富士山」を有する街。その恵みとも言える、きれいでおいしい水。これだけの自然環境が揃っているにもかかわらず、日常生活は快適でとても住みやすい街です。

ふるさと納税の返礼品では、ミネラルウォーターや炭酸水、富士急ハイランドのチケットなどがあります。中でも織物の街として栄えた富士吉田市らしい、羽毛布団や寝具も人気です。

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