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寄付金の使いみち

企業支援で持続可能な地域経済を。碧南市の取り組み

地域が誇る銘菓やブランド牛、旬の農産物や水産物、店舗や旅行で便利に使用できる優待券など、ふるさと納税には、バラエティに富んだ返礼品が揃っています。

ふるさと納税の楽しみは、返礼品を選び、受け取ることだけではありません。

縁(ゆかり)のある地方自治体や、お世話になった思い入れのある自治体などへの寄附金の使いみちを選ぶことで、自身の寄附金が町や村に与える影響を知ることも一つの醍醐味となるでしょう。

ふるさと納税バイブルでは、返礼品が目的の寄附だけではない選択肢を知ってもらうために、全国の自治体に寄附金の使いみちを伺い、その想いを発信していきます。

今回取り上げるのは、さまざまな補助制度による企業支援を通して、地域経済の活性化を目指す愛知県碧南市です。

商工課企業応援係が行う企業支援

碧南市は、2014年に商工課企業応援係を新設し、地域経済の活性化を目的とした企業訪問や補助制度の運用に力を入れています。

製造業やサービス業などを中心に市内企業を訪問し、経営上の課題や困りごとの聞き取り調査を実施。利用できる補助金の紹介や中小企業支援機関への取次ぎを通して、企業活動の支援を行っています。また、企業の声をもとに、時代や社会情勢の変化に合わせた新たな補助制度の創設にも取り組んでいます。

ここからは、ふるさと納税の寄附金を活用した、企業支援に関する補助金を3つご紹介します。

1.カーボンニュートラル推進支援補助金

碧南市は、2023年2月、温室効果ガス排出量を2050年までに実質ゼロとする「ゼロカーボンシティ宣言」を行いました。まずは2030年までに、温室効果ガス排出量を46%削減することを目指し、地域における脱炭素化を加速させています。


ー碧南市の航空写真ー

国の統計によると、中小企業が排出する温室効果ガスの量は、全体の約1~2割弱を占めるとされ、カーボンニュートラルを推進するためには、中小企業の取り組みを支援することが欠かせません。

そこで碧南市では、2023年4月、カーボンニュートラル推進補助金を新たに創設し、カーボンニュートラル実現に向けた中小企業の取り組みを後押ししています。

この補助金は、省エネ診断の受診結果をもとに、CO2の削減効果が見込まれるあらゆる省エネ・再エネ設備の導入費用を対象としており、製造業や飲食業、サービス業などさまざまな業種で活用されています。省エネ診断は、診断員が企業のエネルギーの使用状況や設備の運転状況を調査し、その結果をもとに具体的な省エネ対策を提案するものです。補助金はこの省エネ診断をもとに交付するため、企業が自社のCO2排出量を把握し、省エネ意識の向上にもつながると考えられます。

初年度は1,500万円の予算枠を上回る実績となったことから、2024年度は予算枠を4,000万円に拡充し、さらなる脱炭素化を推進しています。

当初、カーボンニュートラルという言葉から、補助金の内容がイメージできないという企業が非常に多い点が課題でした。企業訪問を通じて、補助金の用途やその意義について直接説明することで、利用の拡大を図りました」(碧南市自治体担当者・以下同)

取引先からCO2削減を求められる中小企業も増えており、今後、ますますこの補助金の重要性は増すものと考えられます。

2.出展料補助金

碧南市は、「白しょうゆ発祥の地」といわれ、醸造文化が古くから発展してきた「醸造のまち」です。市内にはしょうゆやみりん、味噌などの醸造蔵が多数あり、大浜てらまちエリアにある日本最古のみりん蔵は国の登録有形文化財に指定されています。


ー「七福醸造」の特選料亭白だし。ふるさと納税の返礼品としても人気ー

生産年齢人口が減少する中で、こうした伝統産業やその事業者を守り、地域経済を持続可能にしていくためには、人材確保と販路の拡大が大きなカギを握ります。そこで、碧南市では、求人を目的とした合同企業説明会や見本市への出展を補助する「出展料補助金」を導入しています。

2023年度は、49件の事業所に対し、計7,337,000円の補助金を交付。見本市への出展は、食品製造業が7割を占めており、次に多いのが製造業で3割弱という実績でした。特に醸造業で多く活用されており、全国の市場に向けた商品展開に寄与しています。

3.創業チャレンジ補助金

近年、働き方や価値観の多様化により、起業を考える人が増えています。碧南市では、若者や女性に焦点を当てた「創業チャレンジ補助金」を設け、地域の活性化や女性の社会進出を支援しています。

具体的には、碧南市内で個人または法人として中小企業を創業する人に対し、創業費用の一部を補助する創業支援補助金や、その3年後に事業を拡大するための費用の一部を補助する事業拡大支援補助金を交付しています。

「2023年度は、13件の申請があり、計8,105,000円の補助金を交付しました。飲食業やサービス業、医療、小売、美容など、幅広い業種で活用されています。

また、補助金以外にも、事業を譲りたい人と創業したい人をマッチングさせる制度など、起業に関する相談を丁寧に聞き取り、相談者に適した支援制度を紹介しています」

これらの取り組みを通して起業のハードルを下げることで、働き方の選択肢を増やし、若者や女性が暮らしやすいまちづくりにもつなげています。

まとめ

碧南市では、ふるさと納税の寄附金を活用した企業支援を通して、地域経済や伝統産業の発展に寄与し、若い世代の可能性を広げることで持続可能なまちづくりを目指しています。

これらの取り組みを応援したいという方は、ぜひ碧南市への寄附にご協力をお願いします。

自治体情報

愛知県の三河地域に位置する碧南市。古くは海上交通の要衝として栄え、農地開発や伝統的産業によって発展を続けてきました。「醸造」と「ものづくり」のまちとして知られ、市内には白だしづくりの老舗や三河みりん発祥の蔵、伝統的ないぶし瓦の製造会社など、数々の有名企業が名を連ねています。

農業や漁業も盛んで、にんじんやたまねぎ、いちじくなどが特産品です。大浜漁港では、いわし、しらす、とり貝など、さまざまな海の幸が水揚げされています。リーズナブルに楽しめる遊具が人気の「明石公園」や、スケートボードやBMX、インラインスケートなどの本格的な設備が揃う「スケートボードパーク」など、休日を楽しめる施設も充実しています。


ー明石公園ー


ースケートボードパークー


ー毎年7月には、市民とまちが一体となって盛り上げる市民まつり「元気ッス!へきなん」が開催されるー

碧南市のふるさと納税

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