1. ふるさと納税バイブルTOP
  2. 特集
  3. 寄付金の使いみち
  4. 「城」「ばら」「デニム」……歴史と文化が息づく福山市の取り組み

寄付金の使いみち

「城」「ばら」「デニム」……歴史と文化が息づく福山市の取り組み

地域が誇る銘菓やブランド牛、旬の農産物や水産物、店舗や旅行で便利に使用できる優待券など、ふるさと納税には、バラエティに富んだ返礼品が揃っています。

ふるさと納税の楽しみは、返礼品を選び、受け取ることだけではありません。

縁(ゆかり)のある地方自治体や、お世話になった思い入れのある自治体などへの寄附金の使いみちを選ぶことで、自身の寄附金が自治体に与える影響を知ることも一つの醍醐味となるでしょう。

ふるさと納税バイブルでは、返礼品が目的の寄附だけではない選択肢を知ってもらうために、全国の自治体に寄附金の使いみちを伺い、その想いを発信していきます。

今回は、広島県福山市ならではの寄附金の使い道である「福山城」「ばら」「デニム」の3つの事業についてご紹介いたします。

次の100年へ、城があるまち福山

市のシンボルとなっている「福山城」は、全国でも珍しい新幹線のホームから間近に見ることのできるお城です。築城したのは、徳川家康のいとこにあたる水野勝成。備後10万石の領主としては破格の規模で、廃藩置県まで藩政の中心を担いました。

この福山城の整備や活用に、ふるさと納税の寄附金が役立てられています。

ちょうど2022年が築城400年の節目の年でした。お城の維持管理やハード面の整備に加え、お城の活用という点からさまざまな企画や展示を行ってきました。

天守の内部がすべて博物館となっており(福山城博物館)、期間限定で開催する特別展示では他館からお借りした普段は見ることのできない貴重な史料などを展示しています」(福山市自治体担当者・以下同)

ほかにも、市の方針として打ち出しているのが、福山城を核に据えた夜の賑わい創出(ナイトタイムエコノミーの推進)です。

その一環として、2023年8月~2024年2月にかけて「カツナリ・デ・ナイト」を開催。8月の築城記念日のイベントでは、琴の演奏や能舞台などを行った「福山伝統ステージ」や短冊に願いをこめたランタンを夜空に浮かべる「ほしぞらランタン」などのイベントを企画しました。


ー「ほしぞらランタン」の様子ー

こうしたイベントを定期的に開催することで、多くの方にお越しいただいています

今後も、ナイトタイムエコノミーの推進により一層力を入れ、夜間に人が集まりやすい空間の創出を実現していく計画です。

「世界に誇るばらのまち」に向けて!

続いて、ばらのまちについてご紹介いたします。


ーばら公園ー

福山市では、『世界バラ会連合』(世界40カ国のバラ会が加盟する組織。本拠地はイギリスのロンドン)の最も大きな国際会議『世界バラ会議福山大会』を2025年に開催します。現在、開催に向けた準備を進めているところで、福山大会を契機に“ばらのまち・福山”を国内外に広く発信していきたいと考えています。

世界バラ会議の開催期間中には、福山市内全域を使ったばらの祭典『Rose Expo FUKUYAMA 2025』も開催予定です。こうしたイベントのPRに加え、ばらのある景観づくりとして市民や団体のみなさんにばら苗を配布する事業やばら花壇づくりへの支援などに寄附金を活用しています

福山市が「ばらのまち」になったのは、1945年の福山空襲で市街地の8割を消失し、1950年代半ば、戦後の復興の中で、市民が自らばらの苗約1,000本を現在のばら公園に植えたことが始まりだといいます。

以降、市内の至るところに市民の手によってばらの花壇がつくられ、花いっぱい運動が進められていきました。現在、駅前にはばらの装飾が施され、市内には個人や自治会・町内会などが管理するばらの花壇が約400か所あるといわれています。ばらの季節には、至るところでばらを見かけることができます


ー市民がばらの手入れをするー

世界バラ会議福山大会のテーマのひとつがSDGs。その一環として、環境負荷の少ないばらを発掘する取り組みも行っており、寄附金が活用されています。

環境負荷が少なく、誰もが育てやすいばらを発掘するため、『ばらの新品種国際コンテスト』を実施、国内外のばらの育種家から応募がありました。2025年の世界バラ会議福山大会の際にそのグランプリを決定します。SDGsに即したばらとして、市内に広く普及させていきたいと考えています

世界に誇るデニム産地・地場産業の更なる発展のために

3つめの寄附金の使いみちが、デニムの産地・地場産業の更なる発展に向けた事業です。

福山市内にはデニムに関連する事業者が40社ほどあり、デニム生地の全国シェア8割以上を占める「日本一のデニムの産地」です。実はその歴史にも、福山城の初代藩主である水野勝成が関わっています。

水野勝成がこの地域で綿花の栽培を進めたことが始まりです。江戸時代後期には、日本三大絣のひとつである備後絣(びんごがすり)が生まれ、そこで培われた厚手の生地を織ったり、藍で染めたりする技術を活かし、国産デニムの生産へと移り変わっていったという経緯があります

そんなデニムの産地としての認知度向上を目指し、福山市では、2016年度から「備中備後ジャパンデニムプロジェクト」(備中備後地域共同の取り組み)を行っています。

その中で、産地PRなど一般の方に向けた発信の強化や事業者の販路拡大支援に寄附金を活用しています。一例としては、2021年、2022年に『デニム商品化コンテスト』を実施しました。一般の方からデニム製品を使ったデザイン画を募集し、それを事業者に製品化してもらうというものです。

福山市はデニム“生地”の産地なので、一般の消費者にはなかなか認知されにくい面がありますが、近年は事業者同士が連携し、デニム生地を使って完成品までつくるという動きも生まれています

デニム商品化コンテストのほか、海外展示会への出展やデニムに関連する事業者情報を掲載したMAPの制作、デニム工場見学バスツアーなども実施してきました。こうした取組の効果はすでに現れており、福山市が行った「日本屈指のデニム生産地」認知度調査結果(20代~70代の男女約500名を対象に実施)によると、福山市内の認知度は2017年の26.1%から2023年には42.4%に、首都圏での認知度も2017年の9.1%から2023年には16%へと上昇しています。

今後も、生産量日本一のデニムの産地としての魅力の発信に力を入れていく考えです。「福山城」「ばら」「デニム」と、個性豊かな文化や産業が息づく福山市の取り組みを応援したいという方は、福山市への寄附にご協力をお願いいたします。

自治体情報

広島県東部、備後地域に位置する福山市。温暖な気候と豊かな自然に恵まれ、県内では広島市に次いで人口の多い中核都市です。

「福山城」をはじめ、観光スポットも多数。なかでも、古くから潮待ちの港として栄え、万葉集にも詠まれた「鞆の浦」は、瀬戸内海を代表する景勝地のひとつです。2018年には、鞆の浦の港町文化をテーマとしたストーリーが日本遺産に認定されました。

ばらやデニムなど、幅広い地域資源を誇ることが福山市の魅力です。そんな地域資源を国内外に発信していくため、「福山ブランド」の認定事業も行っています。ふるさと納税の返礼品にある羽毛布団もそのひとつで、サステナブルの観点から改良を進めた人工の羽毛を使用しています。そのほか、返礼品としてはシャインマスカットも人気です。

福山市のふるさと納税

広島県福山市の基礎情報や返礼品をまとめてご覧いただくことができます。

寄付上限額シミュレーター

シミュレーターで寄付上限額をチェックしましょう。
ふるさと納税バイブルでは働き方に応じたシミュレーターを用意しています。

同じカテゴリの記事

特集

タグ一覧

  1. ふるさと納税バイブルTOP
  2. 特集
  3. 寄付金の使いみち
  4. 「城」「ばら」「デニム」……歴史と文化が息づく福山市の取り組み

閉じる

公式Twitter 返礼品おためしキャンペーン