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寄付金の使いみち

パウダースノーの魅力を発信する富良野市の取り組み

地域が誇る銘菓やブランド牛、旬の農産物や水産物、店舗や旅行で便利に使用できる優待券など、ふるさと納税には、バラエティに富んだ返礼品が揃っています。

ふるさと納税の楽しみは、返礼品を選び、受け取ることだけではありません。

縁(ゆかり)のある地方自治体や、お世話になった思い入れのある自治体などへの寄附金の使いみちを選ぶことで、自身の寄附金が町や村に与える影響を知ることも一つの醍醐味となるでしょう。

ふるさと納税バイブルでは、返礼品が目的の寄附だけではない選択肢を知ってもらうために、全国の自治体に寄附金の使いみちを伺い、その想いを発信していきます。

今回取り上げるのは、ふわふわ・サラサラなパウダースノーを「ふわサラ度」として数値化するなど、町の魅力を独自のやり方でPRする北海道富良野市です。

良質な雪をPRする「フラノボンチパウダープロジェクト」

四方を山地や丘陵地で囲まれた富良野市は、その盆地ならではの気候により、世界的に見ても非常に優れた雪質を誇ります。

このふわふわ・サラサラのパウダースノーをブランド化し、その魅力を発信するのが「 Furano bonchi powder project(フラノボンチパウダープロジェクト)」です。ここにふるさと納税の寄附金が活用されています。

代表的な取り組みのひとつが、雪質の良さを数値化し、わかりやすく伝える「ふわサラ度」予測の運用です。この取り組みを始めた背景について自治体に伺いました。

これまで、富良野の雪質の良さを『パウダースノー』と表現していましたが、それだと他地域と比べてどう違うのか曖昧だよね。そんな雑談がそもそもの始まりでした。

そこで参考にしたのが、旭川空港の事例です。旭川空港は、就航率99.7%(2018年度実績)という謳い文句でプロモーションをしており、豪雪地帯にも関わらず、100%近い確率で飛行機が離発着するという強みがわかりやすく表現されています。このように数字には説得力があるという着眼点から、富良野の雪の良質さ数字で表現することにチャレンジしたのです」(富良野市自治体担当者・以下同)

スキー場の雪を調査し、「ふわサラ度」を測定

数値化にあたって協力を仰いだのが、北見工業大学准教授の白川龍生先生です。

白川先生は、かれこれ10年ほど道内各地の積雪地帯を回り、エリアごとの雪質を調査している先生でした。北海道大学助教の的場澄人先生からご紹介いただき、雪質数値化のご相談をしたところ、興味を持ってくださいました

2022年12月〜2023年3月の間、富良野スキー場に観測エリアをつくり、このエリアに降る雪を細かく調査。数値算出には、雪の密度を表す雪水比を用い、値が高いほど空気が含まれる乾いた雪であることが示されます。そして、富良野は他地域と比べてこの数値が高いことがわかりました。

富良野の特徴である“ふわふわでサラサラな雪質”を表現するため、0~100のスコアに換算し、「ふわサラ度」と名付けて専用WEBサイトで発信しています。現在、数値が50以上の時に降る雪が「ボンチパウダー」であるという仮説のもと、実証実験を続けています。


ー富良野スキー場ー

しかし、『ふわサラ度』で表しているのは、現時点で、空から降ってくる雪に限られています。富良野は毎日、雪が降るかというとそうではありません。雪が降らなければ数値としては0です。しかし、降り積もっている雪は存在しています。私たちは、盆地ならではの低い気温により、この堆積した雪が変化しにくいことも雪質の良さの要因ではないかと考えています。それを検証するため、降り積もった雪の数値化も専門の先生にお願いしているところです

こうした研究にかかる費用やパウダースノーのPR、イベント開催費用などに寄附金が使われています。

・ふわサラのかき氷も夏に向けて準備中

ほかにも、観光との親和性が高い食べ物との連動企画も進行中。その第一弾が、夏の風物詩である「かき氷」です。

富良野に降る雪のように『ふわサラ』なかき氷を提供できたら面白いのではないかと考えています。昨年11月に行われたイベントでは、富良野ワイン工場で作られたぶどう果汁を使ったかき氷が無料で振舞われました。ちなみに、このかき氷のふわサラ度は『77』でした。

夏の観光シーズン、『ふわサラ』なメニューで冬のパウダースノーを想起してもらい、冬にリピートしてもらいたいです

「ゼロカーボンシティ」「富良野演劇工場」にも寄附金を活用

このほか、富良野市に特徴的な寄附金の使い道として、「ゼロカーボンシティ」実現へのアクションと「富良野演劇工場」についてもご紹介します。

・「ゼロカーボンシティ」実現へのアクション

富良野市は、面積の7割を森林が占め、ゴミの分別14種類、リサイクル率90%の環境先進都市です。2021年4月に「ゼロカーボンシティ」を表明し、2050年までにゼロカーボン実現を目指しています。

二酸化炭素の削減に向けて、市民一人ひとりに実践してほしい行動例をまとめた「ふらのゼロカーボンアクション+α」の作成などを行っているほか、住宅用太陽光発電や薪・ペレットストーブ購入に対する補助金制度も設けています。

・「富良野演劇工場」

ドラマ「北の国から」の舞台として有名な富良野市は、「演劇のまち」として演劇の文化を発信していく取り組みにも力を入れています。

その象徴となっているのが、ドラマの脚本家である倉本聰氏が設計に関わった「富良野演劇工場」です。森の中に建つ「創り手のための劇場」で、客席よりも舞台スペースを広く確保し、演者やスタッフのための空間がゆとりを持ってデザインされています。

この富良野演劇工場の改修工事にふるさと納税の寄附金が活用されました。


ー富良野演劇工場ー


ー稽古の様子ー

 

良質なパウダースノーの魅力を伝える「富良野盆地パウダープロジェクト」のほか、環境、文化的な取り組みにも幅広く力を入れている富良野市を応援したいという方は、ぜひ寄附にご協力をお願いいたします。

自治体情報

北海道の中央に位置し、四方を山や丘陵に囲まれた盆地の中心都市となっている富良野市。世界的にも優れた雪質を求めて、国内外から多くのスキーヤーが訪れる「スキーのまち」です。

彩りの豊かな花々や「北の国から」の舞台となった麓郷一帯を見渡せる展望台、日本屈指の規模を誇るスキー場など、自然豊かな観光地が数多く揃い、シーズンごとにさまざまな楽しみ方ができるのも魅力です。

農産物の栽培も盛んで、中でも、寒暖差の大きい盆地ならではの気候を生かしたメロンは富良野を代表する夏の味覚。ふるさと納税の返礼品としても用意されています。

富良野市のふるさと納税

北海道富良野市の基礎情報や返礼品をまとめてご覧いただくことができます。

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