1. ふるさと納税バイブルTOP
  2. 特集
  3. 寄付金の使いみち
  4. 「サンタランド」広尾町が進める森を活かした地域づくり

寄付金の使いみち

「サンタランド」広尾町が進める森を活かした地域づくり

地域が誇る銘菓やブランド牛、旬の農産物や水産物、店舗や旅行で便利に使用できる優待券など、ふるさと納税には、バラエティに富んだ返礼品が揃っています。

ふるさと納税の楽しみは、返礼品を選び、受け取ることだけではありません。

縁(ゆかり)のある地方自治体や、お世話になった思い入れのある自治体などへの寄付金の使いみちを選ぶことで、自身の寄付金が町や村に与える影響を知ることも一つの醍醐味となるでしょう。

ふるさと納税バイブルでは、返礼品が目的の寄付だけではない選択肢を知ってもらうために、全国の自治体に寄付金の使いみちを伺い、その想いを発信していきます。

今回取り上げるのは、廃校舎の再生などを通じて、林業の推進に力を入れる北海道広尾町の取り組みです。

「集いの杜プロジェクト」で広尾町の林業を推進

東に太平洋、西に日高山脈がそびえる広尾町は、水産業や農業だけでなく林業も盛んです。林業推進の一環として町が取り組む「集いの杜プロジェクト」にふるさと納税の寄付金が使われます。

このプロジェクトを進めているのが、地域おこし協力隊の澤村拓也さんです。木工職人になることを目指して広尾町での活動を始めました。

この『集いの杜プロジェクト』は、廃校になった旧野塚小学校を広尾町の木材を使いながら改修し、林業を中心とした複合施設に生まれ変わらせるプロジェクトです。

現在、プレオープン中で、カフェ・キッチンスペースとコワーキングスペースを無料解放しています。2024年5月頃を目途に、子どもたちが遊べる木のおもちゃ館とコミュニティスペースも完備し、グランドオープンの予定です。町の人たちが憩える交流の場づくりを目指しています。」(澤村さん)


ーカフェ・キッチンスペース。天井のウッドイルミネーションには広尾のカラマツやトドマツが使われているー

広尾町は、1984年にノルウェーのオスロ市から国外で唯一「サンタランド」として認定されました。何十年もかけて大切に育ててきた広尾の森林は「サンタの森」と名づけられ、そこから伐採した木材を使った製品は「広尾サンタランド・ウッド」としてブランド化。再生した廃校舎は、このブランドの製造拠点としての役割も担う予定です。

2023年は、この施設の暖房を薪ストーブとペレットストーブで賄おうという計画で、薪ストーブを4台ほど導入し、煙突や屋根の工事も行いました。ほかにも、水道を含めたキッチン設備の導入や、床の改修を行いました。」(地域おこし協力隊・澤村拓也さん)


ー薪ストーブー

プレオープンに足を運んだ方の中には旧野塚小学校のOBの方も多く、「なつかしい」という喜びの声が聞かれているといいます。

みなさんにとって思い入れのある母校に手を加えてしまっているので、最初はどんな反応があるだろうと少し不安でした。ですが、ありがたいことに、思っていた以上に良い反応をいただいています。『もう一回(校舎に)入れて嬉しい』といった声が多かったです。」(澤村さん)

今後は、焚き火やデイキャンプ体験、DIYで作ったピザ窯を使ったピザ作り体験など、さまざまなイベントも企画中。今年度(2024年)は寄付金を活用したイベントの開催や施設の整備を通して、集いの杜プロジェクトをさらに推進していく計画です。

引用:https://www.town.hiroo.lg.jp/sangyou/nouringyou/santalandwood/

東京の小学5年生が広尾町にホームステイ「子ども農山漁村交流」

広尾町ではほかにも、子どもたちに焦点を当てた事業に寄付金を活用しています。

そのひとつが、子ども農山漁村交流から始めるまち・ひとづくり事業です。

東京の小学5年生を対象に、農山漁村での生活を体験してもらうプロジェクトです。総務省・文部科学省・農林水産省が実施しており、広尾町でも2015年から受け入れを始めました。新型コロナウイルス感染症の影響により休止していましたが、2023年より再開しました(現在、寄付金の受付は一時休止中)。」(広尾町自治体担当者・以下同)


ー体験の様子ー

2023年には、荒川区立尾久西小学校の5年生を一学年まるごと受け入れました。

子どもたちは、広尾町で漁師や農家を生業とする家庭にホームステイし、早朝から漁業や酪農の仕事を手伝ったり、家族みんなで食卓を囲んだり、海で遊んだり……都市部とは異なる農山漁村のありのままの暮らしを体験します。こうした体験を通して生きる力を育むとともに、「命の糧」を生産する農山漁村の価値を伝えることを目的としています。

引用:https://www.town.hiroo.lg.jp/kankou/homestay/homestaykyougikai/

児童養護施設にクリスマスプレゼントとツリーを届ける

もうひとつ、子どもたちのための寄付金の使い道として、「子どもの夢を応援するプロジェクト」があります。

広尾町ではオスロ市から「サンタランド」の認定を受けて以降、30年以上にわたって、広尾サンタランドから世界中にクリスマスカードを届ける「ひろおサンタカード」の取り組みを行ってきました。

広尾サンタランドが持つ「愛と平和、感謝と奉仕」の精神を基に、クリスマスを親と一緒に過ごすことのできない児童養護施設の子どもたちにプレゼントを届けるプロジェクトに取り組んでいます(費用は寄付金のほか、カードの申込金やクラウドファンディングを活用しています)。

児童養護施設の子どもたち一人一人に“ほしいもの”を聞き、町長サンタクロースがクリスマスカードと共にお届けしています。ゲーム機やぬいぐるみ、ローラースケートなど子どもたちの希望はさまざまです。クリスマスをより楽しんでもらうため、広尾町の松の木のクリスマスツリーやウッドランタンなども施設にプレゼントしています。

林業に力を入れ、木の温もりを子どもたちをはじめ、多くの人に届ける取り組みを行っている広尾町。応援したいという方は、ぜひ寄付にご協力をお願いいたします。

自治体情報

北海道十勝地方の最南端に位置する広尾町。町の東側が太平洋に面することから、海の資源が豊富で、近くの港で水揚げされた新鮮な海産物を堪能できるグルメの町です。

中でも、日本有数のししゃもの産地として知られており、産卵のため川に遡上する直前の一番脂の乗った状態を味わえます。各地で開催するイベントでも、ししゃもの唐揚げなどさまざまなグルメを提供し、道内外に向けてその魅力を発信しています。
酪農業も盛んで、ふるさと納税の返礼品ではアイスクリームや牛乳などが人気を集めています。

広尾町のふるさと納税

北海道広尾町の基礎情報や返礼品をまとめてご覧いただくことができます。

寄付上限額シミュレーター

シミュレーターで寄付上限額をチェックしましょう。
ふるさと納税バイブルでは働き方に応じたシミュレーターを用意しています。

同じカテゴリの記事

タグ一覧

  1. ふるさと納税バイブルTOP
  2. 特集
  3. 寄付金の使いみち
  4. 「サンタランド」広尾町が進める森を活かした地域づくり

閉じる

公式Twitter 返礼品おためしキャンペーン