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寄付金の使いみち

華麗な歴史絵巻「新庄まつり」で町おこし。山形県新庄市の寄附金の使い道

地域が誇る銘菓やブランド牛、旬の農産物や水産物、店舗や旅行で便利に使用できる優待券など、ふるさと納税には、バラエティに富んだ返礼品が揃っています。

ふるさと納税の楽しみは、返礼品を選び、受け取ることだけではありません。

縁(ゆかり)のある地方自治体や、お世話になった思い入れのある自治体などへの寄附金の使いみちを選ぶことで、自身の寄附金が町や村に与える影響を知ることも一つの醍醐味となるでしょう。

ふるさと納税バイブルでは、返礼品が目的の寄付だけではない選択肢を知ってもらうために、全国の自治体に寄附金の使いみちを伺い、その想いを発信していきます。

今回取り上げるのは、ユネスコ無形文化遺産にも登録された「新庄まつり」や作り手と買い手をつなぐ「キトキトマルシェ」など、市民参加型の町づくりに力を入れる山形県新庄市です。

市民が一体となって作りあげる「新庄まつり」

新庄市では、毎年8月の24~26日の3日間にわたって「新庄まつり」が開催されています。

その起源は、藩政時代の宝暦6年(1756年)。藩主・戸沢正諶(とざわまさのぶ)が、大凶作に見舞われた領民に活気と希望を取り戻し、豊作を祈願しようと、城内天満宮で「新祭」を行ったのが始まりとされています。

24日は「宵まつり」、25日は「本まつり」、26日は「後まつり」と呼ばれ、それぞれで異なる催しが行われます。最大の見どころは、絢爛豪華な山車(やたい)行列。各町内で一台ずつ、合計20台ほどの個性的な山車が勢揃いし、市内を練り歩く姿は圧巻です。他にも、神輿渡御行列(みこしとぎょぎょうれつ)や民俗芸能「鹿子踊」など、藩政時代をしのばせる勇壮で華麗な歴史絵巻が繰り広げられます。

この新庄まつりの開催や継続にかかわる費用に寄付金を充当しています。

主に、新庄まつり開催に関する準備費用やPR費用などに寄附金を活用しています。例えば、地元の運送会社と協力して、首都圏に行くトラックを新庄まつり仕様にラッピングするPRを行っています。

他にも、おととし(2022年)には、東京の巣鴨で山車をお披露目するイベントも開催しました。そうした関連イベントにかかる費用にも寄附金を活用しています」(新庄市自治体担当者・以下同)

新庄まつりの2023年の来場者は38万人ほど。新庄駅前通りや商店街は、お祭りの期間中は隙間が見つからないほど多くの人で賑わいます。開催期間中は、市内のほとんどの会社や学校が休みとなり、市民が一体となってお祭りをつくりあげます。

今後は、お祭りをさらに盛り上げていくため、特別な観覧席の設置も検討しています。美味しい料理を食べながら特等席でお祭りを楽しめる、他とは違う贅沢な体験をご用意できたらと考えております

作り手と買い手の交流の場「キトキトマルシェ」も定期開催

他にも、新庄市では、5月〜11月の第3日曜日にキトキトマルシェが開催されています。

キトキトマルシェは、市民が主催している青空マルシェです。『作った人から直接買い、直接感想を伝えることができる場』として、新鮮な野菜から工芸品まで、手作りにこだわった商品や、地元の特産品などが並びます。月ごとに設けられるテーマは、肉フェスやカレーフェスなどさまざまで、テーマに沿ったキッチンカーや店舗が出店し、創意工夫をしながらお客さまを集めています

2011年のマルシェ開始当初は数百人ほどだった来場者数も、今では1回あたり2,000人以上が集まるまでになり、注目度の高いイベントになっています。

その会場となるのは、新庄市のエコロジーガーデンです。蚕糸試験場の跡地で、建造物登録有形文化財にも登録された歴史ある建造物をリノベーションして使っています。広場も整備され、市民の交流拠点として機能しているといいます。

キトキトマルシェを含め、このエコロジーガーデンの活用促進に寄附金を活用しています。謎解きイベントやお化け屋敷、ドッグランなど、市民が集まれるような楽しいイベントをいろいろと開催しているので、ぜひ足を運んでいただきたいです

豪雪地帯ならではの寄附金の使い道も

こうしたイベント以外にも、雪国ならではの寄附金の使い道もあります。

新庄市は、例年、11月下旬〜3月中旬くらいまで降雪が続く豪雪地帯。冬季の道路除雪は欠かせません。

大きな除雪車を市内で何台も稼働させるとなると、数億円規模の費用がかかるため、この部分に寄附金を活用しています。

また、除雪車だけでは、どうしても市内をまわりきるのに時間がかかるので、融雪の仕組みも必須です。新庄市では、車道に絶えず水を出し、道路上に雪が溜まらないようにしています。水道代を含め、融雪にかかる維持・修繕費にも寄附金を充てています

さらに、車道の端には流雪溝も整備しています。

雪というのは、何もしなければ溜まっていく一方です。流雪溝は、住民が雪を捨てることのできる用水路で、その流水の運搬作用を利用して簡単に排雪することができます。その維持にかかる費用や、新しく住宅地が広がった際に融雪溝を延長する整備費などにも寄附金を活用しています

新庄市ならではの寄附金の使い道をご紹介しました。新庄まつりを筆頭に、地域活性化や社会基盤の充実に力を入れている新庄市を応援したいという方は、ぜひ寄附のご協力をお願いいたします。

自治体情報

山形県の北東部、最上川中流域の新庄盆地に位置する日本有数の豪雪地帯。山形新幹線の終着駅である新庄駅を有し、最上地方の中心都市としての役割を担っています。東北地方の中でも民話の宝庫として知られ、語り部による民話の伝承や記録も盛んです。

米の作付け面積が多く、「はえぬき」や「つや姫」などさまざまなブランド米を栽培。最上赤ニンニクなど、最上地域で古くから栽培されている最上伝承野菜の栽培にも力を入れています。他にもさまざまな農産物があり、ふるさと納税の返礼品では、季節の野菜を詰め合わせた定期便なども取り扱っています。

新庄市のふるさと納税

山形県新庄市の基礎情報や返礼品をまとめてご覧いただくことができます。

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