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寄付金の使いみち

「五戸まちづくりワールドカフェ」を起点に広がる地域交流の輪

地域が誇る銘菓やブランド牛、旬の農産物や水産物、店舗や旅行で便利に使用できる優待券など、ふるさと納税には、バラエティに富んだ返礼品が揃っています。

ふるさと納税の楽しみは、返礼品を選び、受け取ることだけではありません。

縁(ゆかり)のある地方自治体や、お世話になった思い入れのある自治体などへの寄付金の使いみちを選ぶことで、自身の寄付金が町や村に与える影響を知ることも一つの醍醐味となるでしょう。

ふるさと納税バイブルでは、返礼品が目的の寄付だけではない選択肢を知ってもらうために、全国の自治体に寄付金の使いみちを伺い、その想いを発信していきます。

今回取り上げるのは、多世代交流の場「まちづくりワールドカフェ」の運営を中心に、移住・定住促進や関係人口の創出を目指す青森県五戸町です。

世代を超えた対話の場「五戸まちづくりワールドカフェ」

人口減少が進行する中で、移住・定住促進や関係人口の創出に力を入れている青森県五戸町。その代表的な取り組みであり、寄付金の使い道になっているのが「五戸まちづくりワールドカフェ」です。


ー「五戸まちづくりワールドカフェ」の様子―

五戸まちづくりワールドカフェは、地域の学生や大人、町外の方などが年齢や立場を超えて参加し、自由に関心ごとやテーマを持ち寄って対話をする場です。2021年から始めて、月1回のペースで開催しています。2023年には計10回開催し、高校生から社会人まで、さまざまな年代の延べ179人に参加いただきました」(五戸町自治体担当者・以下同)

名称として使っている「ワールドカフェ」とは、ひとつのテーマに対して、少人数に分かれたテーブルで自由な対話を行う手法を指します。他のテーブルとメンバーをシャッフルしながら対話を続けていくことで、より多くの人たちと気軽に意見交換できるのが特徴です。

テーマは、『今日の晩ごはん何食べよう?』といった気軽なものから、『働くってどういうこと?』といった考えを深めていくようなものまでさまざまです。話をするだけで満足して解散しても良いですし、やりたいことに仲間を募って、実際に行動に移してみるといった動きも生まれています。

例えば、南部裂織(なんぶさきおり)という伝統工芸や五戸の特産品・丸いも(つくね芋)の栽培などに興味があるという学生を、地元の方が体験や見学に連れて行ってくださることもありました

こうした多世代交流を通して目指すのは、学生を含めた地域住民に自分たちの町の魅力や可能性に改めて気づいてもらうこと。そして、まちづくりを自発的に担っていくような存在を地域住民の中から育てていくことです。

さらには、町外の人たちにも五戸町のことを知ってもらい、関係人口の創出につなげることも狙いのひとつです。実際、五戸町への移住を検討している人や実際に移住した人が、地域と最初に関われるコミュニティの入口としても機能しています。

ワールドカフェは、対面だけでなくオンラインでも開催しているので、移住前にオンラインで参加して、町の人と話をしてみるという活用の仕方が増えてきています。ほかにも、例えば、旦那さんのUターンに伴って五戸町に移住した女性は、コーヒーとアートを楽しめるイベントの企画をワールドカフェに持ち込み、その場で出会った人と協力してすぐに実現させたということもありました

参考:https://www.soumu.go.jp/kankeijinkou/region/26_aomori.html

「高校生応援補助金」で通学を支援

まちづくりワールドカフェでは、町の高校生が学校ぐるみで体育祭の企画づくりを行ったこともあったといいます。

町内唯一の青森県立五戸高校は、その年(2021年)で廃校になることが決まっていました。3年生が45人と生徒数が少ない中で、どうにか体育祭を盛り上げられないかと、地域の人にも参加してもらう企画を学生が主体となって考えました。残念ながら、コロナの再流行で実現までには至らなかったのですが...

この五戸高校が閉校になってしまったことで、現在、五戸の高校生は町外への通学を余儀なくされています。そこで行政として、高校生向けの通学費支援にも寄付金を活用しています。

交通手段がバスしかなく、その不便さから町外に転出してしまうといった事態を避けるためにも、五戸町に住みながら通学できるよう支援に力を入れています。

高校生応援補助金は、五戸町のすべての高校生を対象にした補助金で、12か月往復通学定期券(南部バス)で通学する学生には4万円、それ以外の手段(徒歩や自家用車など)で通学する学生には、2万2千円の支援を行っています

参考:https://www.town.gonohe.aomori.jp/kurashi/osiease/koukousei_ouenn.html

ご当地キャラクター「おんこちゃん」で町をPR

そんな五戸町の盛り上げに一役買っているのが、まちのご当地キャラクター「おんこちゃん」です。このおんこちゃん事業にも寄付金を活用し、ARフォトラリーなどの企画を行っています。


ー「おんこ」とは、町の木に指定されているイチイの木のこと。キャラクターデザインを手がけたのは、五戸町出身の姉妹クリエイター・東京ハイジさんー

ARフォトラリーは、町内の複数のスポット(歴史みらいパークや五戸市役所など)に設置されたQRコードをスマホで読み取ると、3Dのおんこちゃんが登場し、現実の風景と組み合わせて写真を撮ることができるというものです。また、このフォトラリーで撮影した写真を募集し、ARフォトコンテストも開催しました。回れたスポットの数に応じて、おんこちゃんのノベルティグッズなどをプレゼントしました

町を代表するキャラクターとして、町内外への認知を広げつつあるおんこちゃんは、これからも五戸町を明るく楽しく盛り上げてくれそうです。

五戸町PR動画「五戸のおんこちゃん」(東京ハイジ公式 Youtubeチャンネル)
https://www.youtube.com/watch?v=VTjoZmzn-nY

地域住民同士や地域外の人たちとの関わりを大切にし、交流の場づくりに力を入れている五戸町の取り組みを応援したいという方は、ぜひ五戸町への寄付にご協力をお願いいたします。

自治体情報

青森県南に位置する五戸町は、東北新幹線が通る八戸駅から車で20分ほどの場所にある内陸の小さな町。

特産品である馬肉・あおもり倉石牛・青森シャモロックは「ごのへ三大肉」と呼ばれ、3種類の国産肉が揃う全国でも珍しい町村です。なかでも、馬肉の消費量は全国でもトップクラス。鎌倉時代から有数の馬の産地で、馬肉鍋は郷土料理として町民に親しまれてきました。この三大肉を一度に味わえる「五戸町産業まつり」も毎年、秋に開催されています(開催には寄付金も充当)。

図書館や代官所の復元施設などがあり、春は桜、秋は紅葉を楽しめる「歴史みらいパーク」は、観光スポットとしても人気。運動複合施設「ひばり野公園」内には、子どもたちが楽しめる遊具広場や冒険広場などが整備され、週末には多くの家族連れで賑わいます。

返礼品の一番人気は、何といっても五戸産りんご。「紅玉」や「サンふじ」などの品種を取り扱っています。

北海道厚岸町のふるさと納税

青森県五戸町の基礎情報や返礼品をまとめてご覧いただくことができます。

五戸町のふるさと納税

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