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寄付金の使いみち

「こどもを3人育てられるまち」を目指して。桑名市の取り組み

地域が誇る銘菓やブランド牛、旬の農産物や水産物、店舗や旅行で便利に使用できる優待券など、ふるさと納税には、バラエティに富んだ返礼品が揃っています。

ふるさと納税の楽しみは、返礼品を選び、受け取ることだけではありません。

縁(ゆかり)のある地方自治体や、お世話になった思い入れのある自治体などへの寄付金の使いみちを選ぶことで、自身の寄付金が町や村に与える影響を知ることも一つの醍醐味となるでしょう。

ふるさと納税バイブルでは、返礼品が目的の寄付だけではない選択肢を知ってもらうために、全国の自治体に寄付金の使いみちを伺い、その想いを発信していきます。

今回取り上げるのは、「こどもを3人育てられるまち」をビジョンに掲げ、教育や子育て支援に力を入れている三重県桑名市です。

分身ロボット「OriHime」が児童の学びを支援

自然豊かでありながら、名古屋まで電車で約20分と周辺都市へのアクセスにも優れている桑名市。生活しやすい条件が揃いながらも、多くの自治体と同様に少子高齢化の波からは免れず、総人口は2015年の14万3千人をピークに減少。2022年2月には14万人を下回りました。https://www.city.kuwana.lg.jp/documents/8822/4material050213.pdf

生産年齢人口(15~64歳)の増加がカギを握る中、市が力を入れて取り組んでいるのが教育や子育て支援です。「こどもを3人育てられるまち」をビジョンに掲げ、その実現に向けた施策にふるさと納税の寄付金が充てられています。

施策のひとつとして、自治体担当者が紹介するのが分身ロボット「OriHime」です。

「「OriHime」は、子どもの分身となって学校の授業に参加してくれるロボットです。障害や治療などによる長期の入院または移動や活動に制限のある児童生徒を対象に貸し出しを行っています。「OriHime」を介して教室とオンラインでつなぐことで、病院や自宅にいる児童が授業に参加したり、休み時間や放課後に友だちと過ごしたりすることができます」(桑名市自治体担当者・以下同)

現在、市内の中学校で活用されており、障害などによって学びの機会が妨げられることのないよう、一人ひとりに応じた適切な支援を目指しています。

「実際に使用している本人や保護者からのご意見、学校からの活用報告などをもとに、仕組みの改善や充実を図っております」

子どもが安心して学び、憩える居場所づくりを

もう一つ、少子化対策や教育の分野で寄付金が充当されているのが「多度地区小中一貫校整備事業」です。

多度地区にある多度中、多度北、多度東、多度青葉の4つの小学校と、多度中学校を統合して一貫校にする計画で、2026年4月の開校が予定されています。

この計画では、義務教育9年間の連続性のある学びや地域住民とも連携し合った学校運営など、“縦”と“横”のつながりを意識した事業構想が掲げられています。

建設予定地は、現在の多度中小学校とその西側に広がる土地を合わせた約6ヘクタール。山あいのゆるやかに傾斜した地形を生かし、2、3階建ての低層の校舎が並び建つ計画です。

ー完成イメージ。日常的に異学年交流等を行える、明るく開放的な学び舎。多度山や多度川の風景に呼応させて、「丘の上の学び舎」として整備しますー

校舎の中心にはメディアセンターや地域交流室などが配置される予定で、子どもたちの主体的、創造的な学びを育む、地域にひらかれた居場所づくりを目指しています。

「一貫校事業のほかにも、“子どもたちが安心して過ごせる居場所づくり”は、市として力を入れている部分であり、その整備の財源としても寄付金を活用いたしました。『こどもを3人育てられるまち』実現に向けて、こうした取り組みを子どものいる親御さんのサポートにもつなげていきたいと考えています」

「魅力みつけびと」が“外”からの目線で地域をアピール

市の認知度アップのため、「パブリックリレーション事業」にも継続的に取り組んでいるという桑名市。

毎年のテーマごとに著名なアーティストや文化人などを桑名市のアンバサダー「魅力みつけびと」に任命し、地域資源の魅力を独自のかたちで発信していく企画を行なっています。

「この事業にも寄付金を活用しています。2019年には、ラッパーとして活動する人気アーティストの方に、桑名市内を巡り歩く中で得たインスピレーションをもとに『くわなにさくはな』という楽曲を書き下ろしていただきました」

“日本一やかましい祭”とも称される石取祭(いしどりまつり)の太鼓の音をサンプリングしたというこの楽曲は、市の歴史を織り交ぜた独自の世界観や耳に残るパンチラインが話題に。YouTubeの動画再生数は18万回を突破しました。

『くわなにさくはな』楽曲
https://www.youtube.com/watch?v=P7vVhDBU8-I

ほかにも「食」をテーマに、ハマグリなど桑名市の食材の魅力を伝えるライブ配信、市内のレトロスポットを取り上げたイラストつきのおさんぽマップの制作など、年ごとに任命された「魅力みつけびと」が、外からの視点で発見した桑名市の魅力を発信しています。

「こうした発信を通して桑名市を多くの方に知っていただき、関係人口を増やして定住人口へとつなげていくことが目標です。全国的にも有名なナガシマスパーランドなど人気の観光地もありますので、インバウンドにも力を入れているところです」

自治体情報

三重県北部、木曽三川が注ぐ伊勢湾の最奥部に位置する桑名市。江戸時代から東海道五十三次の宿場町や城下町として栄え、現在も、主要な国道や鉄道が集中する交通の要衝として発展を遂げています。鹿鳴館の設計で知られるイギリス人建築家ジョサイア・コンドルが手がけた「六華苑」、5世紀後半の創建と伝えられ、伊勢神宮とも関係の深い「多度大社」など、歴史ある建造物が数多く点在。観光地としての見どころも満載です。

桑名市の食の名物といえば、江戸時代にお伊勢参りをする人たちから人気を集めたという「安永餅(やすながもち)」や、昔から「その手は桑名の焼き蛤」という文句で有名な「焼き蛤」。木曽三川の恵みを受けたハマグリは、全国的に珍しくなった日本の古来種で、地域に根差した食文化となっています。ほかにも、桑名の油屋が考案したとされる「米油」は、ふるさと納税の返礼品としても大人気です。

三重県桑名市のふるさと納税

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