2024年1月1日に発生した「令和6年能登半島地震」により甚大な被害が報告されています。
被災した方々の中には、地元の復旧作業に従事する方々や、農林水産業などの生業のため被災地を離れられない方々など、広域避難や2次避難が困難な方々がいます。家族と離れて単身で被災地に残り復旧作業に従事する被災者の方々が共同生活する宿舎が求められています。
また、上下水道を始めとしたインフラの復旧や応急仮設住宅の整備等に従事する方の滞在場所が被災地から離れていることによる復旧作業の長期化も深刻な問題となっています。
そこで本市では、包括連携協定を締結している一般社団法人日本モバイル建築協会様の提案を受けて、同協会が実施する木造モバイル建築を活用した共同宿舎等を被災地に届ける活動を支援するため、クラウドファンディングによる寄附の受付を始めました。
みなさまのご支援をお願い申し上げます。
クラウドファンディングのきっかけは?
包括連携協定を結んでいる一般社団法人日本モバイル建築協会様から1月上旬に「災害支援活動を行うので、その支援をしていただけないか。」と相談を受けたことがきっかけです。
一般社団法人日本モバイル建築協会について |
なぜクラウドファンディングをしようと思ったのか?
広域避難や二次避難が困難な方を支援したい。
今回発生した地震では、土砂災害や地盤災害による道路の閉塞、上下水道の断絶を始めとしたライフラインの被害などにより、被災地での救援は難航しています。
ライフラインの完全な復旧には長期間を要することが見込まれており、体育館や学校などに避難している方々は、広域避難として被災地外のホテル・旅館等への二次避難が推進されています。
そのような中、家族と離れて単身で被災地に残り、地元の復旧作業に従事する方々や農林水産業などの生業のため被災地を離れられない方々など広域避難や二次避難が困難な方々の活動や生活を支えるため、木造モバイル建築を活用して、被災者の方々等が共同生活する宿舎を整備しようと思いました。
また、迅速な仮設住宅の整備が進められるようにするために復旧作業に従事される方々の宿舎等も併せて必要だと感じ、同時に整備しようと思いました。
達成した寄附金で行いたいことは?
皆さまからのお気持ちは以下のことに活用させていただきます。
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恒久仕様の木造モバイル建築※(約 40 ㎡~50 ㎡のタイプのユニットを 3~4 棟)の製造と被災地への輸送及び現地での設置工事費
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その他被災地のニーズに応じた支援活動等
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共同宿舎としての役割を終えた後は、被災自治体の希望により、本設の災害復興公営住宅等として活用します。
なお、指定寄附のうち 5%を一般社団法人日本モバイル建築協会の事務局運営費(本プロジェクトの直接費に該当する費目に限る)に活用させていただきます。
(※)モバイル建築とは、工場で製造し完成した建築ユニットをユニット単位でトラック等に積載・輸送し、迅速に建設・移築することを繰り返し行うことができる建築物の総称です。
寄附者さまへ
今回の地震による道路の閉塞や断絶したライフライン等の完全復旧には長期間を要する見通しであるため、現在、現地に活動拠点を整備することができていません。
そのため被災地に残り地元で復旧活動をされている方々は、十分な生活環境が無い中で活動を続けています。
また、活動拠点が遠方にあることから移動に何時間も費やしてしまうので、復旧作業や仮設住宅の整備がどうしても遅くなってしまいます。
地元の自治体様等が尽力され復旧活動が進められていますがどうしても支援が追い付かない部分もありますので、日本モバイル建築協会様のように現場で動ける人たちの活動を直接支援したいと思い実施することといたしました。
被災者の中には、まだ体育館等に避難されている方々がたくさんいらっしゃいます。
この状況が長期化するにつれて気持ちもどんどん落ちていってしまいます。
仮設住宅が整備されたことにより、「また頑張れる勇気が出た!」という地元住民の方のお声もあります。被災された方々が一刻も早く住み慣れた場所に戻って、安心して生活を送ることができるお手伝いができればと思っていますので、皆さまからのご支援を是非よろしくお願いいたします。
常滑市の想い
今回、クラウドファンディングにより寄附を募ったのは、先ほど述べたように現地で活動している団体を直接支援したいという想いのほかにもう一点あります。
寄附については災害義援金の募集による方法もありますが、災害義援金は募った寄附を一括して被災地にお届けするというものであるため、寄附者様の寄附金がどのように使われたか見えづらいという性質があります。
その点、クラウドファンディングでは、目的や支援活動の内容が明確化されていることから、寄附者様一人一人のお気持ちがどういった形で被災地に届けられるかということをお示しすることができます。
また、プロジェクトの進捗情報として、寄附者様のご寄附によりどのような支援活動を行うことができたかをお伝えすることができるので、より寄附者様のお気持ちに沿った支援ができると感じたため、クラウドファンディングにより寄附を募集することといたしました。
皆さまのご協力をよろしくお願いいたします。