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寄付金の使いみち

「収量と新規就農者の確保」。純農村のまち、未来につなげる取り組み

地域が誇る銘菓やブランド牛、旬の農産物や水産物、店舗や旅行で便利に使用できる優待券など、ふるさと納税には、バラエティに富んだ返礼品が揃っています。

ふるさと納税の楽しみは、返礼品を選び、受け取ることだけではありません。

縁(ゆかり)のある地方自治体や、お世話になった思い入れのある自治体などの寄付金の使いみちを選ぶことで、自身の寄付金が町や村に与える影響を知ることも一つの醍醐味となるでしょう。

ふるさと納税バイブルでは、返礼品が目的の寄付だけではない選択肢を知ってもらうために、全国の自治体に寄付金の使いみちを伺い、その想いを発信していきます。

今回ご紹介するのは、メロンやとうもろこしなど、農産物の返礼品が人気の北海道浦臼町です。

純農村のまち、浦臼町の取り組み

浦臼町では、農業関連の地域振興に多くの寄付金を充当しており、機械代や土地代などの資材費に活用されています。

浦臼町は高温適雨と農業に適した環境で、稲作を中心とした純農村として発展してきました。

米はもちろん、花卉(かき)、メロン、ばれいしょ、アスパラガス、ぼたんそばなどの産地として、市場でも評価が高いことで有名です。

さらに、ワイン用ぶどうづくりも積極的に取り組んでおり、ワインやジャムもまちの特産品となっています。

さらに、農家にとっては害獣とされる「鹿」も、加工場を建設し、浦臼町の生産品として鹿肉の加工品を販売しています。

北海道では、同じように害獣被害に遭っているまちが多いですが、そのなかでもいち早く工場を建設し、効率的な対策に取り組んだのが浦臼町といわれています。

担い手不足解決のため、新規就農者の確保に努める

農業がさかんな浦臼町では、地域振興の一環として、新規就農への補助も行っています。

「新規就農」とは、自ら農業という事業を興すことです。

農業で事業を行うためには、資金や設備、場所などが必要となります。浦臼町では、2016年ごろから新規就農への補助に力を入れており、ふるさと納税が開始後は、寄付金が補助に活用されるようになりました。

「新規就農者が、経営者として持続可能な農業事業を展開するための支援を行っています。

この取り組みの背景は、少子高齢化が進み、農業の担い手不足も深刻化したことにあります。まちに若い生産者を増やし、農業を続けてもらうためには、しっかりした生産の基盤を作ってもらうことが大切だと考えています。」(「」太字…浦臼町の自治体の言葉)

にんにく生産の開拓で見える新たな希望

浦臼町では現在、新たな生産物の開拓に力を入れており、にんにくの生産も補助金の対象となっています。

にんにくの栽培を開始したのは、かつて浦臼町に、にんにくを栽培する地盤があったとされているからです。

「平成の頭くらいに数名、個人的ににんにくを栽培している人がいたと聞いています。その時にんにくを栽培していた農家さんはすでにもういらっしゃいませんが、地質調査の結果、栽培に適した産品だということが分かったので、復活という意味も込めて再度栽培を始めました。」

浦臼町では、新たににんにくを生産する農家を募り、現在は10名弱の農家がにんにくを栽培しています。

「2018年ごろからにんにく栽培の準備がはじまり、安定生産をするための取り組みが行われ、ようやく2022年、にんにくの販売が開始されたところです。

現在は農協さんに全卸ししている状況で、農家個人で販売するには収量が足りていない状況です。

今後は安定した収量の確保と、浦臼産のにんにくの周知に力を入れていきたいと思っております。」

浦臼産のにんにくは、ふるさと納税の返礼品としてもいただくことができるので、ぜひチェックしてみてください。

かつての品種を復活させたい。火種を絶やさず未来につなげる

浦臼町では、にんにくの他にも、かつての品種を復活させるための地質調査を進めています。

「もともと、過去に浦臼市で作っていた品種を復活させたいという想いがあったのですが、現状の土壌の性質と、その品種が合わず、なかなか難しい状況です。

現在も、土壌に合う品種がないか調べている状況で、さまざまな農家さんにお伺いしているところです。」

品種の復活が難しいのは、年々土壌が痩せてきているからだといわれています。

地場産業の衰退は、純農村のまち、浦臼市にとって大きな問題となります。

浦臼町は今後も、「収量の増加」と「新規就農者の確保」という2つの目標を軸に、地域課題克服のため取り組んでいきたいと考えており、寄付金を積極的に活用していく予定です。

浦臼町を応援したいと思った方は、ぜひ寄付に参加してみてはいかがでしょうか。

自治体情報

北海道の中西部、空知支庁管内のほぼ中央に位置。総面積101.08km2を有し、 地形は概ね平坦。所々に高丘があるが、数多の川や沼が点在し地味肥沃であり、気温は高温適雨と、 大変農耕に適している環境。冬期は雪が多く、平年降雪量は13m~14mに達する。

「浦臼」という名前の由来は、イヌ語のウラシナイ(笹川)による説と、ウライウッナイ(やながついてる川)による説がある。

北海道浦臼町のふるさと納税

北海道浦臼町の基本情報や、返礼品をまとめてご覧いただくことができます。

浦臼町のふるさと納税

 

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