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寄付金の使いみち

行政が書店を運営。まちの人びとに本との出会いを与える「本のまち八戸」の取り組み

地域が誇る銘菓やブランド牛、旬の農産物や水産物、店舗や旅行で便利に使用できる優待券など、ふるさと納税には、バラエティに富んだ返礼品が揃っています。

ふるさと納税の楽しみは、返礼品を選び、受け取ることだけではありません。

縁(ゆかり)のある地方自治体や、お世話になった思い入れのある自治体などの寄付金の使いみちを選ぶことで、自身の寄付金が町や村に与える影響を知ることも一つの醍醐味となるでしょう。

ふるさと納税バイブルでは、返礼品が目的の寄付だけではない選択肢を知ってもらうために、全国の自治体に寄付金の使いみちを伺い、その想いを発信していきます。

今回ご紹介するのは、にんにくやクラフトビールなどの返礼品が人気の青森県八戸市です。

本のまち八戸

八戸市は、「本のまち八戸」の推進事業に多くの寄付金を充当しています。

「『本のまち八戸』は、本を活用してまちづくりをしたい、という想いでスタートした事業です。

子どもから大人まで、まちの幅広い世代の方が本に親しむことができるよう、関係機関と連携しながら、本を手にすることができる機会や場の整備などを行っています。」(「」太字…八戸市自治体の方の言葉)

「本のまち八戸」の事業として、市内にある書店機能を持ち合わせた公共施設「八戸ブックセンター」の運営も行っています。行政で本を販売することは全国でも珍しい取り組みで、100件以上の行政視察が来た年もあるそうです。

「行政で本を活用したまちづくりというと、図書館を利用したり、学校で読書を推進したりというイメージが強いのではないでしょうか。

もちろん図書館で本を読むことも大切ですが、私たちは、ぜひ本を購入し、自分のものにして読む体験もして欲しいと思っています。」

八戸で多くの『本』に出会ってほしい

八戸市が運営する八戸ブックセンターのオープンは、2016年。当時から、全国、特に地方での書店の店舗数減少が問題視されていました

八戸ブックセンター 

「本屋がなくなると、そのまちの文化が衰退するといわれています。

本屋をまちから無くしたくない。しかし、本屋を存続させるためには、売り上げが見込めないといけない。そのため、店頭には売れ筋の漫画や雑誌をメインに置かざるを得なくなってしまいます。そうすると、自ずと売れ筋以外の本が店頭に並ばなくなってしまうのです。

あらゆる本との「出会い」を創るために自治体が立ち上がり、『本のまち八戸』の取り組みが始まりました。」

八戸ブックセンター

八戸ブックセンターでは、提案型・編集型の陳列による本の閲覧スペースの提供と販売や、本に関するイベントの開催などを行っています。

市内の民間書店や図書館、市民活動と連携しながら、これからの時代にふさわしい本に関する公共サービスを構想し、提供しています。

八戸ブックセンター 館内

「八戸ブックセンターでは、民間書店の補完をしつつ、様々なジャンルの入口となる本をセレクトして並べることで、これから出会う未読ジャンルへの選択肢を提案しています。

東京の大型書店に行けばある程度欲しい本が揃いますが、地方ではなかなかそうはいきません。売れ筋のものは民間書店、それ以外の書籍は八戸ブックセンターで揃えてもらえれば良いなと思っています。」

さらに八戸ブックセンターには、机や椅子、Wi-Fiが完備された無料で利用できる「カンヅメブース」があります。

カンヅメブース

「その名のとおり『カンヅメ』になって、本を書くことに集中できるスペースです。小説やエッセイ、詩、短歌などジャンルは問わず『出版したい』『発表したい』『応募したい』『誰かに読んでもらいたい』といったことを目標に執筆する方にご利用いただいております。」

ほかにも、読書会を行うための部屋「読書会ルーム」では、読書会以外にもさまざまな本に関するイベントが行われています。

詳しくは、八戸ブックセンター公式サイトをご覧ください。

本との出会いの場になるように

八戸ブックセンターの運営により、八戸市では大きな変化がもたらされています。

「作家さんによるトークイベントや執筆講座などを開催したことで、まちの多くの人たちがより本に親しんでくれるようになったと感じています。

『カンヅメブース』で執筆された方のなかで、書籍の出版が決定したケースも数件出ています。

今後も、『本のまち八戸』事業をきっかけに、多くの方が本と出会い、自らも執筆するきっかけになればと思っています。」

八戸市は、まちの人びとに「本を読んで欲しい」「本屋に行って本を買って欲しい」「本を書いて欲しい」という想いで、寄付金を活用しながら事業に取り組んでいきます。

八戸市の本を活用したまちづくりに協力したい方は、ぜひ寄付に参加してみてはいかがでしょうか。

自治体情報

八戸市は、北東北の中核都市として発展してきました。人口の多い都市で、中心部には商業施設やカフェ、飲食店、スーパーなどが揃っています。

一方、市内には豊かな自然を活かした公園や河川敷が点在。さらに太平洋に面した港町のため、新鮮な海の幸が豊富で、自然の恵みにあふれています。

青森県のなかでも日照時間が長く、天気の良い日が多いのが特徴です。 雪がほとんど降らず、冬でも快適に過ごせます。

青森県八戸市のふるさと納税

青森県八戸市の基礎情報や、返礼品をまとめてご覧いただくことができます。

八戸市のふるさと納税

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