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寄付金の使いみち

栗の収穫量が激変…。まちの特産品を守る「京丹波栗リファインプロジェクト」

地域が誇る銘菓やブランド牛、旬の農産物や水産物、店舗や旅行で便利に使用できる優待券など、ふるさと納税には、バラエティに富んだ返礼品が揃っています。

ふるさと納税の楽しみは、返礼品を選び、受け取ることだけではありません。

縁(ゆかり)のある地方自治体や、お世話になった思い入れのある自治体などの寄付金の使いみちを選ぶことで、自身の寄付金が町や村に与える影響を知ることも一つの醍醐味となるでしょう。

今回取り上げるのは、京丹波栗や丹波黒大豆など、特産品の返礼品が人気の、京都府京丹波町です。

特産品の丹波くり、ピーク時の10分の1 の収穫量に

京丹波町では令和3年から2年間、丹波くりの魅力を全国に発信する、ふるさと納税を活用したクラウドファンディング『京丹波栗リファインプロジェクト』を行いました。

「京丹波町では、『京丹波栗』という特産品があり、極上の甘さと大きさで多くの人に親しまれています。」(「」太字…京丹波町自治体の方の言葉)

栗の名産地・京丹波町の秋の味覚の代表格である京丹波栗。山里ならではの内陸性気候により濃い霧が発生し、その霧の冷却効果によって甘味が閉じ込められ、大粒で風味の良い栗が育ちます。その歴史は1,000年以上。「延喜式」(平安時代の文献、967年)では、貢ぎ物として朝廷に献上されていたといわれています。

まちの特産品として毎年一定の収穫量が見込まれる京丹波栗ですが、令和3年度は、8月に雨の日が続いた影響から例年以上に生産量が減少してしまいました

「栗が収穫できないと、栗産業が衰退して経済的にも厳しくなり、農家さんも大きなダメージを受けてしまいます。

全国の皆さんに少しでも京丹波栗を食べて応援してもらいたいという想いで、令和3年からふるさと納税でクラウドファンディング『京丹波栗リファインプロジェクト』を行うことになりました。」(「」太字…京丹波町自治体の方の言葉)

「京丹波栗リファインプロジェクト」の成果と影響

「京丹波町は『京の都の食料庫』として、京都の食文化を支えてきました。『京丹波栗リファインプロジェクト』では、京丹波町を代表する特産品である京丹波栗の魅力を再認識し、よりたくさんの方にその魅力をお届けするための取り組みを行いました。

生産量を増やし、高品質な丹波栗を安定して収穫できる環境整備を行い、京丹波栗の栽培技術を後世に継承していくためにも、プロジェクトを通じてたくさんの方に丹波くり、特に『京丹波栗』の魅力を知っていただきたいと思いました。」

プロジェクトの主な活動内容は、下記になります。

・丹波くりの認知拡大、ブランド振興、販路開拓…京丹波栗の美味しさを多くの人に知ってもらうための、ブランドの認知拡大。さらに新たな販路開拓や新商品開発支援なども行い、商品の魅力向上や販売力向上を図る

・丹波くり生産者への支援…栗の苗木購入、栗園の新設・改設に対する支援を通じて生産量の拡大、農家を増やす取り組み

・「みんなの京丹波栗農園」事業…活用されていない農場を活用し、新たに栗農園を整備。栽培実習や、新品種の試験研究を実施するほか、将来的な観光栗園としての活用も視野に、多くの人が丹波くりの栽培や収穫、試食をできる農園として整備

予想を上回る寄付金が募る

令和3年のクラウドファンディングでは、約600万円と予想を上回る寄付が集まりました。

「寄付だけでなく、『京丹波栗もっと食べたいから応援してる』という熱いお手紙もたくさんいただきました。全国に京丹波栗のファンが多いことを肌で感じた出来事でした。」

さらに令和4年は、令和3年を上回る2,300万円ほどの寄付が集まり、京丹波栗生産のための多くの事業に充当されました。

「いただいた寄付金を原資にしながら、調査事業を行いました。これまで栗に特化したブランディングはあまり行ってこなかったので、『何が持ち味・特徴なのか、どれだけ農家や生産量があるか』という部分をしっかりと把握するところから始めました。

改めて調査をしたことで、京丹波栗の価値を再発見することができたと思います。そのほか、栗の生産支援など支援制度の整備も行いました。」

まちのPRや生産拡大にもつながる

まちをあげてのクラウドファンディング「京丹波栗リファインプロジェクト」の影響はとても大きく、京丹波町は、栗の産業振興に舵を切った町として知られるようになりました。

「さらに、栗を生産してみたいという人が増えたり、異業種の方が栗農園を経営してくださったりと、さまざまな人がプロジェクトに便乗し、動き出してくれました。

全国の皆さまに京丹波栗の魅力を知ってもらえただけでなく、生産拡大にもつながり、クラウドファンディングを行って本当に良かったと思っています。

ここまでプロジェクトを大きいものにしてくれた寄付者の皆さまには、大変感謝しております。」

少しでも栗に関心を持つ人が増えて欲しい

京丹波栗の魅力をたくさんの方に知ってもらうために全国発信を行った「京丹波栗リファインプロジェクト」。

現在クラウドファンディング自体は行っていませんが、クラウドファンディングでいただいら寄付金は栗の生産支援の補助などにふるさと納税の寄付金を回しています。

「栗を一定量生産するには、最低でも35年かかり、場合によっては7年ほどかかることも。

今後もクラウドファンディングを実施するかは検討中ですが、少しでも栗に関心を持つ人が増えていけば良いなとは思っており、さまざまな栗関連の事業を行っています。」

京丹波町では、一緒に栗を生産してくれる方への支援にも力を入れており、現在(令和5年)、栗の苗の購入や、土壌整備の補助も行っています。

京丹波町の栗産業を応援したいという方は、ぜひ寄付に参加してみてはいかがでしょうか。

また、京丹波町では「京丹波栗」の生産振興に係る地域おこし協力隊も募集しています。詳しくは、こちらをご覧ください。

自治体情報

京都府のほぼ中央部に位置する、自然豊かなまち。 丹波高原は山々に囲まれた盆地で、昼夜の寒暖差が大きく、分水嶺に位置することから水が綺麗なことで知られています。また、その環境から、丹波栗や黒豆など地域ならではの特別な農作物が魅力です。

さらに京都丹波は、大都市に近接しており、京都市内への通勤通学者も多い特徴があります。豊かな自然に恵まれ、優れた食材やアウトドアスポーツ、伝統的な建造物があり、芸能、祭りなどもさかんな「食」「スポーツ」「自然・歴史文化」が楽しめる地域です。

京丹波町のふるさと納税

京都府京丹波町の基礎情報や、返礼品をまとめてご覧いただくことができます。

京丹波町のふるさと納税

 

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