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寄付金の使いみち

四季折々のおいしいくだものが楽しめる『くだものの宝石箱ふくしま市』。福島市を守るためにできること

地域が誇る銘菓やブランド牛、旬の農産物や水産物、店舗や旅行で便利に使用できる優待券など、ふるさと納税には、バラエティに富んだ返礼品が揃っています。

ふるさと納税の楽しみは、返礼品を選び、受け取ることだけではありません。

縁(ゆかり)のある地方自治体や、お世話になった思い入れのある自治体などの寄付金の使いみちを選ぶことで、自身の寄付金が町や村に与える影響を知ることも一つの醍醐味となるでしょう。

ふるさと納税バイブルでは、返礼品が目的の寄付だけではない選択肢を知ってもらうために、全国の自治体に寄付金の使いみちを伺い、その想いを発信していきます。

今回紹介するのは、福島県福島市。ももやりんごなど果物の返礼品が人気で、『くだものの宝石箱ふくしま市』と呼ばれています。

大規模なひょう被害で「ひょう害果」が増える

福島市は、モモやリンゴをはじめ、イチゴ、サクランボ、ナシ、ブドウ など、四季を通じてさまざまな種類の上質な果物が楽しめる町です。

しかし、近年の気候変動により果実を傷つける凍霜害・ひょう害などの自然災害に悩まされているのも事実で、福島市ではその対策や農家への支援に力を入れています。

令和4年 果物別のひょう被害 (ひょう害に負けるな!農業者支援サイトより)

令和4年6月3日、福島市では大粒のひょうが降り、果物を中心にに大きな被害が出ました。

ひょうが当たった果実は、傷が付き、形が悪くなる「ひょう害果」として扱われ、通常の出荷ができなくなってしまいます。

今回のひょう被害による被害品種はももやなし、りんごなど多品種にわたり、被害総額は約6億円(ひょう害に負けるな!農業者支援サイトより)。販売価格低下、生産農家の収入減、販路の縮小など、福島市に多大な影響を及ぼしました。

直売会など緊急支援を実施

福島市では、ふるさと納税の寄付金を、ひょう被害への緊急支援事業に充当しました。

ひょう被害を受けた農家への緊急支援総額は、3,455万円でした。

「市では、ひょう害で傷がついた農作物を高く買い取り、販売会の開催やECサイト、ふるさと納税との連携など、販路拡大に向けた取り組みも積極的に行っています。農家にとっては愛情込めて栽培した農作物を買っていただける機会ですし、消費者にとっては美味しい果物や野菜がお手ごろ価格で食べられる機会にもなっていると思います。」(以下、「」太字…福島市の自治体の方の言葉)

福島市による主な支援内容は、下記のとおりです。

1 ポータルサイトの開設

・全国にひょう被害支援呼びかけ

・直売所情報などの掲載

・生産者メッセージの掲載 など

2 直売企画への出品

・ひょう被害の販路確保

・集荷および配送料の支援

・出店料の支援 など

3 福島県産品通販サイト『ふくしま市場』との連携

・ひょう害果の販路確保

・集荷および配送料の支援

・出品手数料の支援 など

4 病害虫防除用薬剤購入支援

・病害虫の防除を行うための薬剤購入経費の一部を支援

5 肥料購入支援

・次期作付けに必要な肥料の購入経費の一部を支援

さらには「凍霜害」も

また、福島市の農作物への被害は、ひょう害にとどまりません。

令和3年4月中旬から下旬にかけて、東北地方を中心に深刻な凍霜害が起こり、福島市の農産物の被害額は平成以降最悪のものとなりました。

凍霜害とは、低温により生じる作物の災害のうち、特に植物体の凍結による凍害や霜害を指します。

「例年は、開花前のつぼみの段階で被害にあっていました。しかしここ数年気温が高くなり、令和3年は、花が咲くタイミングで霜が降りてしまったんです。それにより、今までの凍霜害を大きく上回る被害となりました。」

「凍霜害対策への緊急支援事業」にも、ふるさと納税の寄附金を活用。凍霜害の影響を受けた農家への緊急支援総額は、1,395万円でした。

主な支援内容は、下記になります。

1 凍霜害を受けた樹木の状態悪化を防ぐために必要な肥料の購入費用を支援

2 病害虫による農作物への被害を防ぐために必要な薬剤の購入費用を支援

3 来年の凍霜害発生を防ぐために必要な資材の購入費用を支援

防霜対策本部の設置

福島市は毎年、凍霜害の対策として3月から5月にかけて「防霜対策本部」を設置しています。

市防霜対策本部の実施状況

「気象庁(福島地方気象台)と連携し、霜がいつ降りるかを素早く計測し、注意報や警報を出してもらいます。早めに情報を流すことで農家さんもある程度対策が取れ、被害を最小限に抑えるという取り組みです。消防署や警察署との連携も行っていて、市をあげての対策となっています。」

「通常には売れないと分かっていながら育てる」農家の葛藤

福島市の農家のなかには、自然災害でどの程度の収穫が見込めるか分からず、初めから出荷を断るケースもあるようです。

「農家の皆さんは、本当に良いものをお客様に食べて欲しいという思いで日々働いています。しかし、既にひょうで傷つき、通常には売れないことが分かっているものを育てることも多くあります。そう思いながらも通常通りの出荷作業をするなかで、さまざまな葛藤を抱えているものだと思います。」

ほんの数分降ったひょうが、農家の1年を大きく左右する現実。自然災害は予測がつかず、防ぎようがない場合も多々あるでしょう。それでも、次の年にはまた、果実は強かに実を付けます。

傷んだ実でも変わらずに購入してくれるお客さんや、直売会の開催・対策費用などの支援は、苦しい状況の農家に大きな活力をもたらしています。

「くだものの宝石箱ふくしま市」への支援を

季節毎に美味しいくだものが楽しめる「くだものの宝石箱ふくしま市」を支援したいという方は、ぜひ寄付にご協力してみてはいかがでしょうか。

ひょう被害・凍霜害への支援は、応援メニューの「くだもの王国の農業」に該当します。

また福島市では、現在も復興支援を募集しております。未曾有の大震災から10年以上経った現在も、令和2年の2月、令和3年の3月に、2年連続で県沖地震が起きています。

復興支援は、「まだまだ復興福島市」というメニューから寄付することができます。

福島市への寄付について詳しくは、こちらをご覧ください。

自治体情報

福島市は、福島県中通り地方の北部に位置し、西に連なる雄大な吾妻連峰、東に有するなだらかな阿武隈高地に囲まれた盆地の中に開けた都市です。

盆地特有の気候と風土を生かした農業が盛んで、春のイチゴ、初夏のサクランボ、真夏のモモ、秋のナシやブドウ、そして初冬の蜜が入ったリンゴなど、四季折々のくだものが楽しめます。

また、県都かつ県北地域の拠点として、行政、産業、教育、医療等の諸機能が集積し、東京から東北新幹線で1時間半、東北縦貫自動車道と東北中央自動車道の結節点となるなど、都市と豊かな田園地域が調和した温かみや優しさがある人情あふれる地域社会を育んできたまちです。

福島市のふるさと納税

福島県福島市の基礎情報や返礼品をまとめてご覧いただくことができます。

福島市のふるさと納税

参考:ひょう害に負けるな!農業者支援サイト 

 

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