地域が誇る銘菓やブランド牛、旬の農産物や水産物、店舗や旅行で便利に使用できる優待券など、ふるさと納税には、バラエティに富んだ返礼品が揃っています。
ふるさと納税の楽しみは、返礼品を選び、受け取ることだけではありません。
縁(ゆかり)のある地方自治体や、お世話になった思い入れのある自治体などの寄付金の使いみちを選ぶことで、自身の寄付金が町や村に与える影響を知ることも一つの醍醐味となるでしょう。
ふるさと納税バイブルでは、返礼品が目的の寄付だけではない選択肢を知ってもらうために、全国の自治体に寄付金の使いみちを伺い、その想いを発信していきます。
今回取り上げるのは、マンゴーやびわ茶などの返礼品で人気の、鹿児島県南大隅町です。
鹿児島県内トップの高齢化率
南大隅町は、本土最南端の地「佐多岬」や、大河ドラマ『西郷どん』のオープニング映像で知られるようになった「雄川の滝」など、大自然の神秘とパワー溢れる景色が魅力のまちです。
佐多岬
雄川の滝
南大隅町では年々高齢化が進んでおり、現在の高齢化率(※)は約50%。これは、鹿児島県内でも最も高い数値とされています。
南大隅町では地域課題を克服すべく、まちの人びとの住み良いまちづくりのためのさまざまな施策を立てています。
※高齢化率…65歳以上の高齢者人口が、総人口に占める割合
住み良いまちづくりのため、環境保全に尽力
南大隅町では、住み良いまちづくりに多くの寄付金を充当しており、特にまちの人びとが利用する公園など公共施設の環境保全に力を入れています。
「南大隅町の玄関口に位置するみなと公園にはたくさんの松の木があります。しかし、松の木には松食い虫がたくさん付いてしまいます。
高齢者の方や子供たちが集う場所でもあることから、虫が付かないよう、森林組合にお願いして対策をしていただきました。」(「」太字…南大隅町自治体の方の言葉)
みなと公園
みなと公園は、平日は高齢者の方がグランドゴルフを楽しみ、休日は町内の子供たちが遊びに来る場所で、時にはイベント会場にもなる、地域の皆さんの集いの場です。
「皆さんがより快適に公共施設を利用できるよう、今後も整備に力を入れていきたいと思っています。」
移住施策も充実。アボカドやパインアップル、マンゴーの生産者も増加
南大隅町では現在、移住施策も積極的に行っており、移住者や二拠点生活者が増え続けています。移住者の家賃補助や住宅取得補助金、移住を検討している方へ旅費を補助したりと、移住施策が充実しています。
過去には、移住者が町内に住宅を建てる際の補助金として、寄付金を充当した実績もあります。
「現在南大隅町には、移住検討者にお試しで住んでもらうための短期滞在用住宅を町内に4箇所設けています。
まずは自然豊かな南大隅町の魅力を肌で感じてもらい、滞在するなかでじっくりと移住を検討していただけたらと思い、環境づくりを行っています。」
南大隅町 短期滞在用住宅
「移住施策に関連して、新規就農者が町内の農家で研修を受ける制度にも補助を出しています。近年、南大隅町ではアボカドやパインアップル、マンゴーなど熱帯果樹の生産に力を入れています。
地域独自の生産品に興味のある方が、新規就農者として移住されている印象です。」
南大隅町産マンゴー
移住者が生産した熱帯果樹は、ふるさと納税の返礼品として提供しています。
「今後も南大隅町では、まちを支えてくださっている地元の方や、新たにまちを盛り上げてくださる移住者の皆さま全員に居心地が良いと思ってもらえるまちづくりができるよう、さまざまな施策を考えていきたいと思っています。」
南大隅町を応援したい、盛り上げたいという方は、ぜひ寄付に参加してみてはいかがでしょうか。
自治体情報
鹿児島県(離島部除く)の東南部、大隅半島の南部にあるまちで、日本本土最南端の佐多岬を有しています。
三方を囲む海や山々など、豊かな自然が魅力。 温暖な気候に恵まれ、アボカド、パインアップル、マンゴーなどの熱帯果樹の栽培が盛んです。 また、ねじめ黄金カンパチの養殖などの漁業にも力を入れており、和牛や黒豚などの畜産業も含め、一次産業が町の基幹産業となっています。
鹿児島県南大隅町のふるさと納税
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