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寄付金の使いみち

600年の歴史、伝統の八女茶を世界に広めたい

地域が誇る銘菓やブランド牛、旬の農産物や水産物、店舗や旅行で便利に使用できる優待券など、ふるさと納税には、バラエティに富んだ返礼品が揃っています。

ふるさと納税の楽しみは、返礼品を選び、受け取ることだけではありません。

縁(ゆかり)のある地方自治体や、お世話になった思い入れのある自治体などの寄付金の使いみちを選ぶことで、自身の寄付金が町や村に与える影響を知ることも一つの醍醐味となるでしょう。

ふるさと納税バイブルでは、返礼品が目的の寄付だけではない選択肢を知ってもらうために、全国の自治体に寄付金の使いみちを伺い、その想いを発信していきます。

今回ご紹介するのは、高品質のブランド茶「八女茶」関連の商品で人気の、福岡県八女市です。

八女市が誇る高品質のブランド茶「八女茶」

八女市は現在、「地場産品発掘・ブランド化事業」に多くの寄付金を充当しており、特に市の特産品である八女茶の振興、ブランド化に力を入れています。

八女茶とは、甘さとコク、しっかりした旨味がありながらも、爽やかで口当たりの良い味わいが特徴の、八女市とその周辺地域で生産されるブランド茶の呼称です。

八女伝統本玉露(八女茶の一種)

福岡県は、栽培面積と収穫量で全国6位(福岡県茶業振興推進協議会 HPより)を誇る、有名なお茶の産地です。

八女茶の栽培風景

八女市は冷涼多雨の気候で、日本茶の栽培に適した環境とされているため、高品質なお茶を生産することができます。さらに八女茶の生産量は全国の3%ほどと希少価値が高いため、高値で取引されることが多いです。

令和4年度に京都で開催された第76回全国茶品評会では、玉露の部で22年連続で産地賞を受賞し、その実績は折り紙付きです。

600年の伝統、八女茶の歴史を次の世代へつなげたい

「八女茶が伝来して、2023年でちょうど600年となります。その節目の年に、八女茶を全国、世界へ発信していく計画を進めています。

2016年から開始したブランディングのプロジェクトを継続して行っており、寄付金も活用させていただいております。」(「」…八女市自治体の方の言葉)

八女茶の歴史は、今から約600年前に遡ります。室町時代の中頃、明国(現・中国)で禅の修行を終えた栄林周瑞禅師が、明国から持ち帰ってきたお茶の種子(たね)を筑後国鹿子尾村(現・八女市黒木町笠原)庄屋・松尾太郎五郎久家に与え、製茶技法とともに一般に伝え広めたことが「八女茶」のはじまりといわれています。

「八女茶発祥の地」と伝わる霊巌寺は、松尾太郎五郎久家の援助を受けて建立されたもので、毎年、八十八夜(5月2日)に栄林周瑞禅師を偲ぶ「献茶祭」が行われています。

霊巌寺(栄林周瑞禅師)

「八女茶のブランディングの目的は、単なる地域活性化に留まりません。八女市は現在、八女茶生産者の後継者不足が深刻になっています。作り手が確保できないと、生産量自体が減ってしまい、600年の伝統の文化が途切れてしまう恐れもあるでしょう。

全国や世界に八女茶の魅力を広め、伝統の文化を次の100年後へ継続していきたいと考えています。」

八女茶をティーペアリングで世界へ発信

八女茶を世界へ発信する取り組みは、2016年から継続して行われています。

「アメリカのニューヨークを拠点に、2016年から2020年まで、お茶と地元のレストランのティーペアリング(※)を実施し、八女茶の普及とレストラン向けの消費拡大を図りました。」

※ティーペアリング…日本茶という素材を料理人が扱うことで、これまでとは異なるアプローチで料理とのマリアージュを生み出すこと。(日本ティーペアリング協会 より)


海外でのティーペアリングイベントの様子

八女茶の海外進出の計画は、コロナ禍に入った影響などもあり、一時休止されていました。

状況が落ち着いてきた現在、八女市はもう一度、八女茶の世界発信の実現に向け国際的な動きを再開する予定です。

八女茶の旨みを最大限引き出す「ボトリングティー」

八女市は、八女で生産される最高峰茶葉のみを使って抽出したボトリングティー、八女伝統本玉露「YAME」を開発。2023年4月より、販売を開始しました。

オリジナル高級ボトリングティー八女伝統本玉露「YAME」

「このボトリングティーは、ワインソムリエでアロマ研究家の、フランソワ・シャルティエさんに監修していただきました。スペインを拠点に多くの有名レストランで、レシピ開発やワイン選定をされている方です。

シャルティエさんは、2022年5月に八女市を訪れ、八女茶と自然の美しさに感激してくださいました。その後、ボトリングティーの味、ラベルデザイン、完成後の流通まで助言をいただき、ボトリングティーの開発を行いました。」

※ボトリングティー…コールドエクストラクション製法(成分が劣化しない 抽出方法)による低温抽出法で、茶葉の旨みを最大限引き出してボトルに詰めたリキッドタイプの高級茶

今後も八女市では、シャルティエさんを軸に、スペイン・フランス・アメリカ3カ国のレストランに八女茶のボトリングティーを広めていく活動をしていく予定です。

八女茶の味をグラスで気軽に。ボトリングティーの開発を支援しよう

八女茶の栽培風景

八女市では、ほうじ茶や煎茶などを含めた、八女の茶葉の魅力がつまったボトルティーの生産を視野に入れた開発事業を検討しています。

ボトリングティーの魅力は、酸化防止剤や添加物を一切使用しておらず、グラスに注ぐだけで本来の日本茶の旨みを堪能できるところ。

こだわりを持って作られる商品なので、やはり費用がかかります。予算の問題で、どこまでボトリングティーの製造が進められるか、八女市では現在協議を進めている段階です。

ふるさと納税の寄付により、多くの魅力的なボトリングティーの生産が実現するかもしれません。八女茶の旨みがぎゅっと詰まった味を体験したい方は、ぜひ寄付してみてはいかがでしょうか!

自治体情報

県南西部に位置し、熊本県、大分県に接する人口約6.2万人の市。 周囲を山に囲まれた盆地になっており、ブランド茶「八女茶」や、電照菊、あまおう(イチゴ)の生産がさかん。仏壇・提灯・手すき和紙、石灯ろうなど、伝統工芸品の産地としても有名。周囲には、登山可能な「飛形山」や「鷹取山」などが連なる。

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