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寄付金の使いみち

家具のまち、大川。伝統を守り育てていくためにできること

地域が誇る銘菓やブランド牛、旬の農産物や水産物、店舗や旅行で便利に使用できる優待券など、ふるさと納税には、バラエティに富んだ返礼品が揃っています。

ふるさと納税の楽しみは、返礼品を選び、受け取ることだけではありません。

縁(ゆかり)のある地方自治体や、お世話になった思い入れのある自治体などの寄付金の使いみちを選ぶことで、自身の寄付金が町や村に与える影響を知ることも一つの醍醐味となるでしょう。

ふるさと納税バイブルでは、返礼品が目的の寄付だけではない選択肢を知ってもらうために、全国の自治体に寄付金の使いみちを伺い、その想いを発信していきます。

今回紹介するのは、家具・木工製品の返礼品が人気の福岡県大川市です。

「家具のまち」大川。売り上げは最盛期の3分の1に

大川市は、福岡県南部から佐賀県東部に広がる「筑紫平野」の中央に位置します。「大川」という地名は、九州で一番大きな川である「筑後川」に由来するといわれています。

国指定重要文化財 筑後川昇開橋 

海運の要所として、船大工や職人達が暮らす町として栄え、現在は家具の大生産地として有名です。

そんな大川市は、家具・木工産業の振興に寄付を充当しています。

「家具の町大川ですが、輸入家具の増加や、大手家具量販店の台頭、さらに一軒家ではなくマンションに住む人が増加したことによる生活様式の変化などが要因で、売り上げは最盛期の3分の1ほど推移している状況です。一方で、伝統的な職人技を継承しながら、新しい技術やデザインを取り入れた大川家具は、グッドデザイン賞をはじめ、さまざまな賞を多数受賞するなど、その品質は国内外で高く評価されています。(以下「」太字…大川市自治体の方の言葉)

大川家具 ソファベッド

大川の家具産業を盛り上げていくためにも、大川市は日本で作る国産家具の魅力を全国にPRしていきたいと語ります。

ー写真ー

大川の家具をPRするイベント「大川木工まつり」

さらに大川市では、家具職人の後継者不足も深刻だと言います。

大川家具職人

「後継者育成も、大川市の課題だと考えています。高い技術を持った職人さんはたくさんいらっしゃるので、家具職人として大川で働く魅力を、もっと全国に伝えていきたいです。そして職人さんの技術を継承し、大川の家具・木工産業を守り育てていきたいと思っています。」

産業振興のための「大川の駅」構想

大川市では現在、産業振興のための「大川の駅」の開業を進めています。

「『大川の駅』とは、『道の駅』と『川の駅』の機能を併せ持つ、大川市が誇るインテリア産業に視点を当てた産業振興の拠点です。

通常、道の駅というと農水産物の販売が中心だと思いますが、大川市は日本一の家具の産地なので、家具の魅力も発信できる場所にしたいと思っています。大川のものづくりの魅力、職人さんの高い技術、製品の良さなどをPRしていきたいです。」

大川市では、「大川の駅」が、市の中心部にある家具メーカーやショールームへの集客に繋がることも期待されます。

大川家具 テーブル

「大川は家具を製造する『工場』の側面が強く、市場自体は近隣の福岡市東京、大阪などの大都市圏が中心です。そのため、これまで観光や、市のPRに十分に注力できていたわけではありませんでした。

しかし大川市自体に興味を持つ人が増えて、人が集まり、職人の技術が受け継がれていけば、人口減少の解消にも紐付き、産業を守っていくことができると思ったのです。

大川にはあまおうや海苔など、誇れる農水産物も数多くあります。大川市の生産物も含めて、大川の駅から町の魅力を発信していけたらと思っています。」

住みやすいまちづくりで人口減少対策

産業衰退に伴い、大川市では人口減少も進んでいる状況です。

「人口は、一番多いときは5万人を超えていましたが、現在は約3万2千人で、年間500人ほど減っている状況です。大川の駅ができるころ(2027年度予定)には、人口が2万人台になっている可能性もあります。まずは産業振興をしっかり行っていくことで、雇用の場を確保していきたいと考えております。」

大川市では人口減少の対策として、他県からの移住者を増やし、住民の方々には継続して住み続けてもらうための政策を積極的に実施しています。

「大川市は公共交通に恵まれない土地柄で、高齢者の方の中には運転免許証を持っていない人もいらっしゃいます。そのため、現在市内では、移動が難しい高齢者の方を支援するための生活支援バス(『おおかわ愛のりバス』)を運行しています。」

「おおかわ愛のりバス」は、65歳以上の高齢者及び障害者が対象。市内の商店、金融機関、医療機関および市役所等を利用する高齢者の方や障害者の方の交通手段を確保し、日常的な生活支援、安否確認を図る目的があります。

寄付金は、こうした住みよいまちづくりのための高齢者支援事業や、子育て支援事業などにも多く当てられています。

ふるさと納税を通して大川の魅力を発信していきたい

大川市は、ふるさと納税が市の魅力を全国に発信できる貴重な機会だと語ります。

藩境のまち 大川

「大川市では、ふるさと納税の返礼品の9割以上が家具・木工製品です。安価な輸入家具を取り扱う量販店が増えているなかで、なかなか国産家具を購入していただくということも少なくなってきているかと思います。

そのため、良質な国産家具を、ふるさと納税を活用して手に取っていただけるのは非常にありがたい機会だと感じております。今後も大川の魅力を発信しながら、寄付を増やしていきたいです。」

大川家具 桐箪笥

日本一の家具のまち、大川の国産家具が気になった方は、ぜひ大川市へ寄付してみてはいかがでしょうか!

自治体情報

福岡県南部から佐賀県東部に広がる「筑紫平野」の中央に位置する。筑後川が市の西部を流れ、有明海に注ぐ。 市内を延べ300キロメートルのクリークが縦横に走り、独特の景観を有する。 主な産業は、「大川家具」「建具」などの木工業で、木工所、家具店、製材所などの木工業関連の事業所が集積している。

筑紫平野では、米やイチゴ、アスパラガスなどの農作物が生産されている。筑後川や有明海では、新鮮な魚介類や、良質な海苔が獲れる。

柳河藩と久留米藩の境界があったことから「藩境の町」と呼ばれる江戸の風情を色濃く残した町並みや、千八百年以上の歴史を持つ「風浪宮」など、魅力あふれる歴史的名所も多い。

福岡県大川市のふるさと納税

福岡県大川市の基礎情報や返礼品を、まとめてご覧いただくことができます。

大川市のふるさと納税

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