ふるさと納税で自分が寄附したお金が、どのように使われたか、まちがどのように変わるのか、知りたくありませんか?自治体によっては、寄附金がどんな事業に活用されたかをまちのホームページやパンフレットなどで報告する自治体もあります。茨城県境町は、ふるさと納税で集まった寄附金を使って実現できた事業で、日本中から注目を集めました。
家庭環境に左右されないグローバルな教育を子どもたちに届け、世界を広げる喜びを育みたい――
そんな志のもと、茨城県境町は子どもたちが安定的な英語教育を受けられる取り組みを実現させました。フィリピン共和国マリキナ市と姉妹都市を締結したことを機に、同国から英語教師を招き、英語力を育てる先進的な授業に取り組んでいます。年間1億円必要な事業費にふるさと納税の寄附金を充て、既に今後6年分の積立てを完了させています。
実用的な英語力を日常の中で楽しみながら身につける「スーパーグローバルスクール事業」を平成29年9月よりモデル校1ヶ所で先行して導入し、平成30年度からは町内全小・中学校7校で実施。子ども達が継続して英語を学べる環境が整えられています。小学6年で英検3級、中学3年で英検2級合格程度の英語力習得を目指し、中学を卒業する時には英語で3分間スピーチできる程になります。
この境町モデルは、全国に例のない先進的な取り組みとして、全国の自治体が参考にしたいと非常に注目されています。この事業の実施に必要な事業費に、ふるさと納税で集まった皆様からの寄附金が充てられ、子ども達の未来を育む一助となりました。このように、共感でき、応援したいと思う事業に、寄付金の使いみちを充ててみてはいかがでしょうか。
自治体情報
境町は茨城県西部に位置し、千葉県と埼玉県の県境にある町です。江戸時代には水運を活かした交通の要衝として栄え、利根川と栄枯盛衰をともにしてきた「河岸のまち」です。利根川河川敷ではバーベキューやオフロードセグウェイ体験なども楽しむことができ、「自然と近未来が体験できるまち」です。