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寄付金の使いみち

奄美の伝統的建築物で受け継がれてきた特殊な「茅葺き技術」を伝承

ふるさと納税で自分が寄附した寄付金が、どのように使われたか、まちがどのように変わるのか、知りたくありませんか?
鹿児島県奄美市では、ふるさと納税で集まった寄附金を使って実現できた事業で、伝統技術の継承に役立てています。

かつては多く見られた葦葺き屋根

鹿児島県本土と沖縄県の間に位置する奄美地方では、伝統的な建築物である高床式の穀物倉庫「高倉」や民家は、かつて茅葺き屋根が利用されていました。時代の流れとともに、現在はトタン等で代用されるようになったため、茅の葺き替えや補修作業の技術保持者は、非常に少なくなってしまいました。
 

技術を継承させたい

その技術伝承は急務な課題となっているため、奄美市では平成29年度にふるさと納税を活用し、「奄美の伝統的建築の技術保存伝承事業」として熟練技術を持つベテランが講師になって受講生に教えながら実際に茅の葺き替え作業を行いました。
 

ふるさと納税の寄付金を活用

今回は、奄美文化の拠点施設「奄美市立奄美博物館」の屋外展示施設「奄美の民家」の茅を葺き替えました。この民家は、明治時代に建築、平成8年に現在の場所に移築・復元された文化財としての価値が非常に高い建築物です。
作業を行ったのは、平成22年に組織された「茅葺き技術保存継承の会」(会員:講師8名、受講生20名)。当時は年に1棟程度のペースで作業をしており、今回で4~5回目くらい経験を重ねてきたころとなります。

 

継承される技術

茅の葺き替えは茅を収集するところから始まりますが、そもそも茅自体が少なく、予め許可をいただいていた畑の脇などから集めました。茅は、葉が成長して芯が硬くなる秋頃に刈り取り、長さを揃えて、束ねて括り、完全に乾燥させます。それから、屋根の低い方から茅を重ねて土台となる木材や竹に括りつけます。屋根のてっぺんまで葺き替えが完了したら、完成となります。近年は、強風で茅がめくれたり、飛ばされたりしないように、ネットを被せて補強を行うようになっています。

担当者から一言

現在、奄美の民家は屋外展示施設としての見学はもちろん、郷友会(同じ故郷出身者の団体)の方々の島唄や踊りの練習場所、メディアのロケ場所などにも利用されています。奄美らしい趣のある雰囲気の空間なので、奄美市ふるさと納税のPR動画の撮影も行いました。

 

全国からいただいたふるさと納税は、このような貴重な伝統技術の保存にも役立っています。奄美市は、他にも子育て支援や教育の振興など、全部で8つの使い道を用意しています。共感できる応援したい使い道を選んでみてはいかがでしょうか。

自治体情報

奄美市は、鹿児島から南へおよそ380キロメートルに位置し、全国の離島の中でも佐渡島に次ぎ2番目に大きな島、奄美大島の拠点都市です。
日本で2番目に大きいマングローブ林、国の特別天然記念物アマミノクロウサギなど太古の生命が息づく金作原、夕陽の美しい海岸線など多くの自然と景勝地を有しています。

奄美市のふるさと納税

鹿児島県奄美市の基礎情報や返礼品をまとめてご覧いただくことができます。

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