投稿日：2021年6月15日
北陸地方は、日本海に面しながら、日本有数の山麗地方でもあり、山海に囲まれた自然豊かな土地です。さらに日本屈指の「雪国」としても名高いことは言うまでもありません。北陸の人々は、雪深い季節の間、農閑期にもできる副業として「工芸」を発達させてきました。輪島塗、九谷焼、若狭塗、越前和紙、高岡銅器、井波彫刻など、今も息づく多くの伝統工芸がこの地から生まれ、育まれてきました。ふるさと納税では、北陸の伝統工芸品の数々が出品されています。ふるさと納税を通して、北陸地方の工芸の歴史や歩みに触れてみてくださいね。
KAGO - ダリア
自治体名: 富山県高岡市
寄附金額:30,000円
富山県高岡市は、「高岡銅器」の産地として名を馳せています。中でも「能作」の手がける銅器の数々は、確かな伝統技術を受け継ぎながら、現代の暮らしや若者のニーズにもマッチするスタイリッシュな作風が人気で、高級デパートやセレクトショップなどでも取り扱っています。こちらの「ダリア」は花をモチーフにした作品で、純度100％の錫を使っているため手で簡単に形を変えられるのが特徴です。引っ張ったり曲げたりとお好きな形にアレンジしてお使いいただけるので、ランチョンマット、ワインホルダー、フルーツ受けなどさまざまな用途で活躍してくれます。銅器の美しさを感じさせてくれる一品です。
名品小皿コレクション G【E21】
自治体名: 石川県小松市
寄附金額:10,000円
石川県加賀市で生産される陶磁器「九谷焼」は、陶石の産地となった九谷村が発祥とされ、1600年代には存在していたという伝統と歴史を誇ります。特に江戸時代前期に作られたものは「古九谷」と呼ばれ、その五彩、とくに青手で施される美しい上絵付けやきらびやかな様式美により「名作」とうたわれ大切に受け継がれてきました。こちらは、古九谷の代表的なモチーフを再現し、普段使いできるよう扱いやすいサイズに収めた小皿セットです。「古九谷青手藤文草花図」「古九谷色絵九角花鳥文」など、4種類の絵柄が楽しめます。専用皿立て付きで、ディスプレイとしてもおすすめです。
越前和紙 おひなさま＆越前焼 天空の城湯のみ
自治体名: 福井県大野市
寄附金額:12,000円
福井越前地方に伝わる「越前和紙」は、全国に数多ある和紙産地の中でも古く、1500年もの歴史を有します。「煮熟」「叩解」「抄紙」などの工程を通して、高品質で多種多様な紙へ、例えば書画用紙、公文書用の用紙、美術工芸紙、ふすま用紙など幅広く活用されています。こちらのおひなさまは、地元の作家さんによって厳選された越前和紙を使用しています。セットに含まれる湯のみは、同じく越前地方の「越前焼」のものです。地元産の鉄分を多く含む赤土を使うことで表れる素朴で土特有の風合いが特徴です。毎日眺めていても飽きの来ないデザインが魅力です。
輪島塗 時代椀（錦松沈金）
自治体名: 石川県輪島市
寄附金額:272,000円
室町時代にはすでに存在していたという石川県輪島地方の伝統工芸「輪島塗」。良質な木材を加工し（「木地」）、漆で塗を幾重にも重ねていき（「塗り」）、沈金や蒔絵などの加飾を施していきます（「加飾」）。120以上もの工程を、それぞれ鍛え抜かれた職人さんによって分業され、紡ぎ出される一品は、まさに職人技の結晶です。仕上がりが丈夫な上、優美で華やかな印象を放ち、海外でも賞賛されています。輪島塗のもう一つの特徴は、「なおしもん」といって、傷などが生じた場合補修したり塗り直したりできる手厚いアフターサービスにあります。末永く、大切に付き合いつづけていきたい一品です。赤と黒の2客揃いセットです。
桐箱2入 「食洗 貝印ひさご」
自治体名: 福井県小浜市
寄附金額:20,000円
福井県小浜地方は、知る人ぞ知る「若狭塗箸」の一大産地で、生産量は全国シェア80％を誇ります。小浜藩の御用塗師が確立したという若狭塗の特徴は、海底のきらびやかな様を表現した美しい文様にあります。卵の殻や貝殻、松葉などを用いて、漆を十数回も塗り重ね、研ぎだし、丹念に磨き上げることで、丈夫で上品な艶めく一品が作り出されます。当時のお殿様にも大変愛され、秘宝として大切に扱われたといいます。こちらの返礼品は、あわび貝を縁起物のひょうたん型にカットし、所々にちりばめています。箸先は細く、「乾漆」というざらざらした仕上げを施しているため、お料理もつまみやすく、使い勝手も抜群です。桐箱入りなので、贈り物としても最適です。
MIKI / ナチュラル （NY12-06 NT）Lemnos レムノス 時計
自治体名: 富山県高岡市
寄附金額:45,000円
伝統技と現代のデザインを融和させ、多数のデザイングッズを生み出している「タカタレムノス」社の掛け時計「MIKI」をご紹介します。こちらの時計枠は、全国有数の挽物木地の産地、富山県庄川地方で生産されています。耐久性の高く、杢目の美しいケヤキを、継ぎ目のないようカットし加工しています。16世紀ごろ、この地方は庄川を通じて加賀藩へ送る良質な木材の貯木場として発展し、ある職人がその木材を利用して「ろくろ木地」を商売にしたのが始まりといわれています。使い込むほどに木の色調や光沢などの味わいが増すといい、長きにわたってお使いいただける逸品です。
北陸の誇る伝統工芸品の数々をご紹介しました。風土を生かし、粛々と受け継がれてきた北陸のものづくりの粋はいかがでしたか。伝統工芸品には、古さを感じさせず、いつの時代にも調和するものが少なくありません。長い年月の間、受け継がれ、発展してきた品々は、確かな品質に裏打ちされています。また普遍的で色褪せない、研ぎ澄まされたデザインによって、人々を魅了してきました。ふるさと納税では、日本各地の伝統工芸品に触れることができます。ぜひチェックしてみてくださいね。
