投稿日:2026年6月30日
地域が誇る銘菓やブランド牛、旬の農産物や水産物、店舗や旅行で便利に使用できる電子ポイントなど、ふるさと納税には、バラエティに富んだ返礼品が揃っています。
ふるさと納税の楽しみは、返礼品を選び、受け取ることだけではありません。
縁(ゆかり)のある地方自治体や、お世話になった思い入れのある自治体などへの寄附金の使い道を選ぶことで、自身の寄附金が町や村に与える影響を知ることも一つの醍醐味となるでしょう。
ふるさと納税バイブルでは、返礼品が目的の寄附だけではない選択肢を知ってもらうために、全国の自治体に寄附金の使い道を伺い、その想いを発信していきます。
今回ご紹介するのは、動物と人が安心して暮らせる環境づくり、子ども・若者の未来を支える学びの支援、そして地域の学校を応援する寄附制度など、多方面で持続可能なまちづくりを進める神奈川県川崎市の取組です。
人と未来を育む都市・川崎市
東京と横浜の間に細長く広がる川崎市は、都市の活気と暮らしやすさが心地よく調和するまちです。
人口減少が進む全国的な流れの中にあっても、川崎市ではいまも人口が増え続け、155万人を超える人々が暮らしています。働き盛りの世代が多く、若い力がまちの随所に息づいていることも大きな特徴です。
川崎市は、京浜工業地帯として発展してきた歴史を持ちながら、その強みを生かして都市としての魅力を大きく広げてきました。地域に根付いた産業の力を土台にしつつ、環境や暮らしの質を高める取組を積極的に進め、いまでは“環境先進都市”として新たなステージへ歩みを進めています。
長い歴史の中で培われた産業力と、未来に向けて柔軟に変化していく姿勢が共存していることこそ、川崎市ならではの力強さです。都市としての活力と、持続可能なまちづくりへの意識が調和し、次の時代へ向けた確かな歩みが続いています。
子どもたちの数は全国的な傾向と同じく減少が見られるものの、依然として比較的多くの子どもが暮らしています。
市長が掲げてきた「子育てするなら川崎市」という方針のもと、保育・教育・医療などの環境整備が進み、子育て世帯が安心して暮らせるまちづくりが着実に進展しています。その結果として、若い世代の流入が続き、まち全体に活気が広がっています。
また、川崎市の大きな魅力のひとつが、優れた交通アクセスです。
市内を南北に貫くJR南武線、そして東京・横浜方面へ伸びる複数の鉄道路線が、どこに住んでいても都心へ軽やかにアクセスできる環境をつくり出しています。古くからベッドタウンとして親しまれてきた理由が、今もなお息づいています。
このように働きやすさ、暮らしやすさ、子育てのしやすさに加え、歴史を受け継ぎながら未来へと歩み続ける川崎市は、都市の利便性と人の温かさが調和するまちとして、多くの方々に選ばれ続けています。
ふるさと納税で育む「川崎市の未来」―寄附金の使い道
失われた財源を取り戻すために――川崎市のふるさと納税強化の背景
川崎市は人口が増え、税収も安定している一方で、ふるさと納税による税収流出が急速に拡大しています。令和4年度に100億円を超えて以降、令和7年度には154億円、令和8年度には172億円の減収が見込まれる状況です。
川崎市は普通交付税の不交付団体であるため、失われた税収はそのまま市の財政を直撃します。ごみ収集や保育園運営、公園管理など、市民生活に欠かせない事業に匹敵する規模の財源が失われており、市としても大きな危機感を抱いています。
こうした状況を受け、川崎市は「失われた財源を自ら取り戻す」ため、ふるさと納税の強化に踏み切りました。
令和4年度以降、寄附額は着実に増加し、令和7年度には40億円を突破。令和8年度は55億円、さらに4年後には100億円を目指し、取組を進めています。
川崎市がふるさと納税に力を入れる背景には、市民サービスを守り、未来のまちづくりを持続させるための強い使命感があります。
こうした財源確保の取組は、単に減収を補うだけでなく、川崎市が未来に向けて進める多様な施策を支える基盤にもなっています。
川崎市では、動物と人が安心して暮らせる環境づくりや、子ども・若者の学びと成長を支える支援、さらには地域の学校をより良くしていく取組など、未来につながる幅広い分野で新たな価値を生み出す施策が進められています。
これらの挑戦を支えているのが、ふるさと納税による寄附金です。寄附金は、川崎市ならではの地域資源や強みを生かした施策に活用され、将来を見据えた持続可能な地域づくりを後押しする大きな力となっています。
具体的には、以下のような事業に充てられています。
動物愛護センターの動物愛護事業の充実
国全体において「殺処分ゼロ」を目指す動きが強まる中、保護された動物を適切な環境で飼育し、円滑に譲渡へつなげていくための体制整備が求められています。
こうした背景を踏まえ、川崎市では、ふるさと納税による寄附金を活用し、動物愛護センターの環境整備及び運営の充実に取り組んできました。
動物愛護センターでは、犬や猫が落ち着いて過ごせる飼育環境を整備するとともに、健康管理や社会化支援を実施し、譲渡に向けた準備を丁寧に進めています。

保護される動物の多くは、飼育継続が困難となった飼い主からの引取りや、野良猫として保護されたものなど、さまざまな事情を背景に動物愛護センターへ収容されています。
こうした動物たちが再び新たな家族と出会えるよう、動物愛護センター職員は日々、きめ細やかなケアを行っています。
また、寄附金は動物愛護センターの運営に幅広く活用されており、飼育に必要な餌代や医療・健康管理費、さらには適切な飼育環境を維持するための設備整備などに充てられています。
川崎市では、これらの取組を通じて動物の命を守るとともに、人と動物が共生し、誰もが安心して暮らせる地域づくりを着実に推進しています。

次世代の未来を支える「川崎市子ども若者応援基金」
川崎市では、子どもや若者が将来に向かって力強く歩んでいけるよう、平成30年に「川崎市子ども若者応援基金」を創設しました。
「機会格差の解消」「挑戦の後押し」「地域全体で支える」という考え方の下、家庭環境や経済状況によって生じる“機会格差”を少しでも縮め、すべての子どもたちが自分の可能性を伸ばせる環境を整えたいという思いがあります。
この基金は、寄せられたふるさと納税の寄附金を財源として、さまざまな支援事業に活用されています。
その一つが「機会格差の解消」という理念の下、社会的養護を必要とする子どもたちへ行っている奨学金支援です。里親家庭や児童養護施設で育った若者が大学などへの進学を目指す際に必要となる費用を支援し、学びの機会を確保しています。
また、里親家庭や児童養護施設等の児童に対しての学習支援事業にも寄附金が活かされています。学びの土台を整えることで、子どもたちが自信を持って次のステップへ進めるよう後押ししています。
さらに、「挑戦の後押し」として、この基金を活用した特徴的な取組が二つあります。
一つ目は「Stanford e-Kawasaki」です。アメリカ・スタンフォード大学のオンライン授業「e-Japan」を川崎市向けにカスタマイズし、高校生約20名が半年間にわたり、英語で多様性やアントレプレナーシップを学ぶプログラムです。世界の学びに触れ、自らの視野を広げる貴重な機会となっています。

二つ目は「かわさきジュニアベンチャースクール」です。小学生高学年から中学生を対象として、社会課題の発見から、チームで協働して解決策を探求・発表するまでの、課題解決の一連の流れを学ぶ連続講座です。現役起業家との交流も行うことができ、「様々な困難や変化に対し、与えられた環境のみならず、自ら枠を超えて行動を起こし、新たな価値を生み出していく精神」であるアントレプレナーシップを身に付けることができる貴重な機会となっています。
これらの事業はふるさと納税の寄附金によって支えられ、子どもたちが新しい世界に挑戦するきっかけとなり、学びの選択肢を広げる大きな力となっています。
こうした取組の積み重ねが、川崎のまち全体の力へと確かな広がりをもたらしています。
学校とともに育む新しい学びの支援
川崎市では市立学校の教育環境をより良いものにしていくため、ふるさと納税を活用した「学校ふるさと応援寄附金」の制度を設けています。

製氷機
この制度は、市内の小・中学校や高等学校、特別支援学校を学校単位で指定して寄附できる仕組みで、出身校への思いを寄せる方や、保護者やPTAの方々から幅広く活用されています。
寄附金の使い道は、寄附を受けた学校自身が主体となって検討します。「1万円の寄附で必要な物品を整える」「10万円の寄附で長年の課題を解決する」など、学校ごとに異なるニーズに応じて、教育活動や学校環境の充実に役立てられています。
中には、子どもたち自身が寄附金の使い道を考える学校もあります。
代表の児童や生徒が集まり、「こんな活動ができたら」「ここがもっと良くなったら」と意見を出し合い、実際に使い道を決めた事例も生まれています。
寄附を通じて、子どもたちが“お金の流れ”や“税の役割”を学ぶ機会にもつながり、租税教育の一環としても大きな意義を持っています。
また、この制度には個人だけでなく、企業や団体からの大口寄附も寄せられています。地域の未来を担う子どもたちの学びを支えたいという思いが、学校現場の確かな力となっています。
これらの取組が積み重なることで、川崎市の教育環境はさらに豊かに育まれ、次の世代へと確かな力が受け継がれていきます。

プールフロア
市民サービスを守るための新たな挑戦
このように川崎市では、ふるさと納税による税収流出が避けられない現状の中でも、市民サービスを守り続けるために「稼ぐ力」を高める取組を進めています。制度そのものを否定するのではなく、与えられた枠組みの中で、少しでも市の未来につながる財源を確保しようとする前向きな挑戦です。
この取組の意義について、自治体の関係者は次のように語っています。
「返礼品を選ぶときには、その先にある使い道や、自分の寄附がどんな形で地域を支えているのかにも思いを巡らせていただけたら嬉しいです。ふるさと納税による寄附金は、川崎市だけでなく、日本全体の未来を良くしていく力になると信じています」(川崎市自治体関係者)
川崎市は、地域の未来を支える財源を確保しながら、市民サービスの向上に向けた歩みを続けています。
川崎市の地域づくりを支える、ふるさと納税の力
川崎市では、動物福祉の向上や次世代の育成、学校教育の充実など、未来につながる多様な取組を進めています。こうした取組を力強く支えているのが、ふるさと納税の寄附金です。
返礼品をお楽しみいただいたそのあとに、ぜひ一度、川崎市の魅力を現地で感じてみてください。
あなたの寄附がどのようにまちの暮らしに生かされているのか。その答えを、きっと目で見て、心で感じていただけるはずです。
ふるさと納税返礼品
川崎市では、地域の未来につながる取組と並行して、地域の魅力や技術を知っていただけるよう、個性豊かな返礼品をご用意しています。ここからは、その中でも特に人気の3品をご紹介します。
どれも川崎市ならではのこだわりが詰まった逸品ばかりです。
1. ワイヤレスイヤホン「ZE300」
まずご紹介するのは、小さな体に驚きの機能を秘めたfinalの「ZE300」です。
片耳わずか4gというブランド最小級のサイズながら、本格的なノイズキャンセリングを搭載。
クリアで聴き心地の良いサウンドが、周囲の喧騒を消し去り、純粋な音楽体験を届けてくれます。
さらりとした手触りの「パウダー・コート」は指紋がつきにくく、
装着したまま横になった際に感じる、耳への圧力を抑える設計は「寝ホン」としても最適。
誤動作を防ぐタッチ操作無効機能など、使い心地への細やかな配慮が光ります。
日常のあらゆる瞬間に、静寂と良質な音を添えてくれるZE300。
心まで解きほぐされるような、贅沢なひとり時間をお楽しみください。

2. 「元祖ニュータンタンメン本舗」お食事券
最後にご紹介するのは、川崎市で長く愛されてきた元祖ニュータンタンメン本舗のお食事券です。
にんにくの香りと鶏ガラの旨みが溶け合ったスープに、ふんわりとした溶き卵が広がる、どこか懐かしい一杯。
辛さの中にまろやかなコクがあり、ひと口ごとに身体がほっと温まります。
お食事券には、タンタンメン・焼餃子・ドリンクがセットになっており、市内5店舗で利用できます。
気取らない温かさが魅力の、川崎らしいソウルフードを気軽に楽しめる返礼品です。
川崎のまちが育んだこの味わいを、ぜひ心ゆくまでお楽しみください。

自治体情報
神奈川県北東部、多摩川と東京湾に挟まれて細長く広がる川崎市は、古くから人と物が行き交う要衝として栄え、今もなお変化と伝統が折り重なる都市です。市の北側を流れる多摩川は、かつて水運や農業を支え、江戸時代に整備された二ヶ領用水は地域の田畑を潤し、川崎の発展に大きく寄与してきました。
市内を歩けば、東部の臨海部に広がる京浜工業地帯の重厚な景観と、西部の多摩丘陵に続く緑豊かな住宅地が対照的に並び、都市の多様な表情が静かに息づいています。特に多摩丘陵周辺では、季節ごとに色を変える雑木林や、野生動物が姿を見せる自然環境が残され、都市の喧騒からふと離れられる穏やかな時間が流れています。
川崎市の象徴的な文化拠点のひとつである「川崎大師(平間寺)」は、初詣客数が全国トップクラスの参拝地として知られています。参道に並ぶ老舗の店々や、久寿餅・飴などの名物は、今も地域の暮らしとともに受け継がれています。
また、市内には「ミューザ川崎シンフォニーホール」や「岡本太郎美術館」、「日本民家園」など文化施設が点在し、音楽・芸術・歴史が日常の中に息づいています。都市としての利便性を持ちながら、文化の香りが漂うのも川崎市の大きな魅力です。
一方、臨海部では重化学工業を中心とした工場群が広がり、夜には工場夜景が幻想的な光を放ちます。近年は環境技術の開発や研究施設の集積が進み、殿町国際戦略拠点「キングスカイフロント」では、医療・環境分野の最先端研究が行われています。
市の中心部である川崎駅周辺は、巨大商業施設や繁華街が立ち並び、昼夜を問わず活気に満ちています。一方で、武蔵小杉や新百合ヶ丘などの副都心では、住宅地と商業施設が調和し、暮らしやすさと都市機能が共存しています。
多摩川の自然、東京湾の風、歴史ある寺社、文化施設、そして工業と研究の最前線。川崎市は、都市の躍動と自然の静けさが重なり合い、人々の営みが多彩な色を描くまちとして、その魅力を今に伝え続けています。
川崎市のふるさと納税
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