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霧島市が描く「人と猫が共生するまち」。やさしい未来をつくる取組とは

地域が誇る銘菓やブランド牛、旬の農産物や水産物、店舗や旅行で便利に使用できる電子ポイントなど、ふるさと納税には、バラエティに富んだ返礼品が揃っています。

ふるさと納税の楽しみは、返礼品を選び、受け取ることだけではありません。

縁(ゆかり)のある地方自治体や、お世話になった思い入れのある自治体などへの寄附金の使い道を選ぶことで、自身の寄附金が町や村に与える影響を知ることも一つの醍醐味となるでしょう。

ふるさと納税バイブルでは、返礼品が目的の寄附だけではない選択肢を知ってもらうために、全国の自治体に寄附金の使い道を伺い、その想いを発信していきます。

今回ご紹介するのは、豊かな自然と温泉に恵まれ、人と自然が調和するまちづくりを進める鹿児島県霧島市です。

山・海・温泉に恵まれた、自然豊かなまち

霧島市は、山と海の両方に恵まれた自然豊かな地域です。山の幸、海の幸といった食の魅力はもちろん、温泉地としても知られており、観光地として高い人気を誇ります。

また、特産品も多く、日本一に輝いた「日本茶」や、霧島市発祥の「黒酢」など地域ならではの魅力溢れる豊かな食文化が豊富に揃っているのも特徴です。自然と食、文化がバランスよく共存している点が、霧島市の大きな魅力と言えるでしょう。

霧島市のもう一つの魅力は、暮らしやすさです。鹿児島空港へのアクセスが良く、全国への移動がしやすい立地にあります。

市内にはスーパーやコンビニ、全国チェーンの飲食店やカフェなども揃っており、日常生活に困ることはほとんどありません。基本的には車社会ですが、車があれば非常に快適に生活できる環境です。

また、自然を楽しめるエリアと商業施設が集まるエリアが分かれているため、目的に応じて暮らしを楽しめる点も特徴です。

霧島市は、子育て世帯にとっても魅力的な環境が整っています。保健センターによるサポート体制が整っているほか、屋内外で遊べる施設も充実しています。

特に「こども館」は、桜島を望む景色の良い立地にあり、室内でも遊べる環境が整った人気スポットです。自然と利便性の両方が揃った霧島市は、安心して子育てができるまちでもあります。

「飼い主のいない猫」と向き合う、霧島市の挑戦

霧島市では現在、寄附金を活用し、「飼い主のいない猫」の不妊去勢手術を推進するプロジェクトに取り組んでいます。

この取組の出発点となったのは、市に寄せられる猫に関する多くの相談でした。その内容の多くが糞尿被害や鳴き声といった生活環境に関わる問題です。特に問題となっていたのが、「飼い主のいない猫」に関する相談でした。

飼い主のいない猫は、特定の場所に集まりやすい傾向があります。例えば、海岸沿いや餌やりが行われている場所、また捨て猫が発生しやすいエリアなどでは、猫が増えやすく、結果としてトラブルにつながるケースも少なくありません。猫は繁殖力が強く、初めのうちは数匹でも、そこから数十匹規模に増えてしまうこともあるといいます。

こうした状況の中で霧島市がたどり着いたのが、「繁殖を抑制することが最も効果的な対策である」という考えでした。猫を排除するのではなく、これ以上増えないようにすることで、地域全体の問題を緩和していく。その手段として、不妊去勢手術の推進に踏み切ったのです。

従来の支援制度では届かなかった現実

実は霧島市では以前から、公益財団法人どうぶつ基金の制度を活用し、市民に無料の手術チケットを配布する取組を行っていました。

しかし、現場ではいくつかの課題がありました。まず、手術を受け入れることができる医療機関が限られていたこと。そして、チケットの配布数に対して申請希望が追いつかず、必要としている頭数すべてに対応しきれない状況が続いていたことです。

多い時には、手術が必要な猫が200頭以上にのぼることもあり、市民の声に十分応えられていないという課題がありました。

そこで霧島市は、新たな手段としてクラウドファンディングを導入し、より多くの支援を集めながら事業を拡大していくことを決断しました。

クラウドファンディングで広がる支援の輪

このプロジェクトは令和6年度からスタートしました。

初年度は目標金額100万円に対し、約60万6千円の寄附が集まり、その資金をもとに92頭の猫に不妊去勢手術を実施。翌年度も取組は継続され、開始からわずか3か月ほどで約160頭の申請が寄せられるなど、ニーズの高さが改めて浮き彫りとなりました。

寄附は霧島市内にとどまらず、山形や秋田、さらには沖縄など、全国各地から寄せられています。中には「気持ちだけですが」と少額の寄附を添えて応援する声も多く、金額以上に想いのこもった支援が集まっていることが特徴です。

寄附ページには、「猫の幸せを願っています」「この取組を続けてほしい」といった温かいコメントが数多く寄せられ、市の担当者にとっても大きな励みとなっています。

「駆除」ではなく「共生」という選択

霧島市のこの事業が特徴的なのは、「駆除」ではなく「共生」を前提としている点です。

不妊去勢手術を受けた猫は、耳の一部をカットして手術済みであることを識別できるようにしたうえで、元の場所に戻されます。これは「地域猫」と呼ばれる考え方で、地域住民の理解のもとで猫を見守っていく仕組みです。

餌やりそのものを禁止するのではなく、時間や方法を守った「適切な餌やり」を行うことや、トイレを設置するなど、責任をもった管理が重要とされています。

つまりこの取組は、猫を排除するためのものではなく、「これ以上増やさない」ことで人と猫のバランスを保ち、双方が安心して暮らせる環境をつくることを目的としています。

市民とともに進める仕組み

この事業は、行政だけで完結するものではありません。市民の協力が不可欠な仕組みとなっています。

補助の対象は個人ではなく、霧島市民2名以上で構成される団体。申請を行い、交付決定後に捕獲・手術・報告までを行う流れです。手術後は、耳カットの写真や領収書などを提出することで補助が受けられます。

また、猫を安全に捕獲するための捕獲器の貸し出しも行っており、今後はその台数をさらに増やしていく予定です。

こうした仕組みによって、市民が主体的に関わりながら、地域全体で課題に向き合う体制が築かれています。

少しずつ見え始めた変化と、これから

取組はまだ始まって間もないものの、すでに変化の兆しも見え始めています。例えば、海岸沿いなどでは耳カットされた猫が増えてきており、不妊去勢手術が着実に進んでいることが実感できるようになってきました。

ただし、目に見える成果がはっきりと現れるには、まだ時間が必要です。だからこそ霧島市では、この取組を一過性のものではなく、継続的に行っていくことを大切にしています。

目指しているのは、「人と猫が共生できる地域」。猫が嫌われる存在になるのではなく、地域の中で適切に見守られながら、ともに暮らしていける社会です。こうしたやさしいまちづくりを支えているのが、寄附金の存在です。

あなたの寄附がどのように地域の暮らしや未来に生かされているのか——。
その答えを、きっと目で見て、心で感じていただけるでしょう。

霧島市ならではの魅力が詰まった返礼品

霧島市の返礼品には、地域の自然や食文化、観光の魅力が色濃く反映されています。

1.人気の高い冷凍焼き芋(紅はるか)

特に人気を集めているのが、紅はるかを使用した冷凍焼き芋です。他の芋より「はるか」に甘いと名前がついた品種『紅はるか』を収穫後、貯蔵庫でじっくり熟成させました。
美味しく熟成した芋を一本一本丁寧に自然の素材そのままに焼き上げ、急速冷凍されています。ひんやりと冷たい状態でお芋アイスとしてもお楽しみいただけますので、ぜひご堪能ください。


2.鹿児島ならではの味わい「鶏刺し」

鹿児島の郷土料理である「鶏刺し」。引き締まった身の歯ごたえと噛むほどに広がる濃厚な甘みが特徴です。新鮮な状態でパックされているため、解凍するだけで本場の味を楽しめます。付属の甘口醤油におろしニンニクや生姜を添えれば、焼酎との相性も抜群です。鹿児島ならではの食文化をぜひご自宅でお楽しみください。

3.霧島の滞在を楽しむ宿泊利用券

日本最初の国立公園に指定された雄大な山々や、その麓から湧き出る豊富な温泉が自慢の霧島市。市内には、風情ある旅館や大型ホテルが点在するなど、個性豊かな宿泊施設が充実しています。ぜひお気に入りの宿を見つけてください。

自治体情報

鹿児島県本土のほぼ中央に位置する霧島市は、霧島連山の雄大な山々と、遠くに錦江湾を望む自然豊かな風景が広がるまちです。火山の恵みを受けた大地と、澄んだ空気、清らかな水に育まれた環境は、訪れる人の心と身体をゆるやかに解きほぐします。四季折々に表情を変える山並みや、朝夕に表情を変える空の色は、日々の暮らしの中に静かな豊かさをもたらしています。

市内には住宅地や商業施設が広がり、自然の近さと生活の利便性が心地よく共存しています。鹿児島空港からのアクセスも良く、日常と非日常がゆるやかにつながる立地も魅力の一つです。黒酢や焼酎といった食文化をはじめ、地元の食材を活かした多彩な味わいが楽しめるのも、霧島市ならではの特徴です。

霧島神宮をはじめとする歴史ある神社や文化財も多く、古くから信仰の地として人々に親しまれてきました。荘厳な社殿と深い森に包まれた空間は、訪れる人に静かな敬意と安らぎを感じさせます。
また、市内各所に点在する温泉地も霧島市の象徴的な存在です。湯けむりが立ちのぼる風景は、日常の中にある癒やしの象徴として、多くの人々に親しまれています。自然の中でゆったりと過ごす時間は、訪れる人に特別なひとときをもたらします。

高台からは桜島を望むことができ、雄大な景色とともに、鹿児島らしい風土を感じることができます。自然とともにある暮らしの中で、子どもから大人までがそれぞれの時間を楽しめる環境が整っています。

山と温泉、歴史と暮らしが重なり合う霧島市は、どこか懐かしさを感じさせながらも、新たな魅力を育み続けるまちです。豊かな自然に抱かれたこの地は、訪れる人にも、暮らす人にも、やさしく寄り添いながら、その魅力を静かに語り続けています。

霧島市のふるさと納税

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