投稿日:2026年7月27日
地域が誇る銘菓やブランド牛、旬の農産物や水産物、店舗や旅行で便利に使用できる電子ポイントなど、ふるさと納税には、バラエティに富んだ返礼品が揃っています。
ふるさと納税の楽しみは、返礼品を選び、受け取ることだけではありません。
縁(ゆかり)のある地方自治体や、お世話になった思い入れのある自治体などへの寄附金の使い道を選ぶことで、自身の寄附金が町や村に与える影響を知ることも一つの醍醐味となるでしょう。
ふるさと納税バイブルでは、返礼品が目的の寄附だけではない選択肢を知ってもらうために、全国の自治体に寄附金の使い道を伺い、その想いを発信していきます。
今回ご紹介するのは、古代より「御食国(みけつくに)」として朝廷に食材を献上してきた歴史を持ち、50年以上続く独自の探究教育と、野生コウノトリ最後の繁殖地という豊かな自然環境を次世代へつなぐ取組を続ける、福井県小浜市です。
豊かな自然と歴史が調和する「食のまち」
福井県の南西部、嶺南地域の中心に位置する小浜市。「歴史と文化のまち」として知られるこの街は、豊かな自然環境がその土台を作り上げています。海と山が非常に近く、日本海の澄んだ海と緑深い山々に囲まれた自然の恵みが、独自の歴史と文化を育んできました。
小浜市には「御食国(みけつくに)」という称号があります。これは古代、朝廷に海産物や塩などの食材を献上した地域に与えられた称号で、全国でわずか三か所のみ指定されています。小浜市はその一つであり、京都との深いつながりを今に伝えています。
また、小浜で水揚げされた鯖を塩で締めて京都へ運んだ歴史的なルートは「鯖街道」として知られ、食の文化的背景においても全国的に有名です。こうした誇り高い食文化を継承するため、小浜市は「食のまちづくり条例」を制定しており、まち全体で食の魅力を発信し続けています。
海の豊かさも特筆すべき点です。小浜市の日本海は水がきれいなことで知られており、海底から湧き水が豊富に湧き出していることで、海の栄養が豊かになり、多種多様な魚が生息しています。新鮮な魚介類が揃うのも、こうした自然の恵みがあってこそです。
暮らしやすさの面でも魅力があります。京都・大阪などの京阪神エリアへのアクセスがよく、自然豊かな環境に住みながら都市部へも出やすいという、絶妙な立地条件を備えています。スーパーやドラッグストアなど生活に必要な施設が揃い、 待機児童もゼロで子育てしやすい環境が整っています。穏やかに人々が暮らす、のびのびとした地域です。

小浜市の寄付金の使い道の事業
全国の先を行く、「調べ学習」で終わらせない真の探究
小浜市が力を入れている取組の一つが、子どもたちの「探究学習」を支援する「未来へつなぐ小浜の教育推進事業」 です。
全国の高校で探究学習が必修化された2022年以降、各地でその定着に苦労する学校が増えています。「調べ学習で終わってしまう」「テーマが教員から与えられ、その先の対話や積み上げが生まれない」——そうした課題が全国的に指摘される中、小浜市では50年以上前から「3S学習」と呼ばれる独自の探究スタイルが根づいてきました。
探究とは「外から持ってきたもの」ではなく、まちの文化として積み重ねられてきたものである——それが小浜の探究を全国と根本的に異なるものにしています。
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探求学習 塩づくり
小浜市では小学校・中学校・高校を通じて、地域と連携した探究学習が実施されています。
子どもたちはチームに分かれ、自分たちがやりたいことや解決したい課題を自分たちで決め、地域の方々や先生と協力しながら活動を進めます。週に一度の授業として行われ、一年以上かけてプロジェクトを積み上げていくのが特徴です。
また中学校では、全国でも珍しい学年を越えた縦割りの班が編成され、異学年で共に探究する環境が整っています。
取組の内容は多岐にわたります。地域の店舗と協力して小浜市の特産品を使ったお菓子を開発したり、海洋プラスチックごみを破砕してキーホルダーを作りその売上を海洋ごみ問題の解決に役立てたり、大相撲の土俵に撒く塩を小学生が手作りしたりと、実社会と直結した活動が日常的に行われています。
まち全体が学びのフィールドであり、地域の産業・自然・文化のすべてが探究の素材になっています。
この取組の背景には、学力向上にとどまらない目標があります。失敗を経験しながらゴールに向かって考え抜く力を育てること、地域への深い愛着を培い、将来も小浜市と関わり続けてほしいという願いが込められています。
受け入れる地域の事業者にとっても、子どもたちの真剣な問いや行動が新鮮な刺激となり、まちと子どもが共に育ち合う関係が生まれています。
探究活動 小浜中学校
この探究教育を長年牽引してきたのが小坂康之教育長です。
鯖のへしこの研究者としても知られ"へしこ博士"とも呼ばれる同氏は、2026年4月放送開始のフジテレビ系月9ドラマ「サバ缶、宇宙へ行く」の主人公のモデルとなった人物でもあります。
小浜市の学生たちの探究活動が実際に鯖缶の商品化につながったという実話がドラマの原点であり、探究のまち小浜を象徴するエピソードとなっています。
詳しくは「NEST IN OBAMA(ネストインオバマ)」でもご覧いただけます。
寄付金は、こうした探究活動を支える活動支援金として活用されます。50年以上かけて育まれてきた「探究のまち小浜」の文化を次の世代へつなぐため、ぜひご支援をお願いしています。
コウノトリとともに生きる里づくり支援プロジェクト
小浜市には、コウノトリと深い縁があります。かつて日本の野生から姿を消したコウノトリですが、野生絶滅直前の昭和36年から41年にかけて国内最後の巣立ちとふ化が確認された場所が、小浜市国富地区です。
豊かな水田と地下水に恵まれたこの地の自然環境が、最後まで野生のコウノトリを支えていました。
その後、地域住民による保全活動やビオトープ整備などの長年の取組が実を結び、令和3年に57年ぶりとなるヒナの誕生と60年ぶりの巣立ちを見守ることができました。
それ以来、毎年同じペアが営巣を続け、5年連続で計17羽のヒナの巣立ちが確認されています。毎年1月頃に飛来し、現在(取材時点・春)はちょうど子育て中。親鳥が巣の上で懸命にヒナに餌を与える姿が見られます。
コウノトリ
コウノトリは湿地生態系の頂点に位置する生き物であり、コウノトリが生息できる環境は、生態系全体のバランスが保たれている証でもあります。
御食国として豊かな「食」を育んできた小浜市の自然環境を守ることと、コウノトリの保全は切り離せない取組です。
小浜市はこの思いを「コウノトリビジョン」として掲げ、「人もコウノトリも豊かに住み続けられるまち」を目指した取組を推進しています。
今年度の寄付金は、足環の装着や巣の見守り・保全活動、複数の巣塔を継続的に監視するための新たな監視システムの整備などに活用されます。
小浜市では、子どもたちの探究教育や、コウノトリとともに生きる豊かな自然環境の保全など、歴史と自然に育まれたこのまちならではの取組が、今日も静かに続けられています。こうした取組を力強く支えているのが、ふるさと納税の寄附金です。
返礼品をお楽しみいただいたそのあとに、ぜひ一度、小浜市の風景を現地で感じてみてください。あなたの寄附がどのようにまちの暮らしや自然に生かされているのか。その答えを、きっと目で見て、心で感じていただけるはずです。
返礼品の紹介
1. 鯖の缶詰
小浜市の名産品として全国的にも知られる鯖の缶詰。「鯖街道」の歴史をもつ小浜市の鯖は、品質の高さと味の良さに定評があります。他の自治体の鯖缶と比べても引けを取らない本格的な味わいは、一度食べればその違いがわかると言われています。
さらに、2026年放送開始の月9ドラマ「サバ缶、宇宙へ行く」の舞台が小浜市であることから、今まさに注目が集まっている一品です。ドラマの主人公のモデルである小浜市の教育長を中心に、学生たちの探究活動から生まれたというユニークなストーリーも、この缶詰の魅力をさらに深めています。
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2. 小鯛の笹漬け
小浜市ならではの伝統的な逸品が「小鯛の笹漬け」です。小さな鯛の骨を丁寧に取り除き、塩とお酢で締めた繊細な味わいが特徴で、上品な風味はお刺身に近い感覚で楽しめます。
賞味期限が短く、流通させるのが難しい商品ではありますが、一度食べた方のリピート率が非常に高く、小浜市を代表する味として根強い人気を誇っています。市内にも複数の製造事業者が存在し、それぞれが伝統の技を守りながら作り続けています。まだ知らない方にも、ぜひ一度味わっていただきたい、小浜市でしか手に入らない本物の味です。
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3. 若狭塗箸
小浜市は、全国の塗り箸生産量の約80%を占める「若狭塗箸」の産地です。伝統工芸として長い歴史を持つ若狭塗箸は、職人が一本一本丁寧に仕上げた美しい塗りが特徴で、日常使いはもちろん、贈り物としても喜ばれています。
市内には多くの箸業者が存在し、それぞれが独自のデザインや技法で個性豊かな商品を生み出しています。食のまちとして知られる小浜市において、食卓を彩る箸もまた、この地の誇りを象徴する返礼品の一つです。
自治体情報
福井県南西部、若狭湾の恵みを受けて育まれた小浜市は、海と山、そして古代から続く食文化の歴史が重なり合う風景が魅力のまちです。日本海の澄んだ海と緑深い山々が織りなす自然は、訪れる人の心を静かにほどきます。海底から豊富な湧き水が湧き出す若狭湾は栄養豊かで、多種多様な魚介類が水揚げされ、市民の暮らしに豊かな恵みをもたらしています。
市街地には商店街や住宅地が広がり、生活の利便性と自然の近さが心地よく同居しています。古代より朝廷に食材を献上してきた「御食国(みけつくに)」の歴史を持ち、鯖街道を通じて育まれた京都との深いつながりは、まちの風土や人々の気質にも静かに息づいています。若狭塗箸に受け継がれる職人の技、古社や寺院に今も息づく信仰の文化など、多彩な歴史と伝統がこのまちの日常に溶け込んでいます。
市内には文化財が豊富に残り、水辺には国の特別天然記念物であるコウノトリが再び舞い戻り、豊かな自然環境が今も大切に守られています。海と山、そして長い歴史と人々の営みが折り重なる小浜市は、どこか懐かしさを感じさせながらも、次の世代へとその魅力をつなぎ続けるまちです。若狭湾の光と風に抱かれたこの地は、今も静かにその豊かさを語り続けています。
小浜市のふるさと納税
福井県小浜市の基礎情報や返礼品をまとめてご覧いただくことができます。
