
投稿日:2026年2月25日
地域が誇る銘菓やブランド牛、旬の農産物や水産物、店舗や旅行で便利に使用できる電子ポイントなど、ふるさと納税には、バラエティに富んだ返礼品が揃っています。
ふるさと納税の楽しみは、返礼品を選び、受け取ることだけではありません。
縁(ゆかり)のある地方自治体や、お世話になった思い入れのある自治体などへの寄附金の使い道を選ぶことで、自身の寄附金が町や村に与える影響を知ることも一つの醍醐味となるでしょう。
ふるさと納税バイブルでは、返礼品が目的の寄附だけではない選択肢を知ってもらうために、全国の自治体に寄附金の使い道を伺い、その想いを発信していきます。
今回ご紹介するのは、歴史的建築物や公共施設跡地の再生を通じてまちの魅力向上を図り、あわせて子育て世代を支える教育環境の充実に力を注ぐ静岡県森町の取組です。
森の緑と歴史が息づく、安らぎと彩りのまち・森町
静岡県西部に位置する森町は、豊かな自然と歴史が息づく「遠州の小京都」として知られています。町の約7割を森林が占め、季節の移ろいとともに表情を変える山々や清らかな川が、日々の暮らしと風景に彩りを添えています。
かつて宿場町として栄えた町並みには、往時の街道の面影が今も残り、どこか懐かしさを感じさせる落ち着いた景観が広がります。近年では、“思わず立ち寄りたくなる町並み”を目指した取組も進められ、訪れる人々をやさしく迎え入れる空気が育まれています。
観光名所としては、由緒ある小國神社がその象徴的な存在です。緑深い境内は四季折々に異なる趣を見せ、森町の自然と歴史が美しく調和する場所として、多くの参拝者や観光客に親しまれています。

小國神社
森町はアクセス面でも利便性が高く、新東名高速道路・森掛川ICを利用すれば、県西部・中部エリアからスムーズに訪れることができます。町内にはドラッグストアやスーパーが揃い、日常の買い物に困ることはありません。さらに、ららぽーと磐田へも車で約30分と近く、都市的な利便性も備えているため、快適な暮らしが実現します。
食文化もまた、森町ならではの大きな魅力です。町の規模に対して和菓子店が多く、名物の栗蒸し羊羹は地元の誇りとして広く知られています。森町産のとうもろこしは甘みが際立ち、夏の味覚として多くの人に親しまれています。
さらに近年は、自転車を活用したまちづくりも進展しています。ヤマハ発動機株式会社との連携により、初心者でも楽しめるマウンテンバイクパークの整備が進み、「森町体験の里アクティ森」を拠点とした体験型観光が注目を集めています。自然の中でアクティビティを楽しむ新しいスタイルが、森町の観光資源をさらに広げています。
このように森町は、森林に抱かれた豊かな自然環境と歴史ある町並み、そして食や体験を通じて人々を惹きつける多彩な魅力を備えたまちです。
ふるさと納税で育む「森町の未来」―寄附金の使い道
森町は、地域の未来を守るため、歴史的建築物や公共施設跡地の再生を進め、文化体験や交流の場を整備することで、町の魅力を磨き上げています。また、子育て世代を支える「森っこ就学応援金」を通じて教育費の負担を軽減し、安心して子育てできる環境づくりにも力を入れています。
これらの取組には、ふるさと納税による寄附金が活用されており、具体的には以下のような事業に充てられています。
歴史と文化を未来へつなぐ「遠州の小京都リノベーション推進事業」
森町では現在、「遠州の小京都リノベーション推進事業」を進めています。この事業は、町が受け継いできた歴史的・文化的建築物や公共施設跡地といった地域資源を再生する取組です。これらを文化体験や交流の場として活用し、森町の魅力を未来へつなぐとともに、新たな価値の創出を目指しています。
事業は大きく二つの柱で構成されています。
一つは、観光振興や文化継承を通じて来訪者と住民の交流を促す「にぎわいの創出」。
二つ目は、子育て支援や健康増進、憩いの場づくりを通じて、住民が安心して暮らせる環境を整える「暮らしの質の向上」です。
これらを両輪として、森町は“遠州の小京都を舞台に、来訪者をもてなし、暮らしを楽しむまちづくり”の 実現を目指しています。
この事業には、ふるさと納税の寄附金が活用される予定で、次のような取組が計画されています。
●旧周智高等学校跡地の利活用
森町の歴史文化を発信する新たな拠点として、旧周智高等学校跡地を再生し、地域の暮らしを支える多世代交流拠点へと整備を進めています。
施設は、旧周智郡役所を憩いの場として利用することに加え、公園や防災機能も備えた複合施設として計画されています。歴史の継承にとどまらず、住民が健康的に過ごし、憩える場としての役割も担いながら、森町の歴史を未来へつなぎ、地域の暮らしを支える新たな拠点づくりを進めています。

●旧児童館・旧静岡銀行森町支店跡地の利活用
一方、旧児童館や旧静岡銀行森町支店跡地については、「体験の場」としての活用が予定されています。町が所有している遊休地を生かし、歴史・文化体験や観光・交流の拠点を整備することで、町民や来訪者が森町のお祭りや舞楽など、地域に根付いた伝統文化に触れ、交流を深める場となることを目指しています。
また、伝統文化の体験学習施設としての機能に加え、観光案内所やレンタサイクル拠点の整備も検討されています。観光振興と地域交流を支える重要な施設として位置づけられており、まち歩きや回遊性の向上にもつながることが期待されています。
森町の担当者は、「遠州の小京都リノベーション推進事業」とあわせて、自転車を活用したまちづくりも進めていきたいと語ります。
「山だけでなく、町並みの中でも自転車を活かしていきたいと考えています。今回の事業と自転車活用の取組がうまく融合すれば、町の魅力はさらに広がるはずです。
また、小國神社は県内外から多くの方が訪れる人気スポットですが、現在は神社だけで完結してしまい、町の周遊につながっていないことが課題です。この事業をきっかけに、町全体を巡っていただける流れをつくっていきたいと考えています」(森町自治体関係者)
このように森町は、ふるさと納税を通じて歴史と文化を未来へとつなぎ、住民と来訪者が共に歩み、まちの魅力を楽しめる「遠州の小京都」として、さらなる発展を目指しています。
学びのスタートを応援する制度 ― 森町「森っこ就学応援金」
森町は、子どもたちの健やかな成長と保護者の安心を支えるため、教育費の負担軽減に取り組み、子育て世代が安心して暮らせるまちづくりを進めています。その一環として、学齢期に焦点を当てた支援制度「森っこ就学応援金」を整えています。
この制度は、小学校・中学校・高等学校などへ新たに入学する児童・生徒の保護者を対象に給付されるものです。
小・中学校入学時には一人あたり3万円、高等学校等入学時には一人あたり5万円を交付し、就学準備にかかる経済的負担を少しでも軽減することを目的としています。
「森っこ就学応援金」は、単なる金銭的支援にとどまらず、「子育て世代をまち全体で応援する」という森町の姿勢を象徴する制度です。教育費の負担を軽減することで、保護者が安心して子育てに向き合える環境を整え、子どもたちが伸びやかに学び、成長できる基盤を築いています。
このように森町は、子育て世代の暮らしに寄り添いながら、教育と子育て支援の充実を図っています。
森町の地域づくりを支える、ふるさと納税の力
森町は、「遠州の小京都リノベーション推進事業」を通じて歴史的建築物や公共施設跡地を再生し、文化体験や交流の場を整備することで、町の魅力を守りながら新たな価値を生み出しています。また、子育て世代を支える「森っこ就学応援金」により、教育費の負担を軽減し、安心して子育てできる環境を整えています。こうした取組を力強く支えているのが、ふるさと納税の寄附金です。
寄附金は、単なる財源ではなく、旧周智高等学校跡地の再生や、旧児童館・旧静岡銀行森町支店跡地の利活用といったリノベーション事業の推進、さらに森っこ就学応援金の給付による子育て支援など、未来に直結する幅広い施策に活用されています。まさに、地域の温かなつながりを後押しし、森町の活力を生み出す大切な力となっています。
返礼品をお楽しみいただいたそのあとに、ぜひ一度、森町の魅力を現地で感じてみてください。
あなたの寄附がどのように町の暮らしに生かされているのか。その答えを、きっと目で見て、心で感じていただけるはずです。
ふるさと納税返礼品
森町では、「遠州の小京都リノベーション推進事業」などの取組と並行して、地域の魅力や技術を知っていただけるよう、個性豊かな返礼品をご用意しています。ここからは、その中でも特に人気の3品をご紹介します。
どれも森町ならではのこだわりが詰まった逸品ばかりです。
1. とうもろこし
まずご紹介するのは、森町の夏を象徴する味覚・とうもろこし。太陽の光をたっぷり浴びて育った一本は、かぶりついた瞬間にみずみずしさが弾け、粒ごとに自然の甘みが広がります。
最もおいしい状態でお届けするために、早朝に収穫した新鮮なとうもろこしをクール便でお届けしています。
茹でても焼いても、料理に加えても存在感は抜群。
ひと口で、森町の夏の風景がふっとよみがえるような、そんな特別な味わいをお楽しみいただけます。
2. 烏骨鶏の卵

続いてご紹介するのは、「烏骨鶏」という天然記念物の卵。
烏骨鶏は一週間に1、2個しか卵を産まないため、一般にはあまり流通していませんが、その卵はとても濃厚で、甘みがあり、まったく臭みがありません。
卵かけご飯にするのがおすすめ。いくつも食べたくなる美味しさです。
3. マウンテンバイク体験パス

最後にご紹介するのは、森町の自然を全身で味わえる「マウンテンバイク体験パス」です。
四季折々の表情を見せる雑木林の中で自然を満喫しながら、マウンテンバイクをお楽しみいただけます。
子どもから大人、初心者からベテランライダーまで満喫できる、10種類のこだわりコースを提供しています。
自然の中を駆け抜ける爽快感は格別です。森町ならではの自然と体験が融合した特別な返礼品を、ぜひお楽しみください。
自治体情報
静岡県周智郡に属する森町は、県西部の山間に位置し、三方を小高い山々に囲まれた自然豊かな町です。町の中央を流れる太田川は、古くから人々の暮らしを潤し、町並みに清らかな風情を添えてきました。
森町は、かつて火伏せの神として知られる秋葉山へ通じる「秋葉街道」の宿場町として栄え、街道沿いには格子戸の町家や土蔵が今も残り、往時の面影を伝えています。1923年、地理学者の志賀重昂がこの地を訪れ、「山紫水明の地」と称賛し「小京都」と呼んだことから、森町は「遠州の小京都」として広く知られるようになりました。
文化面では、森町は小國神社をはじめとする由緒ある社寺が点在し、伝統行事や祭礼が今も盛んに行われています。特に「森の祭り」として知られる遠州森町の秋祭りは、豪華な屋台と勇壮な囃子で町を彩り、多くの観光客を魅了しています。

遠州森町の秋祭り
また、森町は農業も盛んで、温暖な気候を活かした茶や野菜、果樹の栽培が行われており、郷土の味覚が訪れる人々に親しまれています。
このように、森町は自然と歴史文化が調和した町であり、「遠州の小京都」としての風情を今に伝えながら、観光・農業・地域文化の発展に取り組んでいます。
森町のふるさと納税
静岡県森町の基礎情報や返礼品をまとめてご覧いただくことができます。

