
投稿日:2026年2月12日
地域が誇る銘菓やブランド牛、旬の農産物や水産物、店舗や旅行で便利に使用できる電子ポイントなど、ふるさと納税には、バラエティに富んだ返礼品が揃っています。
ふるさと納税の楽しみは、返礼品を選び、受け取ることだけではありません。
縁(ゆかり)のある地方自治体や、お世話になった思い入れのある自治体などへの寄附金の使い道を選ぶことで、自身の寄附金が町や村に与える影響を知ることも一つの醍醐味となるでしょう。
ふるさと納税バイブルでは、返礼品が目的の寄附だけではない選択肢を知ってもらうために、全国の自治体に寄附金の使い道を伺い、その想いを発信していきます。
今回ご紹介するのは、医療人材の育成やデジタル施策、持続可能な水産業づくりなど、多方面で未来づくりを進める宮崎県都農町の取組です。
豊かな大地が育む味わいと暮らしのまち・都農町
宮崎県のほぼ中央、日向灘を望む丘陵地に広がる都農町は、穏やかな陽光と豊かな自然に包まれた心地よいまちです。
町を歩けば、畑や果樹園がゆるやかに続き、季節の移ろいを映す田園風景が広がります。山と海が寄り添うこの土地では、農業や畜産が暮らしと深く結びつき、地域の営みを長く支えてきました。
都農町の食の魅力は、温暖な気候と肥沃な大地に育まれた野菜や果物、そして旨み豊かな畜産物にあります。自治体関係者の方は、その魅力について次のように語ります。
「なかでも、地元産のぶどうだけを使って醸造される『都農ワイン』は、国内外のコンクールで高い評価を受けてきた、町を象徴する存在です。第3セクターとして始まった挑戦は来季で30周年を迎え、都農町の誇りとして多くの人に親しまれています」(都農町自治体関係者・以下同)
また、暮らしやすさも都農町の大きな魅力のひとつです。宮崎空港から車で約1時間とアクセスが良く、日常の買い物にも困らない環境が整っています。自然に囲まれながらも、便利さをしっかりと備えた暮らしが実現できます。
さらに、都農町は子育て支援に早くから力を注いできました。保育料の完全無料化、学校給食費の無償化に加え、医療費は高校生まで無料とし、子育て世帯が安心して暮らせる環境づくりを進めています。小さな町ならではの温かなつながりの中で、子どもたち一人ひとりを大切に育む風土が息づいています。
このように都農町では、自然の恵みと暮らしやすい環境、そして新たな挑戦を受け入れる柔軟な基盤が整っており、心豊かな生活と未来への可能性が静かに広がっています。
ふるさと納税で育む「都農町の未来」―寄附金の使い道
都農町は、医療人材の育成やデジタル施策の推進、持続可能な水産業づくりなど、さまざまな分野から新たな価値を生み出す取組が進められています。
こうした挑戦を支えているのが、ふるさと納税による寄附金です。寄附金は、都農町ならではの地域資源や強みを生かした施策に活用され、将来を見据えた持続可能な地域づくりを後押しする大きな力となっています。
具体的には、以下のような事業に充てられています。
医療と人を育てる「つの未来財団」と医学部寄附講座

都農町では、町制施行100周年という節目を迎える中で、人口減少や高齢化、そして地域を支える担い手不足といった課題が、あらためて浮き彫りになりました。こうした状況を踏まえ、町の未来を支える人材をいかに育てていくか、そのための仕組みづくりが急務となっています。
こうした課題解決に向け、都農町はふるさと納税を財源として「つの未来財団」を設立しました。多世代共生、地域・産業振興、教育・人材育成を柱に掲げ、町の持続可能な発展を支える取組を進めています。
また、2020年には宮崎大学医学部との連携による寄附講座を設置。国保病院に大学教授が常勤する体制を整えることで、地域に安定した医療を提供すると同時に、地方部に必要とされる総合診療医の育成フィールドとして機能することで、次世代の医療人材を育て、輩出する拠点としての役割も担うようになりました。
この寄附講座の中核を成すのが、LIC(長期滞在型地域医療実習)です。医学生が12週間にわたり都農町に滞在し、外来診療や入院対応、訪問診療を経験するほか、多職種連携を含む“地域丸ごと医療教育”を実践しています。医療現場にとどまらず、地域の暮らしそのものに触れながら学ぶこの実習は、全国的にも先進的な取組として注目を集めています。

こうした取組の成果について、自治体関係者の方は次のように語っています。
「LIC出身の医学生が、研修医として都農町に戻ってくる事例が生まれています。また、在宅での看取り件数が増加するなど、地域医療の質の向上にも確かな手応えを感じています。医療人材が地域に根づき、住民の暮らしを支える循環が、少しずつ形になりつつあります」
「若者が地域で育ち、羽ばたき、そして再び戻ってくる循環」を生み出すモデルづくりにつの未来財団と寄附講座は挑戦しています。ふるさと納税の寄附金は、都農町の医療と人材育成を支える確かな力となり、地域の未来を住民とともにつくる原動力となっています。
誰一人取り残さない「デジタル・フレンドリー」な町づくり
都農町では、コロナ禍によって顕在化した高齢者の孤立、事業者の売上減、そして子どもたちの教育格差といった課題に真正面から向き合ってきました。町民の暮らしを守るための新たな挑戦として進めているのが、「デジタル・フレンドリー」な町づくりです。
2020年には「デジタル・フレンドリー宣言」を発表し、町民誰もがデジタル技術に親しみ、安心して活用できる環境づくりを目指して取組を本格化させました。
まず、町内全域への光回線整備を推進。地域のどこに住んでいても希望すれば安定した通信環境を利用できる基盤を整えました。さらに、希望する全ての世帯を対象にタブレット端末を無償貸与し、家庭での学習や情報取得の機会を大きく広げました。
加えて、行政手続きや生活サービスを効率化するため、データ連携基盤を活用した仕組みづくりを推進しています。
これらの取組に合わせて、町民向けの講習会やヘルプデスクも設置し、デジタルに不慣れな方でも気軽に相談できる体制を整えました。ヘルプデスクは年間2,000名以上の利用があり、高齢者にとっての“デジタル駆け込み寺”としての役割も果たしつつあります。

また、電子地域通貨「つのコイン」の展開も進めています。町内商店での買い物に利用できるほか、健診の受診や、日々の健康行動に応じてポイントが付与される仕組みを導入することで、地域経済の活性化と住民の健康づくりを同時に後押ししています。

海の未来をつくる「サステナブル水産業プロジェクト」
都農町では、気候変動によって水産業を取り巻く環境が大きく変化するなか、海の未来を守るための取組として「サステナブル水産業プロジェクト」を推進しています。これまでの“獲る漁業”だけでなく“育てる水産業”として、地域の水産業を次世代につなぐための取組を本格化させています。
こうした状況を踏まえ、町では陸上養殖と水産加工センターを組み合わせた、新たな水産モデルの構築も進めています。2023年には、希少高級魚であるタマカイの試験養殖を開始し、世界で初めて「完全閉鎖循環式陸上養殖」に成功しました。
外海の環境に左右されることなく、安定した生産を可能にするこの技術は、気候変動時代における持続可能な水産業の新たな柱として、大きな期待を集めています。
さらに、水産加工センターでは、養殖魚にとどまらず、天然魚も含めた加工体制を強化。付加価値の高い商品づくりと販路拡大を図り、地域の水産物をより多くの人々へ届ける仕組みが整いつつあります。
また、このプロジェクトはクラウドファンディング型ふるさと納税とも連動しています。試験養殖で育てたタマカイを返礼品として提供したところ、多くの方から高い評価を受け、都農町の新たな挑戦に共感の声が寄せられました。
寄附金は、次の施設整備や設備更新に活用されており、都農町では養殖から加工、返礼品としての提供までを一体的に行うことで、地域産業の振興へとつなげています。
今後は、タマカイを都農町の新たなブランドとして確立するため、量産化に向けた取組をすすめ、水産業の持続的な発展に寄与することを目指していきます。

都農町の地域づくりを支える、ふるさと納税の力
都農町では、医療・教育の充実や地域産業の振興、子どもから高齢者までを支える福祉施策など、未来につながる多様な取組を進めています。こうした取組を力強く支えているのが、ふるさと納税の寄附金です。
返礼品をお楽しみいただいたそのあとに、ぜひ一度、都農町の魅力を現地で感じてみてください。
あなたの寄附がどのようにまちの暮らしに生かされているのか。その答えを、きっと目で見て、心で感じていただけるはずです。
ふるさと納税返礼品
都農町では、地域の未来につながる取組と並行して、地域の魅力や技術を知っていただけるよう、個性豊かな返礼品をご用意しています。ここからは、その中でも特に人気の3品をご紹介します。
どれも都農町ならではのこだわりが詰まった逸品ばかりです。
1. ぶどう・ワイン

まずご紹介するのは、都農町の風土が育んだ香り豊かなぶどうとワインです。
町に広がるぶどう畑は、日向灘の風と尾鈴山系の清らかな水に恵まれ、果実には旨みがぎゅっと凝縮されています。陽光を浴びて育ったぶどうは張りがあり、口に含むとみずみずしい果汁と甘み・酸味のバランスが広がります。
そのぶどうを丁寧に醸した都農ワインは、国内外で高く評価される町の誇り。グラスに注いだ瞬間の華やかな香り、口当たりのやわらかさ、余韻まで続く豊かな味わいが魅力です。赤・白・ロゼそれぞれに個性があり、食卓を彩る一本として親しまれています。
特別な日の乾杯にも、日常の少し贅沢なひとときにも寄り添う都農ワイン。ふるさと納税の返礼品や贈り物としても喜ばれる逸品です。
都農町の大地と人の手が生んだ香り高いぶどうとワインを、ぜひ心ゆくまでお楽しみください。
2. うなぎ

次にご紹介するのは、都農町が誇るふっくら肉厚のうなぎ蒲焼です。
豊かな水と温暖な気候の中で育ったうなぎは、柔らかく旨みが深いのが特長。炭火でじっくり焼き上げた身はふわりとほどけ、繊細な食感が広がります。
香ばしい身に絡むのは、甘みとコクが調和した特製タレ。ひと口で豊かな香りとうなぎ本来の旨みが広がり、思わず笑みがこぼれる味わいです。
炊きたてご飯にのせれば食卓が一気に華やぐひと皿に。ご家庭用にも贈り物にも喜ばれる、都農町自慢の逸品です。
3. ブランド和牛「宮崎牛」

最後にご紹介するのは、都農町の大地に育まれた上質な宮崎牛です。
きめ細かな霜降りと、とろけるような柔らかさは全国に名高いブランド牛ならではの味わい。
自然の恵みを受けて育った宮崎牛は、脂の甘みと赤身の旨みのバランスが絶妙。焼けば香ばしい香りが立ち、ひと口で濃厚なコクが広がります。驚くほどやわらかい肉質で、噛むほどに旨みがあふれ出す贅沢な味わいです。
ステーキはもちろん、すき焼きやしゃぶしゃぶでも上品な甘みと深い旨みが際立ち、食卓を華やかに彩ります。特別な日にも、日常のちょっとした贅沢にもふさわしい逸品です。
都農町が誇る宮崎牛の豊かな味わいを、ぜひ心ゆくまでお楽しみください。
自治体情報
宮崎県中東部、日向灘に面して広がる都農町は、尾鈴山系の豊かな山々と、海から吹き寄せる明るい風に包まれた、自然と農業が息づく穏やかな地域です。町の中央を流れる名貫川の清らかな水は、古くから人々の暮らしを潤し、果樹栽培や施設園芸、畜産といった基幹産業を支えてきました。
町内を歩けば、丘陵地に広がるぶどう畑や畑地が連なり、季節ごとに色合いを変える農地の風景が静かに広がります。特にぶどう栽培は町の象徴的な産業であり、全国的にも知られる「都農ワイン」は、この土地の気候と生産者の技が育んだ誇り高い特産品です。ワイナリーが建つ高台からは日向灘とぶどう畑が一望でき、訪れる人々を魅了する都農町の代表的な観光地となっています。
町の西側には尾鈴山系が連なり、深い森と清流が息づいています。日本の滝百選に選ばれた「矢研の滝」や、川のせせらぎに包まれる尾鈴キャンプ場など、自然の静けさに身を委ねられる場所が点在し、四季折々の表情を楽しむことができます。
また、町の中心に佇む「都農神社」は、日向神話にゆかりのある古社として知られ、木々に囲まれた参道や落ち着いた境内が、訪れる人に穏やかな時間をもたらします。地域の祭りや行事も受け継がれ、町の歴史と暮らしが今も息づいています。
農業を基盤としながらも、文化施設やスポーツ施設が整い、子育てや教育の環境も充実している都農町。自然の恵みと人々の営みが調和するこの町は、山と海、歴史と暮らしが穏やかに重なり合う地域として、その魅力を今に伝え続けています。
都農町のふるさと納税
宮崎県都農町の基礎情報や返礼品をまとめてご覧いただくことができます。
