
投稿日:2025年10月30日
地域が誇る銘菓やブランド牛、旬の農産物や水産物、店舗や旅行で便利に使用できる電子ポイントなど、ふるさと納税には、バラエティに富んだ返礼品が揃っています。
ふるさと納税の楽しみは、返礼品を選び、受け取ることだけではありません。
縁(ゆかり)のある地方自治体や、お世話になった思い入れのある自治体などへの寄附金の使い道を選ぶことで、自身の寄附金が町や村に与える影響を知ることも一つの醍醐味となるでしょう。
ふるさと納税バイブルでは、返礼品が目的の寄附だけではない選択肢を知ってもらうために、全国の自治体に寄附金の使い道を伺い、その想いを発信していきます。
今回ご紹介するのは、持続可能な農業の推進や次世代を担うアスリートの育成、切れ目のない子育て支援、安全・安心のまちづくりなどを推進している福岡県久留米市の取組です。
暮らしのバランスが整う、安心で快適なまち
久留米市は、福岡県南部に位置し、都市の利便性と豊かな自然を同時に感じられるまちです。市街地のすぐそばには耳納連山や筑後川が広がり、四季折々の自然を身近に楽しみながら、安全で快適な生活環境が整っています。
市内には日常の暮らしを支える施設が充実しており、スーパーや飲食店、文化施設などがバランスよく揃っています。県内で第三位の人口規模を誇りながら、地域には温かな人間関係が息づき、家族連れや子育て世代にとっても安心して暮らせる、心地よいコミュニティが形成されています。
また、交通アクセスにも恵まれており、九州新幹線を利用すれば博多までわずか14分。福岡市の中心部へも約30分で到着でき、通勤やお出かけにも非常に便利です。
さらに久留米は「グルメとものづくりのまち」としても知られています。地元で愛されるラーメンや焼き鳥、餃子などのB級グルメが豊富なほか、「あまおう」をはじめとした果物や野菜、お米の生産も盛んです。また、資生堂の工場やブリヂストンのゴルフクラブ、人気のシャワーヘッド製造など、全国に誇るものづくり産業も力強く営まれています。

さらに、医療の充実も大きな魅力です。市内には多数の病院や産婦人科が点在し、「医療のまち」としても知られています。子育て支援の制度も充実しており、児童センターや医療費補助などが利用できるため、若い世代にとっても安心して暮らせる環境が備わっています。
このように、都市の利便性と自然、そして地域の温もりがほどよく調和した久留米市は、住む人々の暮らしに寄り添い、日常に穏やかな豊かさをもたらしています。
ふるさと納税で育む「久留米市の未来」―寄附金の使い道
久留米市では、地域の未来を守るため、持続可能な農業の推進や次世代を担う人材の育成、そして安心・安全なまちづくりに力を注いでいます。
これらの取組には、ふるさと納税を通じた寄附金が活用されており、具体的には、以下のような事業に充てられています。
担い手を育て、地域を豊かにする久留米の農業戦略
久留米市は、福岡県内で最大の農業都市として知られています。豊かな土壌と温暖な気候を活かし、あまおう、レタス、小松菜、ほうれん草、米、ぶどう、柿など、四季折々に多彩な農産物が育まれています。
しかし近年は、農業従事者の高齢化や後継者不足が深刻化し、担い手の確保と所得向上が大きな課題となっています。そこで久留米市では、ふるさと納税の寄附金を活用し「農業経営多角化支援事業」を通じて新たな農業支援に力を注いでいます。
その事業の柱の一つが「6次産業化」です。6次産業化とは、生産(1次産業)に加工(2次産業)、さらに流通・販売(3次産業)を組み合わせることで、農業者自身が付加価値を生み出し、収益性を高める取組です。
「久留米市では、地元産の農産物を活用した加工品の開発や販路拡大を支援する補助金制度を設けています。さらに、毎月開催される『6次産業化相談会』では、農業者等が集まり、専門家のアドバイスを得ながら商品の開発や改良、新たな販路開拓について意見交換を行っています」(久留米市自治体関係者・以下同)
また、農業体験プログラム「くる農」や農家民泊「泊まらん農」といった取組も進められています。これらは、都会に住む人々や観光客が農業に触れ、農家の暮らしを体験できるプログラムです。地域の農業の魅力を広く伝えるとともに、農業への理解を深め、地域の活性化にもつながっています。
このような多角的な支援は、農業の持続可能なモデル構築を目指すと同時に、地域経済の活性化や若い世代、新規就農者にとって魅力ある農業環境づくりにつながっています。ふるさと納税を通じて寄せられる想いが、久留米の農業の未来を支える大きな力となっているのです。
スポーツの力で育む、久留米の次世代

久留米市は、次世代を担うアスリートの育成と、市民がスポーツに親しむ機会づくりに力を注いでいます。地域の未来を支える若いジュニアアスリートを発掘・育成するために、スポーツ奨励賞やジュニアスポーツ賞を設け、才能ある選手たちを支援しています。
さらに、「トップアスリート支援事業」では、国内外の大会で活躍する競技者に対して活動費の補助や広報支援を行い、選手たちがより高い舞台で力を発揮できるよう後押ししています。
また、パラスポーツや障害者スポーツの普及促進にも積極的に取り組み、誰もがスポーツを楽しめる環境づくりを推進しています。体験会の開催や用具の整備を通じて、多様なニーズに応える支援を行うことで、市民の理解と参加を促し、地域の絆を深めながら心身の健康づくりにもつなげています。
加えて、市内では数多くのスポーツ大会が開催され、地域社会の活性化に大きく貢献しています。伝統ある「紫灘旗全国高校遠的弓道大会」や、国際的に注目される「久留米市ユー・エス・イーカップ国際女子テニス大会」など、さまざまな大会で国内外から多くの選手と観客を迎え入れています。
2025年には新たに『WDSF世界ブレイキン選手権2025 久留米』が開催されます。2024年パリオリンピックで正式種目にもなり注目されているブレイキン。世界大会の開催は久留米市が日本で初めてです。
こうしたスポーツ振興の取組は、ふるさと納税を通じて寄せられる地域への応援が活力となり、市民が心身ともに豊かに暮らせるまちづくりに結びついています。

妊娠期から学齢期まで、まちぐるみの子育て支援
久留米市では、子どもたちの健やかな成長と保護者の安心を支えるため、妊娠期から乳幼児期、そして学齢期まで切れ目のない支援体制を整えています。産前・産後のサポートからICTを活用した教育環境の整備まで、まち全体で子育てと学びを支える仕組みが構築されています。
一例として、産後の不安や疲れに寄り添う「産後ケア事業」です。助産師や看護師による心身のケアが受けられるほか、赤ちゃんを一時的に預けて休息を取ることもできます。利用者からは「とても助かっている」という声が多く寄せられています。
あるお母さんは「授乳時間以外は預かりますよ」という助産師の言葉に救われ、安心して利用できたと話しています。赤ちゃんを預けて休めることや、助産師や看護師からのアドバイス、小さな悩みでも気軽に相談できることが評価され、産婦さんの心身の回復と育児への前向きな気持ちを支える場となっています。
また、「産前産後サポート事業」をはじめ、妊娠中から出産後まで切れ目のない支援を提供。保健師による家庭訪問や相談支援を通じて、母子保健サービスの紹介や育児のアドバイスを受けられるほか、必要に応じて家事・育児支援サービスも利用できます。地域全体で子育てを支える体制が、若い世代の安心感につながっています。
さらに、久留米市は、子どもたちへの教育にも力を入れています。
「久留米市では、ともに未来を創る「くるめっ子」を育成するため、ICTを活用した教育を進めています。児童生徒に整備した1人1台のコンピュータ端末の利点を最大限に活かし、未来を担う子どもたちが自己実現や社会貢献できる力を育む、質の高い教育を提供しています」
この取組にはふるさと納税の寄附金が活用されており、地域の支援が子どもたちの未来を支える力となっています。
こうした子育て支援と教育の充実は、久留米市が「暮らしやすいまち」として多くの人に選ばれる理由のひとつです。制度の整備だけでなく、そこに関わる人々の温もりが、子育て世代の心に寄り添い、日々の安心につながっています。
日常に根ざす、支え合いと絆の防災モデル
現代社会では地域コミュニティのつながりが希薄になりがちですが、久留米市では「安全・安心のまちづくり」を重要な課題と捉え、地域社会の再生と担い手の育成に取り組んでいます。自治会や町内会など地域活動への補助金交付を通じ、市民が主体的に参加できる環境を整え、地域の絆を強化しています。
例えば、市内で開催される花火大会など各種イベントにも、ふるさと納税の寄附金が活用されています。これらの催しは、地域住民同士の交流を促進し、地域コミュニティの活性化に貢献しています。お祭りやイベントは、単なる娯楽の場にとどまらず、人と人とがつながり、支え合う関係を育む貴重な機会として位置付けられています。
また、防災体制の強化や地域見守り活動にも注力し、特に高齢者や子どもたちが安心して暮らせる環境づくりを進めています。地域住民が互いに目を配る「見守りネットワーク」は、日常生活の安全を支える重要な基盤となっています。
このように、久留米市のまちづくりは、制度や仕組みだけでなく、市民一人ひとりの協力と地域の連携によって支えられています。ふるさと納税を通じて寄せられた寄附金は、こうした安全・安心なまちづくりに役立てられ、地域の持続可能な発展と住民の生活の質向上に貢献しています。
久留米市の地域づくりを支える、ふるさと納税の力
久留米市では、農業やスポーツを通じて次世代が希望あふれる未来を描けるよう支援するとともに、地域コミュニティの活性化を図りながら、地域文化をしっかりと次世代へ受け継ぐまちづくりが着実に進められています。
こうした温かなつながりこそが、地域の魅力と活力の源であり、これらの取組を力強く支えているのが「ふるさと納税」の寄附金です。
寄附金は、単なる財源ではなく、地域活性化事業や子育て支援など、久留米市の未来に直結するさまざまな施策に活用されています。
「寄附して終わり」ではなく、ぜひ一度、久留米市を訪れてみてください。あなたの寄附がどのようにまちの暮らしに生かされているのか。その答えを、きっと目で見て、心で感じていただけるのではないでしょうか。
ふるさと納税返礼品
ふるさと納税だからこそ出会える、久留米市の魅力的な「逸品」をご紹介します。
1.あまおう
「あまおう」は、「赤くて丸い、大きい、甘い」が揃ったいちごで、鮮やかな色とジューシーな味わいが自慢です。久留米市のふるさと納税の返礼品としても大人気で、全体の約40%を占めています。豊かな自然と確かな栽培技術で育まれたこのいちごは、贈り物や家族の特別なひとときにぴったり。久留米が育んだ濃厚な甘さをぜひ味わってみてください。
2.馬刺し
久留米市の馬刺しは、老舗業者が厳選して馬を一頭買いし、熟練の職人が解体からカットまで迅速かつ丁寧に仕上げられています。仕上げた馬刺しはすぐに冷凍保存され、その鮮度は格別。贈答用やご家庭での特別なひとときに、久留米の確かな技と味をご堪能ください。

3.アテックスのマッサージ機器
久留米市のふるさと納税返礼品に、2024年4月から新たに加わったアテックスのマッサージ機器。手用・足用・首用など多彩なラインナップを揃え、早くも人気の定番商品となっています。コンパクトで扱いやすいデザインに加え、高い機能性で毎日の疲れをしっかりとケア。自宅で手軽にリラックスできるため、多くの方から喜ばれています。

久留米市へのふるさと納税は、まちの未来を支える取り組みであると同時に、魅力ある返礼品を通じて久留米市の豊かな恵みを体感していただける機会にもなります。
自治体情報
福岡県南部、筑後地方の中心に位置する久留米市は、豊かな自然と歴史、そして産業が調和する都市です。2005年の市町村合併により、旧久留米市を中心に周辺地域を含む広域都市として新たな歩みを始めました。
市の北部には筑後川が流れ、南には耳納連山が連なり、平野と山地が織りなす地形の中に市街地が広がっています。温暖な気候と肥沃な土地に恵まれ、農業も盛んで、とくに果樹や花卉栽培が地域の特色となっています。
また、久留米市は「久留米絣」の産地としても知られ、伝統工芸の技が今も息づいています。ゴム産業をはじめとする製造業が発展し、「ものづくりのまち」としての顔も持っています。医療面では「医者のまち」と称されるほど医療機関が充実しており、九州全域から患者が訪れる高度医療の拠点でもあります。
さらに、久留米市の観光は、歴史・自然・文化・グルメが調和した魅力にあふれています。江戸時代の城下町としての面影を残す神社仏閣や、久留米絣に代表される伝統工芸が地域の文化を彩ります。耳納連山や筑後川などの自然環境は、四季折々の風景と癒しをもたらし、高良大社や百年公園などの名所が市民や観光客に親しまれています。
田主丸地区では果物狩りやワイナリー体験が楽しめ、地元農産物を使ったジェラート街道など、味覚を通じた観光も充実しています。温泉や美術館も点在し、心身ともに満たされる時間が過ごせます。久留米の観光は、地域の物語に触れながら、静かな豊かさを感じられる旅の舞台となっています。
久留米市のふるさと納税
福岡県久留米市の基礎情報や返礼品をまとめてご覧いただくことができます。


