1. ふるさと納税バイブルTOP
  2. 特集
  3. 寄付金の使いみち
  4. 城下町の町並みを継承し、子育てを支え、海を再生する。杵築市の持続可能なまちづくり

寄付金の使いみち

城下町の町並みを継承し、子育てを支え、海を再生する。杵築市の持続可能なまちづくり

地域が誇る銘菓やブランド牛、旬の農産物や水産物、店舗や旅行で便利に使用できる電子ポイントなど、ふるさと納税には、バラエティに富んだ返礼品が揃っています。

ふるさと納税の楽しみは、返礼品を選び、受け取ることだけではありません。

縁(ゆかり)のある地方自治体や、お世話になった思い入れのある自治体などへの寄附金の使いみちを選ぶことで、自身の寄附金が町や村に与える影響を知ることも一つの醍醐味となるでしょう。

ふるさと納税バイブルでは、返礼品が目的の寄附だけではない選択肢を知ってもらうために、全国の自治体に寄附金の使いみちを伺い、その想いを発信していきます。

今回ご紹介するのは、歴史ある城下町の景観の維持・保存、子育て世代にやさしい制度の整備、そして自然資源の再生プロジェクトなど、多方面にわたるまちづくりに力を注いでいる大分県杵築市の取組です。

城下町の伝統と地域資源が息づくまち

大分県北東部、国東半島の南端に位置する杵築市は、海と山に囲まれた自然豊かな城下町です。別府湾(大分県の中央部にある大きな湾)に面した穏やかな丘陵地に広がるこのまちは、江戸時代の町割りの趣を色濃く残しています。日本で唯一「谷を挟んで南北に武家屋敷が向かい合う」構造を持つ城下町として知られ、石畳の坂道や歴史的な景観は、時代劇やテレビドラマの撮影地としてもたびたび利用されています。悠久の歴史の息吹が、今もこの地に漂っています。

杵築市はまた、豊かな恵みにあふれた風光明媚な土地です。守江湾(別府湾の北東部、杵築市の地先に位置する、比較的奥まった小さな湾)の穏やかな海では新鮮な海産物が水揚げされ、山間部ではみかんやお茶、干ししいたけなどの特産品が育まれています。海と山がすぐそばにある暮らしは、四季の移ろいを身近に感じさせ、人々に安心感と豊かさをもたらしています。

暮らしやすさも杵築市の魅力のひとつです。大分空港から車で約20分、別府の温泉地へも約30分とアクセス良好でありながら、町の中心部には商業施設も整い、日常生活に困ることはありません。車での移動が中心ではあるものの、自然環境と都市機能が調和したこのまちは、穏やかで心地よい生活環境が広がっています。

さらに、杵築市は子育てや教育環境の充実にも力を注いでいます。医療費は18歳まで無料で、小・中学校入学時には5万円分の入学祝い金(商品券)が支給される制度も整備されています。

保育料の無償化や不妊治療への補助など、家族を支える多様な施策が展開されており、特別支援教育やインクルーシブ教育の推進にも積極的に取り組んでいます。子どもたちがのびのびと育ち、誰もが安心して暮らせるまちづくりが、着実に進められています。

このように杵築市は、歴史と自然、そして人々の営みが穏やかに融合するまちとして、多くの人々に親しまれています。

ふるさと納税で育む「杵築市の未来」―寄附金の使い道

杵築市では、歴史的景観を次世代へ継承する取組や、未来を担う世代が安心して子どもを産み育てられる環境の整備、地域の自然を再生するプロジェクトなど、地域の絆を大切にしたまちづくりに力を注いでいます。

これらの取組には、ふるさと納税を通じた寄附金が活用されており、具体的には、以下のような事業に充てられています。

市民とともに継承する、杵築市の歴史的景観

杵築市には、江戸時代の町割を今に残す美しい武家屋敷群が点在しています。北台南台伝統的建造物群保存地区(通称:北台南台伝建地区)では、白壁や瓦、石垣など、往時の面影を色濃く残す景観が今も息づいています。

「杵築城下町では、南北の台地に武家屋敷が並び、酢屋の坂と塩屋の坂に挟まれた谷間には商人町が形成されていました。これは杵築ならではの城下町構造であり、全国的にも珍しい城下町として知られています」(杵築市自治体関係者・以下同)

この北台南台伝建地区は、2017年11月に「その価値が高い」と認められ、国の重要伝統的建造物群保存地区(重伝建地区)に選定されました。歴史的な町並みは、NHK大河ドラマ『黒田官兵衛』やテレビ大分開局55周年記念時代劇『はぐれ鴉(がらす)』など、数々の映像作品の舞台にもなっています。静かな石畳の坂道に広がる武家屋敷の風情は、杵築市の大切な文化財であり、観光資源としても高く評価されています。

杵築市では、この歴史的景観を後世へと受け継ぐため、町並みの保存・維持に力を注いでいます。

「経年劣化による屋敷の修復など、歴史的景観の維持には多くの費用がかかります。そこで杵築市では、伝統的建造物群保存地区の保全・整備を支援する補助金制度を設けており、その財源としてふるさと納税の寄附金を活用しています。住民の負担を軽減しながら、貴重な町並みの保全に役立てています」

寄附金は、経年劣化した屋敷の修復をはじめ、石垣や土塀の補修、景観保全のための調査・整備などに活用されています。
このように、杵築市のふるさと納税の寄附金は、地域の歴史を未来へとつなぐ大切な力となっています。

地域に根ざした、安心の子育て支援体制

杵築市では、若い世代が安心して子育てできる環境づくりに力を注いでいます。ふるさと納税の寄附金は、子育て世帯の経済的・心理的な負担を軽減するため、さまざまな施策に活用されています。

一例として、小・中学校への入学を迎える児童には、ランドセルや制服の購入を支援する「入学祝い金」として、5万円分の商品券が支給されます。新たな門出を地域全体で応援する、温もりある制度です。

さらに、保育料の無償化に加え、不妊治療への補助制度も整備されており、子どもを望む家庭への支援も充実しています。

2025年からは、市内の小・中学校に通う児童・生徒の給食費が完全無償化されており、医療費助成とあわせて、日々の暮らしに寄り添う支援が広がっています。

これらの取組は、未来を担う子どもたちの健やかな成長を願うとともに、地域全体で子育てを支えるまちづくりの柱として、着実に進められています。

守江湾から始まる、持続可能なアサリ養殖の挑戦

杵築市の守江湾はかつて、アサリが豊富な干潟として知られ、潮干狩りを楽しむ人々で大いに賑わっていました。しかし、2012年の豪雨災害以降、アサリ資源は激減し、地域の風景や暮らしは大きく様変わりしました。

この状況を打開するため、杵築市では2017年から市民と漁業者が協力し、アサリの養殖と資源の回復に着手しました。被覆網や養殖資材の整備にふるさと納税の寄附金が活用されており、守江湾の再生に向けた取組は着実に成果を上げています。

最も少なかった時期には、アサリの年間生産量は1トンまで落ち込みましたが、現在は約23トンまで回復しています。今後は37.5トンまで増やし、2026年には出荷可能な体制を整えることを目指しています。

杵築市では、単なる復旧にとどまらず、「持続可能なアサリ養殖事業」として、地域の自然と共生しながら未来へとつなぐ新しい漁業のかたちを追求しています。この挑戦は、かつての守江湾を知る人々の記憶と誇りを取り戻す、大切な一歩となっています。

杵築市の地域づくりを支える、ふるさと納税の力

杵築市では、歴史ある城下町の景観を継承する取組や、子どもたちが健やかに成長できる環境を整える子育て支援、地域の自然を再生するプロジェクトなど、地域資源を次世代へと受け継ぐまちづくりが着実に進められています。

こうした温かなつながりこそが、地域の魅力と活力の源であり、これらの取組を力強く支えているのが「ふるさと納税」の寄附金です。
寄附金は、単なる財源ではありません。地域資源の継承や子育て支援など、杵築市の未来に直結するさまざまな施策に活用されています。

「寄附して終わり」ではなく、ぜひ一度、杵築市を訪れてみてください。あなたの寄附がどのようにまちの暮らしに生かされているのか。その答えを、きっと目で見て、心で感じていただけるのではないでしょうか。

ふるさと納税返礼品

ふるさと納税だからこそ出会える、杵築市の魅力的な「逸品」をご紹介します。

1.りゅうきゅう

杵築市の海と山が育んだ郷土料理「りゅうきゅう」は、新鮮な魚を特製のたれにじっくり漬け込んだ逸品です。関あじや関さば、ぶり、真鯛などの地元ならではの魚の旨みがギュッと詰まっていて、ご飯にもお酒にもぴったり。とろける食感と香ばしいごまの風味がクセになる美味しさです。

  

2.つぶらなシリーズ

「つぶらなシリーズ」は、自然の恵みをぎゅっと閉じ込めた人気のドリンクセットです。かぼす・みかん・りんご・ぶどうの4種が揃い、それぞれ果汁たっぷりの爽やかな味わいと果肉のつぶつぶ食感が楽しめます。飲みごたえがあり、子どもから大人まで幅広い世代に親しまれています。杵築市の工場から、心を込めてお届けしています。

3.おおいた和牛のお肉

杵築市の自然に育まれた「匠牧場」のお肉は、赤身の旨みと甘みの脂が絶妙にとろけ合う逸品。2018年誕生の「おおいた和牛」は、肉質等級4以上の豊後牛に与えられる特別な称号です。こだわりの環境で育てた匠たちが心を込めてお届けします。焼肉やすき焼きで味わう贅沢な一切れが、日常に上質な時間を添えてくれます。

4.みかん

杵築市は温暖な気候と海風に恵まれたみかんの産地。酸味控えめで甘みの強い「杵築みかん」は、ジューシーな果肉が特徴です。ハウスみかん、デコポン、美娘など多彩な品種があり、高い栽培技術と品質管理で濃厚な味わいを生み出しています。ぜひ一度ご賞味ください。

杵築市へのふるさと納税は、まちの未来を支える取組であると同時に、魅力ある返礼品を通じて杵築市の豊かな恵みを体感していただける機会にもなります。

自治体情報

大分県の北東部、国東半島の南の端にある杵築市は、瀬戸内海の西の端に面した、穏やかな丘が広がるまちです。北西側には両子山や雲ヶ岳などの山が並び、南東側には守江湾や伊予灘の海が広がっています。市内には八坂川や高山川が流れていて、水や緑が豊かで自然に恵まれています。温暖な瀬戸内式の気候のもとで、この地域は自然の美しさと歴史的な風景がよく調和していることで知られています。

杵築市は、2005年10月に旧杵築市・山香町・大田村が合併して誕生しました。市域の面積は約280平方キロメートル、人口は約2万5千人。城下町としての面影を色濃く残すこのまちは、江戸時代の町割りや坂道の風情が今も息づいており、武家屋敷と商人の町が高低差のある地形に沿って配置されています。

また、杵築市では、豊かな自然と歴史資源を活かした農業と観光が地域産業の柱となっています。みかんや干ししいたけ、米などの農産物は地域の特産品として親しまれ、また、伝統的な町並みを活かした観光振興にも力を入れています。特に「きものが似合う町」として、和服での散策を推奨する取組が行われており、歴史と文化を体感できるまちづくりが進められています。

杵築市のふるさと納税

大分県杵築市の基礎情報や返礼品をまとめてご覧いただくことができます。

 

寄付上限額シミュレーター

シミュレーターで寄付上限額をチェックしましょう。
ふるさと納税バイブルでは働き方に応じたシミュレーターを用意しています。

同じカテゴリの記事

特集

タグ一覧

  1. ふるさと納税バイブルTOP
  2. 特集
  3. 寄付金の使いみち
  4. 城下町の町並みを継承し、子育てを支え、海を再生する。杵築市の持続可能なまちづくり

閉じる

公式Twitter 返礼品おためしキャンペーン