
投稿日:2025年7月1日
地域が誇る銘菓やブランド牛、旬の農産物や水産物、店舗や旅行で便利に使用できる電子ポイントなど、ふるさと納税には、バラエティに富んだ返礼品が揃っています。
ふるさと納税の楽しみは、返礼品を選び、受け取ることだけではありません。
縁(ゆかり)のある地方自治体や、お世話になった思い入れのある自治体などへの寄附金の使いみちを選ぶことで、自身の寄附金が町や村に与える影響を知ることも一つの醍醐味となるでしょう。
ふるさと納税バイブルでは、返礼品が目的の寄附だけではない選択肢を知ってもらうために、全国の自治体に寄附金の使いみちを伺い、その想いを発信していきます。
今回取り上げるのは、地域の歴史や文化を後世へ継承するため積極的な活動を行っている大分県宇佐市の取り組みです。
自然と歴史が調和した門前町
大分県宇佐市は、豊かな自然に恵まれたまちです。海浜地域、平野部、中山間地域、そして森林地帯と、非常に多様な地形を有しています。
中でも、肥沃な土壌と温暖な気候に恵まれた宇佐平野は、大分県内最大の穀倉地帯として知られています。特に麦の生産が盛んで、宇佐市の麦焼酎の出荷量は、日本一を誇っています。
また、宇佐市は西日本有数のぶどう産地として知られており、シャインマスカットをはじめ、巨峰、ピオーネ、デラウェアなど、多彩な品種が栽培されています。特に標高120~330mの丘陵地帯に位置し、寒暖差が大きい安心院(あじむ)町では、高品質なぶどうが生産されています。
さらに宇佐市は、大分県屈指の観光都市としても知られています。歴史的な名所が点在する中でも、とりわけ有名なのが「宇佐神宮」です。全国に約4万社ある八幡社の総神宮であり、石清水八幡宮(京都府)、筥崎宮(福岡県)と並んで「日本三大八幡宮」の一つに数えられています。
宇佐神宮の本殿は、「八幡造(はちまんづくり)」と呼ばれる独特の建築様式で造られており、国宝に指定されています。広大な境内には、歴史的価値の高い建造物が数多く点在しています。
また宇佐神宮は、日本古来の神道と外来の仏教を融合した「神仏習合」の発祥の地であり、さらに「神輿発祥の地」でもあります。現在でも「御神幸祭」や「流鏑馬神事」などの伝統行事が毎年盛大に行われ、地域の文化として受け継がれています。
地域と深く結びつき、宇佐市の象徴でもある宇佐神宮は、2025年に創建1300年という節目の年を迎えました。宇佐市ではさまざまな奉祝行事が予定されており、市民が一体となってまちを盛り上げています。
相撲の歴史と文化が息づく町
宇佐市は、昭和の大横綱・双葉山定次の生誕地として知られており、町全体に相撲の歴史と文化が息づく町です。双葉山は前人未到の69連勝という大記録を打ち立てた、昭和を代表する伝説的な力士です。
また、かつて相撲は神事として行われていた背景から、宇佐神宮とのつながりも深く、この地域では古くから相撲が神聖な文化として親しまれてきました。そのため、地域の人々は相撲文化に強い愛着を持ち、今日まで大切に育んできました。
宇佐市では、こうした伝統を次世代へ継承し、双葉山生誕の地としての地域資源を活かすため、積極的に相撲振興に取り組んでいます。これらの取り組みには、ふるさと納税による寄附金も活用されており、相撲大会の開催や相撲場の改修などに役立てられています。
「宇佐市では『全国高校相撲宇佐大会』や『全国大学選抜相撲宇佐大会』など、多くの大会が開催されています。特に、毎年5月3日に開催される大学選抜相撲大会では、全国から選抜された12大学の力士たちが集い、優勝を懸けて熱戦を繰り広げます。迫力ある取組が見られる注目の大会です(宇佐市自治体関係者・以下同)」
また、宇佐市は2025年8月4日に大阪・関西万博で開催されるイベント「SUMO EXPO 2025」の参加を予定しています。『相撲の聖地・宇佐』の魅力を全世界に発信し、相撲にまつわる歴史や文化、そして伝統を次世代へと繋げる取り組みを行っています。
戦争の記憶を後世へ伝え、平和を願う
宇佐市は、第二次世界大戦中に旧日本海軍の主要な航空隊のひとつ「宇佐海軍航空隊」が置かれていた地域です。現在も、掩体壕(えんたいごう)や滑走路跡、爆弾池など、当時の戦争の記憶を今に伝える遺構が数多く残されています。
宇佐市では、これらの貴重な戦争遺構を未来へと受け継ぎ、戦争の記憶と平和の尊さを後世に伝えていくため、「宇佐海軍航空隊史跡保存事業」に力を入れています。
「戦争遺構は、戦争の記憶を語り継ぐ貴重な資料として、保存・整備が進められています。また、2013年に開館した宇佐市平和資料館では、宇佐海軍航空隊に関する資料や映像を展示し、戦争の歴史を学ぶ貴重な場として活用されています」
宇佐市では、地元の小中学生を対象にした平和学習や、短期留学プログラムの一環として戦争遺跡の見学を行うなど、積極的な平和教育が展開されています。実際に史跡に触れることで、生徒たちは戦争の歴史を学び、平和への感謝や地域の歴史の理解を深めています。
さらに宇佐市では、平和教育のさらなる充実を目指し、資料館と戦争遺構で構成される「宇佐市平和ミュージアム(仮称)」の建設が計画されています。この施設は、単に遺構を保存するだけでなく、それらを活かしたフィールドミュージアム(野外博物館)としての機能を持たせることを目的としています。
このように、宇佐市は戦争の記憶を風化させず、平和の大切さを次世代に伝えるため、平和推進事業を積極的に展開しています。
「JR宇佐駅リニューアル事業」で町に賑わいを!
宇佐市では現在、「JR宇佐駅のリニューアル事業」を進めており、その一部にふるさと納税の寄附金が活用されています。
この事業は、2025年に迎える国宝・宇佐神宮の御鎮座1300年を契機に発足したもので、宇佐駅を観光拠点としてさらに魅力ある空間へと生まれ変わらせ、地域全体の活性化を図ることを目的としています。
観光客にとっても、地元の人々にとっても、快適で質の高い駅空間を実現することで、県内外からの誘客や交流人口の増加を目指しています。
「第1段階としては、2025年秋までに駅舎の待合室やトイレの改修を行う予定です。宇佐駅がより使いやすく、心地よい駅となることで、観光に訪れた皆さまにも宇佐での旅をより快適に楽しんでいただければと思っています」
今後の進化が期待されるJR宇佐駅。歴史と文化に触れる玄関口としての新たな姿に注目が集まっています。
このように、宇佐市のふるさと納税は、地域の歴史や文化、そして平和の記憶を守り、未来へとつなぐ大切な役割を果たしています。
1300年の歴史を誇る宇佐神宮、相撲の聖地としての誇り、そして戦争の記憶を後世に伝える平和への取り組み——。それぞれの歩みを支えるのが、皆さまの温かなご寄附です。
ふるさと納税を通じて、宇佐市の挑戦と未来づくりを一緒に応援してみませんか?あなたの想いが、地域を動かし、次の世代へとつながる力になります。
ふるさと納税返礼品
宇佐市のふるさと納税の返礼品で特に人気の品は、シャインマスカットと麦焼酎「いいちこ」です。
寒暖差が激しい丘陵地帯で生産されたシャインマスカットは、実が大きく、ほどよい酸味と甘みのバランスが絶妙です。果皮が薄く、パリッとした心地よい歯触りを楽しめ、口に含むとみずみずしい果汁が広がります。
「いいちこ」は、宇佐市に本社を構える三和酒類株式会社が製造を手がける本格麦焼酎です。
宇佐市の自然豊かな水と厳選された大麦でつくられる上質な焼酎は、その品質と味わいから「下町のナポレオン」とも称されています。いいちこは1979年の発売以来、全国のファンに愛されているロングセラーブランドです。
軽快でまろやかな味わいは、ロック・水割り・お湯割り・ソーダ割りと幅広く楽しむことができ、焼酎初心者にも人気の逸品です。
自治体情報
宇佐市は大分県の北部に位置し、国東半島の付け根にある市です。2005年3月に旧宇佐市、院内町、安心院町の合併により誕生し、2025年に合併20周年を迎えました。
JR宇佐駅から博多へは特急を利用して約1時間30分、大分駅へは約40分でアクセスできます。
市内には岳切渓谷や東椎屋の滝など、自然を満喫できるスポットが多く、ゆったりとした生活を送れる環境です。
また宇佐市は「災害の少ない町」としても知られており、その住みやすさから移住先としても人気の地域です。
宇佐市のふるさと納税
大分県宇佐市の基礎情報や返礼品をまとめてご覧いただくことができます。
