
投稿日:2025年5月26日
地域が誇る銘菓やブランド牛、旬の農産物や水産物、店舗や旅行で便利に使用できる電子ポイントなど、ふるさと納税には、バラエティに富んだ返礼品が揃っています。
ふるさと納税の楽しみは、返礼品を選び、受け取ることだけではありません。
縁(ゆかり)のある地方自治体や、お世話になった思い入れのある自治体などへの寄附金の使いみちを選ぶことで、自身の寄附金が町や村に与える影響を知ることも一つの醍醐味となるでしょう。
ふるさと納税バイブルでは、返礼品が目的の寄附だけではない選択肢を知ってもらうために、全国の自治体に寄附金の使いみちを伺い、その想いを発信していきます。
今回取り上げるのは、地域の子どもたちの食と農業を支える取り組みを行っている岡山県瀬戸内市の取り組みです。
温暖な気候と豊かな自然に恵まれたまち
瀬戸内市は岡山県の南東部に位置し、温暖な気候と自然に恵まれた地域です。
市の中央部に広がる千町平野、西部には吉井川が流れ、瀬戸内海に面した緑豊かな丘陵地や、長島、前島などの美しい島々があります。
瀬戸内市では恵まれた自然と温暖な気候を生かし、農業や漁業がさかんに行われています。
米や麦などの穀物をはじめ、白菜、キャベツ、冬瓜などの野菜やオリーブ、シャインマスカット、ピオーネなどの果物が特産品です。
また、海産物では牡蠣が豊富に収獲され、特に虫明湾で育った牡蠣は、その大きさと旨味が凝縮されていることで高い人気を誇ります。
瀬戸内市は、この豊かな食文化を活かし、食育を通じて地域の農業と未来を担う子どもたちの支援を行っています。
子どもたちの健やかな食を育み、農業を活性化
瀬戸内市では、地域の農業を守り、子どもたちの未来を支えるために、食育や農業の活性化を推進しています。
近年、子どもの孤食化や保護者の給食費の負担の増加が課題となる中、地域での食を支援する取り組みが始まりました。その一環として、2022年に「食のしあわせプロジェクト」をスタートし、この事業にはふるさと納税の寄附金が活用されています。
「食のしあわせプロジェクト」では、以下の4つの柱に基づいて活動しています。
1. 給食の地産地消の推進 地元の食材を積極的に使用することで、子どもたちに地元の豊かな農産物を知ってもらい、健やかな食生活を支えています。
2. 環境負荷低減の農業推進 持続可能な農業の実証・普及を通じて、未来の地球環境を守る活動を推進しています。
3. 体験型食育活動の推進 子どもたちに実際に農業体験をしてもらうなど、学びを通じて食の大切さを伝える活動を行っています。
4. こども食堂の支援 食事を通じて、すべての子どもが健やかな成長を支援するため、地域のこども食堂への支援活動を行っています。
地場産の食材をふんだんに取り入れた給食の提供
瀬戸内市では、子どもたちの給食に地場産の食材を積極的に取り入れることで、食育の推進と地域農業の活性化を図っています。
市の保育園や子ども園、幼稚園、小中学校の約3,900人を対象に、地産地消100%の給食の提供を目指し、地元の農産物を市が買い上げる取り組みを進めています。「自分が作った野菜を、子どもたちにたくさん食べてもらいたい」という農業者の熱い想いが込められた地元産の食材が、子どもたちの給食に届けられています。地域農家の協力により、新鮮で栄養価の高い食材が使用され、子どもたちに健康的な食生活を提供しています。
また食育の一環として、栄養教諭や生産者による授業や、地域の高校生が制作した食育紙芝居の上演など、食に対する理解を深める活動が行われています。
「この取り組みは、子どもたちの食への関心や健康意識を高め、自然や環境への興味を育むことを目的としています。また、地域の生産者や農産物を知ることで、地域への愛着を深め、次世代の地域社会の形成に貢献することを目指しています」(瀬戸内市自治体担当者・以下同)
環境負荷が少なく、持続可能な農業の推進
瀬戸内市では環境負荷を低減した農業を推進しており、化学肥料や農薬を5割以下に抑えた野菜も給食に取り入れています。
また、環境負荷を低減するための実証試験も行い、持続可能な農業を普及しています。
「現在、給食へ野菜を納品していない農家の方々にも、子どもたちに自分の野菜を食べてもらう機会を提供したいと考えています。環境負荷を抑えた農業を通じて、地域の食を守り、持続可能な基盤を築いていきたいですね」
体験型の食育活動で食への興味を促進
瀬戸内市では、子どもたちの食育に体験型の活動を取り入れ、食への興味を促進しています。生産者が園や学校へ訪問し、自分が育てた野菜の紹介を行い、一緒に給食を食べることで子どもたちとの交流を深めています。
この取り組みにより、子どもたちは野菜の生産者を思い浮かべ、農業や食への興味を高めるることができています。
さらに、農作物を育てる体験授業や収獲体験を通じて、子どもたちから「これまで苦手だったけど、野菜を食べようと思う」という声も数多く寄せられています。
瀬戸内市では親子参加の農業体験のバスツアーも開催しており、子どもと一緒に保護者も食に対する学びを深める機会を提供しています。
こども食堂の運営を助成金でサポート
瀬戸内市内には6ヶ所のこども食堂があり、それぞれボランティアの協力によって月に1回程度開催されています。瀬戸内市はこのこども食堂の運営に助成金を支給し、支援を行っています。
食堂ではフードドライブ食品などを活用し、地域の子どもたちに温かい食事を提供することで、子どもの食と居場所づくり支援にも寄与しています。また、新たな担い手を育成するための研修会も開催しています。
「新規開設される食堂には10万円の助成金を支給し、既存の活動団体には1回の開催につき8,000円を支給しています。国や県の補助金に比べて、食のしあわせプロジェクトの補助金はハードルが低く設定されており、子ども食堂の運営を希望する人々を後押しできるようにしています」
瀬戸内市が実施する「食のしあわせプロジェクト」は、子どもたちや保護者に貴重な学びを提供するとともに、農業の活性化や地域経済の循環にも寄与しています。
ふるさと納税を活用して、瀬戸内市の未来を担う子どもたちと農業を支える取り組みを応援してみてはいかがでしょうか。
自治体情報
岡山県の南東部に位置するまち、瀬戸内市は山や海などの豊かな自然の一方で、県都岡山市のベッドタウンとして都市開発が進んでいます。都会と田舎がほどよいバランスを保つ瀬戸内市は、子育て世代やシニアなど幅広い年代から人気の移住先となっています。
四季折々の美しい自然は観光地としても人気が高く、特に牛窓地区は「日本のエーゲ海」と称され、 穏やかな瀬戸内海と多数の島々が織りなす景色が観光地として多くの人々を魅了しています。
ふるさと納税で特に人気の品はオリーブオイル。瀬戸内市はオリーブの産地として知られており、「市の木」にもオリーブが選定されています。瀬戸内の温暖な気候を活かしたオリーブ栽培は、エキストラバージンオイルなどの高品質な商品を生み出しています。
瀬戸内市のふるさと納税
岡山県瀬戸内市の基礎情報や返礼品をまとめてご覧いただくことができます。
