投稿日:2025年1月8日
地域が誇る銘菓やブランド牛、旬の農産物や水産物、店舗や旅行で便利に使用できる優待券など、ふるさと納税には、バラエティに富んだ返礼品が揃っています。
ふるさと納税の楽しみは、返礼品を選び、受け取ることだけではありません。
縁(ゆかり)のある地方自治体や、お世話になった思い入れのある自治体などへの寄附金の使いみちを選ぶことで、自身の寄附金が町や村に与える影響を知ることも一つの醍醐味となるでしょう。
ふるさと納税バイブルでは、返礼品が目的の寄附だけではない選択肢を知ってもらうために、全国の自治体に寄附金の使いみちを伺い、その想いを発信していきます。
今回取り上げるのは、熊本地震を乗り越え、子育て支援、移住支援、観光強化など未来への投資を強化している宇土市の取り組みです。
熊本地震を乗り越え、守りから攻めの体制へ
熊本県宇土市は、2016年の熊本地震で大きな被害を受けた地域です。
崩壊した市庁舎は、全国の自治体や個人からの寄付に支えられ、復旧が進められてきました。
2023年に待望の新庁舎が完成。
「ようやく復旧がひと区切りつきました。今後は守りから攻めの視点に切り替えて、ふるさと納税を活用していく予定です。特に子育て支援を含め、未来への投資を増やしていきたいですね」
(宇土市自治体担当者・以下同)
「九州の〝どまんなか〟宇土市」の新プロモーション
九州の〝どまんなか〟にある宇土市は、2024年から「ちょう“ど”いい」「子“ど”も」など、「ど」をテーマにしたプロモーションを展開しています。この「ど」には、以下のような意味が込められています。
●「ちょうどいい」のど
自然が豊かな一方、大型商業施設などもあり、生活のバランスが「ちょうどいい」まちです。
●「制度(せいど)」のど
定住・移住を支援する制度が充実しており、新たな暮らしを始めやすい環境です。
●「子ども」のど
子どもが伸び伸びと育つ環境づくりを推進し、子育て世代に安心を届けています。
●「感動(かんどう)」のど
海や山の自然があふれ、訪れる人にも住む人にも感動をもたらす魅力的なまちです。
多目的交流施設を設置
未来への投資として、子育て支援や地域の住環境整備にも力を入れている宇土市。
その一環として、老朽化した図書館の再整備を兼ねた多目的交流施設への改修を進めています。環境に配慮し、建物は解体せず再利用する形で改修を実施。
2027年のオープンを予定しています。
「新しい施設は、子どもから高齢者まで、幅広い世代の方にご利用いただけるように、図書館や学習スペース、子育て世代に向けた交流スペースを設置予定です。近くに体育館やスポーツセンターがあるので、休憩場所としての活用も想定しています」
子育て世代を手厚いサポートで応援
学童保育の新施設を建設
宇土市の花園地区では、人口増加に伴い学童施設の需要が高まっているため、2023年に定員を増やした施設を創設し、待機児童対策を行いました。
また、2024年には宇土東小学校内に定員を増やした施設を創設中です。
医療費負担の拡充で安心の暮らしをサポート
宇土市では2023年1月より、中学3年生までの医療費を公的負担の対象としていましたが、さらに拡充し、2024年1月から18歳到達後の年度末までの医療費も支援対象に加えました。
ハード面の施設整備に加え、ソフト面でも住みやすさを実現する取り組みを強化しています。
定住・移住を促進する多岐にわたる制度を策定
宇土市の人口は2024年3月時点で36,270人。この人口を維持するため、定住・移住を促進する多岐にわたる支援制度を策定し、強化しています。
結婚支援、住宅支援、浄化槽の設置補助、創業支援、農林商工制度など、多様なニーズに応える制度を整備。特に人口減少が顕著な西部エリアでは、手厚い支援を展開しています。
「宇土市は自然豊かな環境でありながら、買い物など生活に不便を感じることは少ないと思います。また、人が少ないからこそ、人と深く繋がれる地域でもあります」
宇土市はこうした支援を通じて、暮らしやすさをさらに高め、地域の活性化を目指しています。
観光を強化し、地域活性化をはかる
宇土市では観光にも力を入れており、美しい景観を誇る御輿来海岸(おこしきかいがん)の整備を進めています。
「ONE PIECE 熊本復興プロジェクト」の一環として、海岸にはキャラクターのジンベエの銅像が海岸に設置されました。この銅像は、満潮時にまるで海の中に像が建っているように見え、話題を呼び、観光スポットとして注目を集めています。
また、干潮時に現れる三日月形の砂紋が美しい御輿来 (おこしき)海岸は、「日本の渚100選」「日本の夕日百選」に認定されており、その景観は訪れる人々を魅了しています。
こうした観光の強化により、関係人口の増加や地域の活性化がさらに進むことが期待されています。
宇土市は、2016年の熊本地震を乗り越え、ふるさと納税を活用して未来への投資と地域の活性化に取り組んでいます。
子育て支援、観光の強化、住みやすさの向上、そして持続可能な地域社会の実現を目指し、さまざまな施策を進めています。宇土市の取り組みを応援したい、共に未来を築きたいと思われる方は、ぜひふるさと納税でのご支援をお願いいたします。
自治体情報
九州の〝どまんなか〟にあり、熊本県の中央に位置するまち。宇土半島の北半分を占め、西に有明海を臨みます。
平野、山、海と自然豊かながら、県都熊本市の中心部まで車で約20分と好アクセス。
1年を通じて温暖で過ごしやすい気候です。
果樹栽培がさかんで、網田ネーブル、デコポンなどが特産品です。
また、有明海では、のりの養殖も盛んに行われています。
網田ネーブルの果肉だけを手作業で丸絞りした「てましぼり」
ふるさと納税の返礼品の人気No.1は「やきとり」。1本1本丁寧に手作業で作ったこだわりの逸品です。
宇土市のふるさと納税
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