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寄付金の使いみち

公式ファンクラブを設立。官民一体となった地域活性化を目指す養老町の取り組み

地域が誇る銘菓やブランド牛、旬の農産物や水産物、店舗や旅行で便利に使用できる優待券など、ふるさと納税には、バラエティに富んだ返礼品が揃っています。

ふるさと納税の楽しみは、返礼品を選び、受け取ることだけではありません。

縁(ゆかり)のある地方自治体や、お世話になった思い入れのある自治体などへの寄附金の使いみちを選ぶことで、自身の寄附金が町や村に与える影響を知ることも一つの醍醐味となるでしょう。

ふるさと納税バイブルでは、返礼品が目的の寄附だけではない選択肢を知ってもらうために、全国の自治体に寄附金の使いみちを伺い、その想いを発信していきます。

今回取り上げるのは、公式ファンクラブ「YORO SUPPORTER WORLD」で関係人口の創出に力を入れる岐阜県養老町です。

「YORO SUPPORTER WORLD」で地域の魅力を発信

全国的に人口減少が深刻な問題となっています。こうした状況の中、多くの自治体が移住・定住に力を入れており、養老町もさまざまな施策を展開していますが、全国的に人口が減少している以上、単独で人口を増加させることの難しさに直面していました。

そこで、移住・定住のみに着目するのではなく、何らかの形で継続的に養老町に関わりを持つ、「関係人口」を獲得、拡大する方法を模索しました。そして設立したのが、養老町の公式ファンクラブ「YORO SUPPORTER WORLD」です(2023年1月1日設立)。

養老町が好きな人や応援したい人なら、どなたでも入会可能です(会費無料)。入会いただくと、地域のお店やイベントなど養老町の“いいところ”をお得に体験できます。これをきっかけに養老町を訪れた人に町の魅力を知ってもらい、養老町のファンを増やし、継続的なつながりを生み出すことを目的としています」(養老町自治体担当者・以下同)

ふるさと納税の寄附金は、「YORO SUPPORTER WORLD」に関連したイベントの実施費や広告費、オリジナルグッズの開発・製作費に充当されています。

具体的なイベントとして、2023年8月12日、13日に池袋で開催された「大養老展」があります。観光部局と連携して行ったこのイベントでは、特産品の販売や養老町のご当地グルメ・養老飯の料理教室、地酒の試飲会といったさまざまな企画を実施し、東京の人に向けて養老町をPRしました。2日間の来場者数は600人以上にのぼりました。

想像以上に多くの方にお越しいただいたという感触を持っています。

会場にはふるさと納税の返礼品も展示しました。その中には、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で活躍した村上宗隆選手のバットもあります。この村上選手のバットは養老町で作られたもので、実際に手に取って触れてもらう良い機会になったのではないかと考えています

「YORO SUPPORTER WORLD」のオリジナルグッズは、設立1周年記念キャンペーンの一環として製作し、エコバックやマグネットシートを配布しました。

「単にグッズをお渡しして終わりではなく、サポーターの方に日常生活の中で使っていただくことで、『YORO SUPPORTER WORLD』のPRにつなげられればと考えています」

より積極的に養老町と関わってもらうために

現在、「YORO SUPPORTER WORLD」の会員数は、1720人(2024年6月末時点)で、その4分の3が町外の方々です。

大多数の会員は、養老町に隣接した市町村や、養老町までのアクセスが良い名古屋近辺の方々です。会員証を提示することでお得に食事や買い物などが楽しめるため、まずはそうした目的で養老町を訪れ、SNSや口コミで町の魅力を発信したり、町の取り組みに興味を持っていただくきっかけになればと思っています

より積極的に町と関わる意志を持ったサポーターを増やすため、会員に向けてボランティア募集の呼びかけも行っています。

養老町で毎年5月に行われる祭礼『高田まつり』の曳軕(ひきやま)曳き手ボランティアの募集には、累計25名が参加し、地域の人と一体となって祭りを盛り上げました。また、町制70周年記念ロゴマークの特別審査にも参加を呼びかけ、31名のサポーターが投票を行いました

また、YORO SUPPORTER WORLDの運営は、自治体だけでなく町の事業者とも協力して行っています。養老町の飲食店や土産物店などにご参加いただいており、こうした「フレンドシップパートナー」は45を超えます。

今後は、企業を含めた官民の連携をさらに強化し、人と人との交流を促進するとともに、関係人口の創出をより一層推し進めていきたいと考えています。

養老鉄道を未来につなぐ

ほかにも、養老町では、養老鉄道活性化事業にふるさと納税の寄附金を充当しています。

1919年に全線が開通した養老鉄道は、三重県の桑名駅から岐阜県の揖斐駅までを結ぶ鉄道です。自然豊かな養老山地を眺めながら養老駅で下車すると、養老の滝や養老天命反転地などの観光名所を訪れることができます。

100年以上にわたり地域の足として親しまれてきた養老鉄道ですが、社会情勢の変化に伴う利用者数の減少等により、厳しい運営状況に直面しています。養老鉄道が廃止されると、学生や町の住民は大切な移動手段を失い、日常生活に大きな困難を強いられることになります。

現在は、沿線の7市町の支援によって存続しています。養老町でも鉄道の維持管理のための補助金として寄附金を活用しています。住民の生活を支える養老鉄道を存続させるためには、沿線住民だけでなく、地域全体で利用を促進し、養老鉄道を守ろうという意識を共有することが必要だと考えています

「YORO SUPPORTER WORLD」による関係人口の創出や養老鉄道事業の活性化など、人口減少に伴うさまざまな課題と向き合う養老町を応援したいという方は、ぜひ養老町への寄附にご協力をお願いします。

自治体情報

岐阜県の西南部、濃尾平野に位置する養老町。西側に養老山地、東側に揖斐水系の豊かな水郷地帯が広がり、変化に富んだ自然に恵まれています。養老山麓の養老公園には、名瀑「養老の滝」をはじめ、国際的芸術家・荒川修作氏が手がけた養老天命反転地などの観光名所が揃い、桜や紅葉の時期を中心に年間100万人以上の観光客が訪れます。名古屋から車で約1時間と都市部からのアクセスも良好です。

養老町の名産品といえば、全国有数のブランド和牛である「飛騨牛」。きめ細やかでやわらかな肉質と網目のような美しい霜降りが特長で、ふるさと納税の返礼品としても大人気です。

養老町のふるさと納税

岐阜県養老町の基礎情報や返礼品をまとめてご覧いただくことができます。

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