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寄付金の使いみち

トップアスリートを数多く輩出。未来のオリンピアンを育てる幕別町

地域が誇る銘菓やブランド牛、旬の農産物や水産物、店舗や旅行で便利に使用できる優待券など、ふるさと納税には、バラエティに富んだ返礼品が揃っています。

ふるさと納税の楽しみは、返礼品を選び、受け取ることだけではありません。

縁(ゆかり)のある地方自治体や、お世話になった思い入れのある自治体などへの寄附金の使いみちを選ぶことで、自身の寄附金が町や村に与える影響を知ることも一つの醍醐味となるでしょう。

ふるさと納税バイブルでは、返礼品が目的の寄附だけではない選択肢を知ってもらうために、全国の自治体に寄附金の使いみちを伺い、その想いを発信していきます。

今回取り上げるのは、「未来のオリンピック選手を育てる事業」などスポーツ振興に力を入れ、子どもたちの成長や学びに焦点をあてた取り組みを行う北海道幕別町です。

“アスリートの町”で未来のオリンピック選手を育成

北海道幕別町は、これまでに数多くのオリンピック選手を輩出してきた“アスリートの町”。現役で活躍するスピードスケートの髙木美帆選手をはじめ、元陸上短距離走選手、の福島千里さん、マウンテンバイクの山本幸平選手など、名だたるアスリートが幕別町の出身です。

そんな幕別町では、ふるさと納税の寄附金を「未来のオリンピック選手を育てる事業」に活用しています。町内の子どもたちを対象に2016年から始まったこの事業は、オリンピックメダリストや幕別町応援大使のアスリートとの交流などを通し、将来、オリンピアンとなるようなアスリートの育成につなげていこうというものです。

小中学校の体育の授業や部活動にオリンピック選手を招き、一緒に体を動かしたり、指導してもらったりしています。子どもたちがスポーツを身近に感じ、興味を持つきっかけになればという思いです」(幕別町自治体担当者・以下同)

令和5年には、元スピードスケート選手の髙木菜那さん、リオデジャネイロオリンピック日本代表に選ばれた元女子7人制ラグビー選手の桑井亜乃さんを招き、TAGラグビー(腰につけた帯状のTAGを取られたらその場で止まってボールを回すルールのラグビー競技)やフットサルで汗を流しました。


ー学校訪問した桑井亜乃さんー

今年度(令和6年)は、福島千里さんに中学校の部活動に参加してもらい、陸上競技のトップスキルを指導していただく予定です。

また毎年1月には、スピードスケートの三輪準也選手を特別講師という形でお迎えして、初心者向けのスピードスケート教室を開催しています。初歩的な技術を教えてもらうだけでなく、アスリートの本気の滑りを間近に見て、刺激を受けるよい機会になればと考えています

ほかにも、幕別町は日本体育大学と提携協定を結び、ジュニアアスリートの栄養管理や部活動の指導者に向けた効果的な指導法などを大学教授から直接学ぶ機会も設けています。

その一環として、オリンピアンの輩出要因の分析事業というのも令和3年から行っています。これだけ小さな町で多くのオリンピアンやトップアスリートが生まれているのには、何か地域性があるのではないかという仮説のもと、町民を対象としたアンケートやオリンピアンへのインタビューなどを通して、統計学的な分析を行っています。その成果発表も実施予定です

古代ロマンあふれるナウマン象化石発掘調査

もうひとつ、幕別町の目玉となっているのが、忠類地域で発見された12万年前のナウマン象の化石です。昭和44年、農道工事現場で偶然発見されたことをきっかけに発掘調査が始まり、ほぼ一頭分の化石骨が見つかりました。

この発見を記念し、昭和63年には忠類ナウマン象記念館がオープン。館内には復元されたナウマン象の全身骨格が展示され、発見から発掘、復元までの歴史をパネルや映像で紹介しています。 

発掘から50年となる節目の令和元年には、「忠類ナウマン象化石骨発掘50周年記念事業」として、骨格化石が発掘された現場周辺で発掘調査を再開。小学生が植物の化石と思われる石を見つけるなど、子どもたちによる新たな発見も生まれています。

ナウマン象の発掘調査は今も続いており、北海道で初となる足跡の化石も見つかりました 。発掘の重要性を後世に伝えるためにも、地元の人たちだけでなく、多方面から発掘現場の見学や発掘作業体験に参加してもらう取り組みも行っており、この活動に寄附金を充当しています

子どもたちが育てたかぼちゃを動物園に贈る「かぼちゃプロジェクト」

50周年のナウマン象化石発掘事業と合わせて始まった「かぼちゃプロジェクト」にも、寄附金が充てられています。

化石発掘現場から採取した土を忠類地域の小学生が持ち帰り、校庭の畑でかぼちゃを育てています。『かぼちゃプロジェクト』は、秋に収穫されたそのかぼちゃを、北海道で唯一アジア象を飼育している札幌円山動物園にプレゼントするもの。土づくりにあたっては、アジア象の糞から作られた堆肥を混ぜています。12万年前のナウマン象と現代の円山動物園のアジア象とを結ぶロマンあふれる企画です

これに関連し、忠類小学校と円山動物園をオンラインでつなぎ、プレゼントしたかぼちゃを象が食べている様子を児童たちが観察したり、飼育員の方に質問したりするなど、交流を深めるイベントも開催しています。

スポーツと文化事業の双方に力を入れ、子どもたちに多様な学びの場を提供する幕別町を応援したいという方は、ぜひ幕別町への寄附にご協力をお願いいたします。

自治体情報

北海道の十勝平野に位置する幕別町。幕別地域・札内地域・忠類地域の3地域からなり、それぞれが市街地を形成しています。寒暖差の激しい大陸性気候で、降雪量の多い豪雪地帯。冬場は-25℃を下回ることも珍しくありません。 

特産品としては農産物が中心。インカのめざめやトウモロコシのほか、忠類地域ではゆり根の栽培が盛んです。また、子どもからお年寄りまであらゆる世代が楽しめる生涯スポーツ・パークゴルフ発祥の地としても知られます。町内には町営・民営含め13のコース があり、町営のコースはすべて無料で利用可能。多くの愛好者たちが訪れています。

北海道幕別町のふるさと納税

北海道幕別町の基礎情報や返礼品をまとめてご覧いただくことができます。

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