
投稿日:2025年5月27日
地域が誇る銘菓やブランド牛、旬の農産物や水産物、店舗や旅行で便利に使用できる電子ポイントなど、ふるさと納税には、バラエティに富んだ返礼品が揃っています。
ふるさと納税の楽しみは、返礼品を選び、受け取ることだけではありません。
縁(ゆかり)のある地方自治体や、お世話になった思い入れのある自治体などへの寄附金の使いみちを選ぶことで、自身の寄附金が町や村に与える影響を知ることも一つの醍醐味となるでしょう。
ふるさと納税バイブルでは、返礼品が目的の寄附だけではない選択肢を知ってもらうために、全国の自治体に寄附金の使いみちを伺い、その想いを発信していきます。
今回取り上げるのは、地域の子どもたちの食と漁業を支える取り組みを行っている三重県尾鷲市の取り組みです。
山と海に囲まれた温暖な町
三重県南部に位置する尾鷲市(おわせし)は、豊かな自然に恵まれた町です。市域の約90%以上が深い緑に覆われた山林で占められ、三方を険しい山々に囲まれています。そしてもう一方は、黒潮流れる太平洋・熊野灘に面しており、美しいリアス式海岸が広がっています。
この地は、黒潮の影響による温暖かつ多雨な気候を活かし、古くから漁業と林業が盛んに行われてきました。熊野灘では、ブリ、マダイ、マハタなどの豊かな海の幸が水揚げされるほか、魚の養殖業も地域の重要な産業として根付いています。さらに、水産加工業も発展しており、新鮮な魚介を使った加工品が全国各地の食卓に届けられています。
漁師町ならではの郷土料理や伝統文化が今も大切に受け継がれており、人と人とのつながりを感じられる温かな地域性も尾鷲市の大きな魅力です。山と海が織りなす自然の恵みと、暮らしの中に息づく人情味が、訪れる人々をやさしく迎えてくれます。
尾鷲市は、自然の豊かさと暮らしやすさを兼ね備えた、子育て世代にも注目されている町です。
市街地の中心部には商店街をはじめ、公共施設や医療機関などが整備されており、日々の暮らしに必要な機能がコンパクトにまとまっています。
また、子育て支援にも力を入れており、18歳までの子どもの医療費を無償化しているほか、市立の保育園、認定こども園、小・中学校における給食費も無料とするなど、経済的な負担を軽減する制度が整っています。
さらに尾鷲市では、地域の豊かな自然や歴史・文化を資源と捉え、食育を通じて地域の漁業や文化への理解を深める取り組みも行っています。子どもたちが地元の魅力に触れながら成長できるような教育環境が整備されており、地域ぐるみで未来を担う世代を支えています。
給食センターを建設し、子育て世代の負担を軽減
尾鷲市では、子どもたちの健やかな成長を支えるために、「食育」の推進に力を入れており、その一環として、ふるさと納税の寄附金を活用し、2023年に新たな学校給食センターを建設しました。
現在、このセンターから市内すべての小中学校に、温かく栄養バランスのとれた給食が届けられています。
「ご家庭によってはお弁当の準備が難しい場合もあり、給食の実施を求める声が多く寄せられていました。給食センターの整備後は、保護者の方から、“お弁当づくりの負担が減って助かっている”“栄養バランスの取れた給食が提供されて安心”といった喜びの声が届いています。子どもたちも、温かく美味しい給食を囲んで笑顔で過ごす昼食の時間を楽しんでいます」(尾鷲市自治体関係者・以下同)
さらに2023年4月からは、市内すべての小学生・中学生の給食費が無償化され、子育て世帯の経済的負担も軽減。安心して子育てができる環境づくりが着実に進められています。
地元の魚をふんだんに使った給食
尾鷲市では、学校給食に地元の新鮮な魚介類を積極的に取り入れ、子どもたちが地域の恵みに触れながら、健やかに成長できる「食育」の推進に取り組んでいます。
ブリやマダイ、マハタなど、地元で水揚げされた魚を使った給食は、子どもたちにも大好評。「地元で獲れた魚を食べることで、ふるさとの自然や漁業の大切さを実感できる」といった声も聞かれています。
さらに、食育の一環として、漁業関係者が学校を訪れ、漁の話や魚の特徴を伝える授業を行うなど、子どもたちが“食べ物の背景”を学ぶ機会も充実しています。
地域の海と子どもたちをつなぐ取り組みが、未来を担う世代への大きな贈り物となっています。
「尾鷲市では、地元の新鮮な魚を活用した“魚を通じた食育”に力を入れています。学校給食や授業のなかで、子どもたちが魚に親しみながら学べるよう、さまざまな工夫がされています。
たとえば、魚の三枚おろしに挑戦する体験学習では、子どもたちが実際に魚に触れ、命の大切さや食べ物のありがたさを肌で感じています」
こうした取り組みを通じて、子どもたちは食への関心を深めるとともに、自然や環境への理解を育み、ふるさとの豊かさや魅力を実感しています。
地域の食文化を次の世代へとつなぐ、“食育”の輪が、尾鷲の子どもたちの未来を支えています。
食への学びを深める体験型海洋学習
尾鷲市では、美しい海と水産資源を次の世代に引き継ぐため、漁業の活性化や資源保護に力を入れています。
その一環として行われているのが、「アオリイカ産卵床事業」です。これはアオリイカが安心して卵を産める環境を整え、個体数の増加を目指す取り組みで、尾鷲の特産であるヒノキの間伐材を活用して産卵床をつくっています。
この事業は、小学生の体験型海洋学習にも取り入れられており、地域の漁業関係者と協力して子どもたちが実際に産卵床を製作・沈設します。魚の命の循環や漁業の大切さに触れ、自然への理解と感謝の心を育んでいます。
“学びながら体験する”海の授業は、地域の未来を担う子どもたちにとって、かけがえのない学びの場となっています。
さらに尾鷲市では、地元で水揚げされる魚のブランド化にも力を入れ、地域の食文化を次の世代へとつなぐ活動が進んでいます。
これらの取り組みは、子どもたちにとって貴重な学びの機会となるだけでなく、地域の漁業を支え、経済の活性化にもつながっています。
ふるさと納税を通じて、尾鷲の未来を担う子どもたちの学びと、地域の漁業を応援してみませんか?
ふるさと納税返礼品
尾鷲市のふるさと納税の返礼品で特に人気の品は、サーモンの加工品です。ノルウェーから厳選されたサーモンを輸入し、高い技術で加工した逸品です。
サーモンはブロック、切り身、スライスなど、多様な形に加工されており、お刺身、お寿司、海鮮丼、カルパッチョ、ソテーといった多彩な料理で楽しむことができます。
素材が新鮮なうちに冷凍加工したサーモンは、いつでも新鮮な状態で食べることができると、高い評価を得ています。
自治体情報
尾鷲市は、三重県南部・東紀州地域の中央に位置する人口16,500人ほどの町です。1954年に尾鷲町、須賀利村、九鬼村、北輪内村、南輪内村の合併により誕生し、2014年に市制60周年を迎えました。
この地域の歴史は古く、現在も数多くの文化・歴史的遺産が残されています。
特にヒノキの育成や製材技術は、尾鷲市の伝統産業です。市の特産品である「尾鷲ヒノキ」は、緻密な年輪と美しい光沢、優れた耐久性が高く評価され、日本農業遺産の第一号に認定されています。
また、中世に熊野詣の旅人が往来した熊野古道は、2004年 に「紀伊山地の霊場と参詣道」として世界遺産に登録されました。この古道を歩くことを目的に、全国から多くの観光客が足を運んでいます。
尾鷲市のふるさと納税
三重県尾鷲市の基礎情報や返礼品をまとめてご覧いただくことができます。
