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寄付金の使いみち

地域が一体となって盛り上がる「弥五郎どん祭り」。伝統行事を守る曽於市の取り組み

地域が誇る銘菓やブランド牛、旬の農産物や水産物、店舗や旅行で便利に使用できる優待券など、ふるさと納税には、バラエティに富んだ返礼品が揃っています。

ふるさと納税の楽しみは、返礼品を選び、受け取ることだけではありません。

縁(ゆかり)のある地方自治体や、お世話になった思い入れのある自治体などへの寄附金の使いみちを選ぶことで、自身の寄附金が町や村に与える影響を知ることも一つの醍醐味となるでしょう。

ふるさと納税バイブルでは、返礼品が目的の寄附だけではない選択肢を知ってもらうために、全国の自治体に寄附金の使いみちを伺い、その想いを発信していきます。

今回取り上げるのは、伝統行事「弥五郎どん祭り」の運営、青少年海外研修派遣事業などに寄附金を活用する鹿児島県曽於市です。

巨大な人形がまちを練り歩く「弥五郎どん祭り」

曽於市では、毎年11月3日に開催される「弥五郎どん祭り」に、ふるさと納税の寄附金が活用されています

「弥五郎どん祭り」は、鹿児島市の「おはら祭り」、志布志市の「お釈迦まつり」と並ぶ、鹿児島県内三大祭りのひとつです。祭りでは、身長4.85mの大男の人形「弥五郎どん」が、威勢のよいかけ声や太鼓の音とともに市街地を練り歩く、迫力ある伝統行事です。


ー岩川八幡神社を出発し、市街地を約5kmにわたって練り歩くー


ー巨体を大きく後ろにそらせて岩川高架橋の下をくぐり抜ける「弥五郎どんのイナバウアー」が祭りの名物ー

弥五郎どん祭りの起源は養老4年(720年)に遡り、隼人族と朝廷軍の戦いで多くの隼人族が戦死したことを慰霊するために行われた放生会が始まりとされています。弥五郎どんが何者であるかについては諸説あり、朝廷に抵抗した隼人族の首領であったという説や、朝廷側の竹内宿禰という説が存在します。

また、弥五郎どんの兄弟がいるとされる的野八幡宮(都城市)や田ノ上八幡神社(日南市)でも、弥五郎行事が行われており、地域に根差した伝統があります。岩川の弥五郎どん祭りは、2019年に文化庁より「記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財」に選ばれ、その重要性が認められました。

ふるさと納税の寄附金は、この祭りの運営費に活用され、毎年秋に行われるこの伝統行事の継続を支えています

青少年海外研修派遣事業「シアトル研修」

曽於市では、国際交流を通じて将来のリーダーとなる人材を育成することを目指し、青少年海外研修派遣事業「シアトル研修」を実施しています。

この事業は、市内在住または曽於市出身の高校生を対象としており、夏休みの約1か月間、アメリカのシアトルでホームステイをしながら現地の高校に通学します。研修中には、世界各国から集まる留学生との交流を通じて、語学力を磨き、異文化を体験する貴重な機会が提供されます。

この研修では、市が研修費用の半分を補助しており、その費用の一部にふるさと納税の寄附金が活用されています。

参加した研修生からは、次のような感想が寄せられています。

・「他国の文化や価値観を学び、国際交流の大切さを実感できた」
・「言語や食文化、生活習慣など多くのことを学んだ」
・「今までの自分にはなかった視点や価値観を得ることができた」
・「これからはさらに英語力を伸ばして、国際的に活躍できるようになりたい」
・「シアトルが恋しく、またいつかホストファミリーに会いに行きたい」

このように、シアトルでの1か月間を通して、研修生たちは多くの学びや新たな視点を得ている様子がうかがえます。

子どもたちの健やかな成長のため「給食費無償化」へ

曽於市では、2024年4月1日より、子育て世代の経済的負担を軽減するため、市内すべての小中学校において給食費無償化を始めました。この学校給食費の補助にもふるさと納税の寄附金が活用されています。

曽於市は、こうした子育て支援を拡充することで、子どもたちが健やかに成長することができる社会の実現を目指しています。

農作物への被害を防ぐ「鳥獣対策事業」

近年、曽於市では野生鳥獣による農作物被害が増加しています。2023年度には被害件数が約210件、被害額は1,500万円以上に達しました。この状況を受け、市では被害の実態把握に加え、被害防止策として鳥獣捕獲の実施や電気柵の設置に対する補助を行っています


ー(被害状況)カラスによりクチバシで食べられたスイカー


ー(被害状況)イノシシにより一部を荒らされた甘藷畑ー


ー(被害状況)イノシシにより大半がなぎ倒された水稲ー

鳥獣の捕獲には、箱罠やくくり罠が使用されています。2023年度までの累計で、有害鳥獣捕獲隊に貸与された箱罠は、イノシシ用が43基、タヌキ・アナグマ用が35基です。また、わな資格を持つ隊員156人に対し、くくり罠は合計352基(隊員1人あたり平均2基)が支給されました。

2023年度に捕獲された鳥獣の頭数は、イノシシが2,104頭、シカが108頭、サルが1頭、タヌキが1,148頭、アナグマが408頭、カラスが959羽、ノウサギが115羽となっています。


ー箱罠ー


ーくくり罠ー

この取り組みを通じて、曽於市では農作物被害を最小限に抑え、農家や地域経済への損失を減らすことを目指しています。

また、伝統行事の保護や子育て・教育支援など、地域の未来をより良いものにするための長期的な取り組みも進めています。これらの活動を応援したい方は、ぜひ曽於市への寄附にご協力をお願いいたします。

自治体情報

鹿児島県の東部、大隅半島の北部に位置する曽於市。豊かな自然環境に恵まれ、総面積の約60%を山林、約20%を耕地が占めます。広大な土地と冷涼温暖な気候を活かした農業や畜産業が盛んです。また、市内には、花房峡や大川原峡、大鳥峡などの景勝地が点在し、観光地としての見どころも揃っています。

曽於市の特産品のひとつである黒毛和牛は、和牛生産が全国一位の鹿児島県内でも有数の生産量を誇ります。ほどよくサシの入った曽於市の黒毛和牛は、きめが細かくコクのある旨味が特徴で、ふるさと納税の返礼品としても人気です。

曽於市のふるさと納税

鹿児島県曽於市の基礎情報や返礼品をまとめてご覧いただくことができます。

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