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メイドイン甲府が売れる! 宝石商カピルさんが語るジュエリー業界のアツい話

投稿日:2021年11月2日

風林火山そしてダンディな髭でおなじみの武田信玄ゆかりの地、山梨県甲府市。ブドウ・モモをはじめとするフルーツやワイン醸造の発祥の地として有名ですが、実は宝石加工の盛んな街でもあることはご存知ですか?

世界屈指の宝石研磨・加工技術に惚れこみ、はるばるインドから甲府へやって来たカピル・ミタルさん。日本で100億円以上を売りあげた宝石商として、TV番組「マツコの知らない世界」に3度も出演し、宝石の魅力を猛烈アピール! 話を聞いているうちにみんな宝石が欲しくなってくるという驚きのトーク力と個性豊かなキャラクターで、多くの視聴者を魅了しました。

今や「背中のファスナーを開けると甲府のオジサンが登場する」なんて都市伝説が囁かれる(笑)ほど、地域で愛されているカピルさんへ、甲府ジュエリーのスゴさとあふれる甲府愛について聞きました。

■プロフィール
カピル・ミタルさん
1971年7月21日生まれ。インド・メーラト出身、山梨県甲府市在住。タンザナイトに魅了され、会計士から宝石業界へ転身。最高の宝石を求めて、世界各地を飛び回っている。
 

インタビューの様子。とてもフランクな雰囲気でいろいろと楽しくお話いただきました。

カピルさんは何しにインドから甲府市へ?

― ワタシ、人生の約半分を甲府で暮らしています

◎ふるさと納税バイブル編集部(以下、バイブル)
カピルさんってすごく日本語が流暢なんですが、来日されて何年になるんですか?

●カピル・ミタルさん(以下、カピルさん)
元はインドで宝石会社の会計士をしていて、東京に販売拠点ができた関係で来日したのが1997年の6月だから……24年ですね! はじめの数年は東京に住んでいたんですが、本社のあった甲府に移り、その後独立して宝石商に転身したんです。だから、人生の約半分を甲府で暮らしていますよ。

◎バイブル
めっちゃ長い! ちなみに、宝石会社の本社って甲府が多いんですか?

●カピルさん
多いですね! 日本にある宝石会社の半数以上は、本社や工場など「ものづくりの拠点」を甲府に置いていて、業界のライフラインを支えていますよ。

 

― ものづくり大国・ニッポンに憧れて来日!

◎バイブル
会社から日本への海外赴任を打診されたときって、どう感じました?

●カピルさん
インドで会計士として頑張っていたので、当時は海外で働きたいという願望は全くなかったですね。ただ、もっと新しいことを学びたい気持ちはあり、ものづくり大国である日本とドイツに憧れていたのもあって。そんな時に会社から「日本へ行きませんか」と声をかけてもらったので、チャレンジしました。他の国だったら絶対引き受けていなかったですね!

◎バイブル
おお、まさに運命ですね! 多少の日本語は話せたんですか?

●カピルさん
まさか! 来日した時は「こんにちは / さようなら」と、いとこが空手で使っていた数字の読み方しか話せなかったんです。当時は携帯電話もないので、「じゅうえん / じゅう」とカタコトの日本語で10円玉に両替してもらって公衆電話をかけ、ひとりで空港から会社まで向かいました(笑)。
でも、みんな親切で困っていたら助けてくれるし、日本に来てからはプラスのエピソードしかなかったので、「ワタシはここで一生懸命頑張りたい!」と思いましたね。

― インドではお母さんがいつもジュエリーを着けている

◎バイブル
会計士から宝石商へ転身したきっかけは何だったんですか?

●カピルさん
ワタシは来日してからずっとPCの前で会計の仕事を行い、話す相手は銀行員だけといった毎日だったんです。そんな時、新しい宝石が入荷すると会社全体がワーっと盛り上がるのを感じ、ジュエリーについてもっと知りたくなったんですよ!
そこで、減給覚悟で営業への異動を希望し、インドへ帰国してから宝石について3ヵ月学びました。その後再来日し、会社のジュエリーを売り始めたのがきっかけでした。

◎バイブル
ジュエリーが好きだから宝石会社へ就職したのではなかったんですね。

●カピルさん
インド人にとってのジュエリーとは、憧れの存在というよりも、洋服と同じ身近な存在なんです。お母さんはいつも身に着けているし、お父さんはあらゆる記念日にお母さんへジュエリーを贈る。日本では高価なものを厳選して手に入れるかもしれませんが、インドでは予算に合わせて日常的に買うことが多く、ジュエリーは生活の一部なんです!

◎バイブル
なるほど。日本なら一般メーカーへ会計士として就職した感覚に近いのかも?

●カピルさん
その後独立して、自分の宝石会社を立ち上げました。世界中からよい宝石をなるべく安く買い付け、甲府にある宝石工場などへ卸すのがワタシのメインの仕事です。時代の変化に合わせて、3年前からは一般の方へ向けたジュエリーの小売業「デルミリオーレ」も始めていますよ。

甲府にあるカピルさんの事務所(ここにはテレビで紹介されていた7億7千万円の宝石は無いらしい)。柱や装飾がどこかエキゾチック!

メイドイン甲府が売れる! 甲府ジュエリーのここがスゴかった

カピルさんの会社で扱っているカラーストーン。色鮮やかで、一粒がめっちゃ大きい!

― 着け心地にまでこだわる甲府のジュエリー職人

◎バイブル
宝石会社は甲府に本社や工場などを置くとの話でしたが、なぜ甲府なんですか?

●カピルさん
甲府の宝石産業を大きく分けると、「石の研磨」と「ものづくりメーカー」の2つなんです。研磨については、小さい石を大量に磨くことに関しては海外企業が進出しつつありますが、甲府の伝統工芸士が磨き上げた大きな石は、クオリティは高いのに良心的な価格で。実はこれを、世界中のジュエリーメーカーがこぞって欲しがっているんです!

◎バイブル
え! 業界ではそんなことに。なんだか誇らしい気持ちです。

●カピルさん
メーカーに関しても、パーツの美しさはもちろん、宝石を留める爪の丸さなど、着け心地そして繊細な生地の洋服にひっかけてダメージを与えないかまで考えて作っているんです! 日本では当たり前のポイントかもしれませんが、他の国ではこれって、まず考えられないんですよ……。
プラチナ加工の技術も世界トップクラスで、これらの製品を良心的な価格で提供しているのが甲府の強み。クオリティの高さと価格のバランスが、甲府ジュエリーのスゴさなんです!
 

甲府ジュエリーの話でテンションが一気に上がるカピルさん

◎バイブル
メイドイン甲府、やりますね。 

●カピルさん
海外の宝石展示会では、日本ブースとは別で「甲府ブランド」として出店していますが、とにかく集客力がスゴい。会場はガラガラでも、甲府ジュエリーのブースだけ世界中のバイヤーが長蛇の列になっていることもあります!
実は今、世界の宝石業界で「甲府産のジュエリーが欲しい」という動きがあって。甲府市内でも、海外向けの事業者がここ5~6年でとても増えていますよ!

◎バイブル
将来、日本のジュエリーをKOFUと呼ぶことになったら面白そう。ちなみに、ふるさと納税へ出品している事業者さんでお知り合いのところってありますか?

●カピルさん
(リストを見ながら)ああ、殆ど知っていますよ。一般のお客様へ直接販売していないから名前こそ知られていないかもしれませんが、どの事業者さんも宝石業界ではとても有名なところばかりです。高い技術をもつ職人の手がけたジュエリーが事業者から直接買えますので、質も価格も間違いないと思ってください!

環境、そして何より人が好き! だから甲府に根を下ろす

― 甲府在住のインド人は「ほうとう」大好き

◎バイブル
ここまで甲府ジュエリーが世界的に注目されているとは知りませんでした。

●カピルさん
そうなんです。だから甲府にはインドから宝石関係者が次々とやってきて、その家族を含めると150人ほど暮らしているんじゃないかな。

◎バイブル
多いですね! 宗教上の理由でベジタリアンが多い印象もありますが、実際どうですか?

●カピルさん
ワタシと知り合いの2.3人は牛肉以外の肉を食べますが、甲府で宝石の仕事に就いているインド人の殆どがベジタリアンです。でも、甲府のレストランはベジタリアン対応メニューが多いですし、甲府名物「ほうとう」は野菜たっぷりでみんな大好き! 甲府はインド人にとって食事面でも住みやすい街ですよ。
 

甲府市のふるさと納税でも大人気のほうとう

◎バイブル
インド人と「ほうとう」って意外な組み合わせ。甲州味噌がカレーに見えてきます……。

●カピルさん
あと、インド人はフルーツ好きで、ワタシも毎日食べています。甲府はフルーツも野菜も美味しいし、何より水と空気がキレイ。美味しいブドウとすばらしい自然環境から生まれる甲府ワインも大好きです!
 

甲府市のふるさと納税では、フルーツやワインなどは定番中の定番

◎バイブル
ジュエリー、フルーツ、ワイン……甲府って特産品がなんだかオシャレですね。

●カピルさん
でしょ! みなさんのオシャレを応援するために甲府は頑張っていますよ~!

― 盆地のような広い心を持つ甲府ピープル

◎バイブル
ちなみにカピルさんから見て、甲府の方ってどんなお人柄なんですか?

●カピルさん
一言で言うなら「ビッグハート」ですね! とにかく親切な人が多い。広い場所で暮らしていると心も広くなると聞いたことがありますが、甲府盆地のように広大な雰囲気を持った方が多いと感じますね。東京や大阪のようなメトロポリタン(大都市)ではないのに、ワタシたちのような外国人にも優しいですし、困っていたらいつも助けてくれますよ。

◎バイブル
甲府、いいなあ。移住したくなってきました。

●カピルさん
今後もし東京の仕事が増えたとしても、電車を使えば1時間半で通えるので、ワタシは甲府に住み続けたいですね。食事は美味しいし、家賃や生活費は安いし、空気もキレイで自然が豊か。いいところばかりでマイナスがありません!
ジュエリーの仕事をするためにも、優れた技術がコストパフォーマンスよく手に入る甲府って、実は最高の場所なんです。宝石商ってなんだか怪しいと思われることもあるんですけれど(笑)、宝石という夢のある商品の価値が下がらないよう、甲府で責任を持って仕事に取り組んでいきますよ。

◎バイブル
カピルさんを日本そして甲府へ導いてくれたジュエリーに感謝ですね。

●カピルさん
ワタシが責任を持って選んだ宝石は劣化しませんし、投資対象として将来的に価値は上がるでしょう。1,500万円の高級車は5年で値下がりするかもしれませんが、宝石は100年後も輝き続けます。日割り計算すると安いですし、ぜひメイドイン甲府のジュエリーを手に入れてください!

◎バイブル
最後はちょっとだけ怪しかったですが(笑)、ジュエリー業界の面白い話をたくさん聞かせてくださったカピルさん、本当にありがとうございました!

 


 

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